暴落来るならいくらまで下げるか今から計算しておく。 | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

 

 

 

 

 

 

9月3日の日経平均EPSは2408.9円

だいぶ下がってきています。

 

PER的にも18倍近くまで届いたことから、ここから反落を期待して既に売っていて、その後下で買い戻したい逆張りな人も多いかと思います。

 

では、下っていくら?

 

これを想定しておかないと、いざ下げ始めると、無限に下げていくような錯覚にとらわれます。

 

一昨日は500円下げたと思ったら、昨日は1000円下げて、本日は2000円下げ。

今日の夜間先物も既に2500円下げている。

という事は明日はもっと下げて、このままいけば年末までには日経平均は0円になるんではなかろうか?

 

という恐怖にかられます。

ドミノ式理論ってやつですね。

 

なのでもし下げるなら、ここになったら機械的に買う!と最初に想定して決めて置きたい。

 

 

 

 

 

ではその水準は?

 

去年の8月の暴落などで代表される、日経平均の一般的なレンジ下限はPER13倍程度。

 

現在のEPS2408.9円に、PER13倍を掛けると、31315.7円となりますから、もし下げるとしたらここではある程度の額を入れていきたいです。

 

しかし、それがリーマンショックやコロナショックのような大きな暴落に発展する場合、その下限はPER11倍です。

すると、EPS2408.9円に、PER11倍を掛けると、26497.9
円。

 

実際には若干のオーバシュートが発生して、PER10倍台に突入することもありますが、11倍になれば、親の形見を売ってでも株を買う位の強い気持ちになれるのが理想です。

 

とまあここまでがテンプレ。

 

 

 

 

 

ところでこのPERの下限、日本株ならというだけで、米国株だとどうなるか?

 

実はSP500はリーマンショックでは日本株同様、PER11倍程度まで下げたものの、コロナショックではPER14倍程度までしか下げていないんですね。

 

そもそも現在、SP500はPER20倍を超えていますが、それは今後の経済成長を見越してのこと。

 

日本がインフレが安定し、企業のEPSも継続的に伸びるというシナリオであれば、日本株も米国株同様、PER13~16倍のレンジを切り上げてくることも考えられます。

 

ここ1年を見ても、去年の夏にPER17.5 倍をつけて、一旦13倍まで調整しますが、今年もまた16倍を抜けてPER18倍近くまで上げています。

これだけ見ても、PER上限16倍説は崩れつつあるように見えませんか?

 

となると、PERのアッパーだけが切りあがって、ロワーが今まで通りという事も考えにくい。

だとしたら、今後日経平均の13~16倍のレンジというのは、仮にですが15~18倍のレンジくらいまで切りあがる可能性はないでしょうか?

 

 

 

 

 

するとですよ?

今後の反落があったとしても、13倍の31000円で待っていても、そこまで押さず、逆張りしても全く刺さらずに反転上昇というストーリーも頭に入れておく必要がないでしょうか?

 

では仮に下限がPER15倍ならですがその値は34929.05円になります。

この15倍がが今までのPER13倍の時のセンチメントだとすると、ちょっとした調整では、PER16倍程度までしか下がらず、すると下限は38542.4円となります。

 

38500円が今の株価からの調整の下限だとすると、これは少し前のレンジ相場の上限ですから、38000円を超えたところで高すぎると思って売りに回っている人にとっては、売値よりもまだ高い水準までしか下がらないという事になります。

 

昨日のブログにも書きましたが、昨日の高値は今日の安値ってやつですね。

 

今までの日経のレンジの常識、去年の暴落からの教訓という過去に縛られると、もしかすると痛い目に合うかもしれない。

勿論そうならない可能性だってあって、今の株価はただのオーバーシュート、その後は今までのセオリー通り、PER13~16倍のレンジに収れんしていくのかもしれない。

 

そこはわかりませんけどね。

ただ、デフレ脱却が現実味を帯びた今、デフレ期に作られた常識に縛られるのは危険かもしれません。

 

人の行く裏に道あり花の山

 

今こそ心の片隅に置いておきたい言葉です。