
お盆明け月曜日。
今日も続伸で終わりました。
お盆明け後は相場参加者も増え、統計的には上昇することが多い時期。
ここから上昇するとなると、45000円は十分射程内となって来ました。
今日の上げも、ボリバンアッパーバンドに沿った無理のない上げ。
一旦調整は入るとしても、次の波動では45000円に届きそう。
で、45000円に届くとしたら、今のEPSであればPER18.5倍になります。
あれあれ?
ところで・・・
18.5倍って、日本株でありなんでしたっけ?

うちの専属講師のcopilot君に尋ねてみますと
Q,日本株の適正なPER水準は?
📐 PERの適正水準
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現在のPER水準: 2025年8月時点では、日経平均の株価上昇はPER主導であると分析されています。つまり、企業の実際の利益(EPS)よりも、将来への期待が株価を押し上げている状況です。
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適正PERの目安: 一般的に日経平均の適正PERは14〜16倍とされています。
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PERが14倍を下回ると「割安」とされ、株価の下支えラインになることが多いです。
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逆に、PERが17倍以上になると「期待先行」で過熱感が出やすく、調整リスクが高まります。
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とのことで、これは模範回答ですが、でもね
まさにその通りです。日本経済は長らくデフレ環境下にありましたが、今は明らかにインフレの時代へとシフトしています。そしてこの変化は、PER(株価収益率)の「適正水準」にも大きな影響を与えています。
🔍 デフレ時代のPER:14〜16倍が基準だった理由
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低金利・低成長:企業の利益成長が鈍く、将来への期待が限定的だったため、PERは抑えられていました。
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デフレマインド:消費者も企業も「価格は下がるもの」という心理が根強く、株式市場も慎重な評価が主流。
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株主還元の弱さ:自社株買いや配当が控えめで、株主価値の向上が限定的だった。

🔥 インフレ時代のPER:なぜ上昇するのか?
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名目成長の加速:インフレにより売上・利益が名目ベースで増加し、企業の成長期待が高まる。
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資産インフレ:現金の価値が目減りする中で、株式などの実物資産に資金が流入しやすくなる。
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金利上昇とのバランス:通常、金利が上がるとPERは下がる傾向がありますが、企業収益がそれ以上に伸びればPERは維持・上昇する可能性も。

Q,では仮に、2%のインフレが定着するのであれば、PERは何倍が適正?
🧮 理論的なアプローチ:Gordon成長モデル(株価評価モデル)
このモデルでは、PERは以下の式で表されます:
PER=1/(r−g)
r:株主資本コスト(期待収益率)
g:利益の成長率
仮に:
r = 6%(日本企業の平均的な株主資本コスト)
g = 2%(インフレ率と同程度の名目利益成長)
とすると:
PER=1/(0.06−0.02)=25倍
👉 これは理論値であり、実際の市場ではここまで高いPERはつきません。投資家は不確実性や景気循環を織り込むため、実務的には15〜20倍程度が妥当とされます。
適正PERの目安
デフレ期(〜2020) 14〜16倍
インフレ2%安定期 16〜18倍(保守的)
〜20倍(成長期待込み)
✅ 結論
インフレ率が2%で安定しているなら、PERの適正水準は16〜20倍程度が妥当と考えられます。 ただし、企業の利益成長率や金利水準によっては、これを上下に調整する必要があります。

もしこうなるのであれば、PER16倍というのは、今までの上限ではなく、これからは下限という事になりそうです。
ただし今はまだインフレが定着するかどうかの過渡期で、投資家も本当にPER水準が切りあがるのかについては半信半疑なところがあるのだと思います。
しかしながら、インフレがもう一時的なものではないというのは肌感覚として実感し始めているのであれば、PER16倍は売り時ではなくなりそうです。
これを信じるのであれば、今の株価はオーバーシュートではなく適正な位置にあると言えますが、さてどうでしょうね。
僕的には割と肯定的ではあります。

