株価 予想 日経平均 リセッション 株の売り時 持たざるリスク 稲妻の輝く | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

 

 

 

ハンバーガーも株も、値下がりしてバーゲンセールになれば嬉しい。

と、先日のブログに書きました。

多分これは、あのバフェットが言ってるのだから間違いありません。

 

でもね。

わかんないんですよ。

そもそも今がバーゲンセールなのか。

だって、他の多くの商品と違って、株には定価が書いていないんですもの。

 

そうなんですよね。

定価や市場の平均販売価格が書いてあれば転売で簡単に利益上げれそうなのに、どこにも書いてないんです。

 

だから自分で正しく値踏みしないといけない。

骨董品の壺みたいな存在が株なんです。

 

ところで。

初心者にお勧めの株、とか推奨されていることがありますが、これ買うと、なぜ初心者でもやりやすいか。

 

 

 

 


 

1、時価総額が多い。

時価総額が大きいと、材料が出た時に値動きが少ないです。

例えば、業績が100億も変わるような材料が出たとして、その企業が1000億規模の当期利益であれば、材料一つで10%も業績が変動し、それに伴って株価も乱高下することが考えられます。

しかし1兆円規模の企業であれば、上にも下にも値動きが限定的で乱高下しませんから相場についていけなくなるという可能性が低いです。

 

2、安定した財務と還元方針

大企業はキャッシュ潤沢で多少の減益くらいでは財務がびくともしないところが多いです。

財務が安定していれば、多少の減益や赤字であっても配当を維持することが出来るので、株価が低迷してもインカムを頼りに長期保有がしやすくなります。

 

3、株価水準を計りやすい

 

はい、これが今日のメインです。

 

材料が出ても株価が大きくぶれず、配当面でも安定していれば尚更株価の変動はないですが、それでもだらだらと下げ続けるなんてことはあります。

急激な変動ではなくても、気になりますよね。

しかし、大きくぶれないことから、過去の業績面から見た株価の平均値も出しやすいのかこの手の企業です。

 

 

初心者向けの代表格、パッと思いつくのはNTTですね。

 

例えばバフェットコードを利用して、過去のNTTのPER水準を見てみます。

 

バフェット・コード | ワンストップで効率的な財務分析ができるツール

 

すると、NTTは過去三年、PER11倍から13倍の間を離れずに推移しているのがわかります。

NTTのEPSは13.5円程度ですから、PER11倍と13倍では、株価は27円程度の差が出るという事で、中間のPER12倍で買っていた場合、下値は-13.5円、上値も+13.5円程度になることが予想されます。

 

 

 

 

 

 

 

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※先に、わからない人にちょっと補足。

わかる人は読み飛ばしてください。

 

EPSとは企業の1株当たりの利益です。

 

今期、NTTは1株当たり13.5円の純利益があります。

これは決算報告で開示されますから、誰でもわかる数値です。

また、来期の予想EPS四季報なんかに乗っています。

予想なのでこれにはブレが出ますが、NTTのような生活インフラが収入源のストックビジネスはこのブレが少ない傾向があり、これもまた初心者向けと言える要素かと思います。

 

で、株価がその1株当たり利益の何倍まで値段がついているかという数値のことをPER(株価収益率)と言います。

 

NTTは過去平均で、その期のEPSの11倍から13倍の株価になっていたという事なので、そのあたりが定価として市場から認識されているという事で、PER11倍は割引バーゲンの下限と見ることが出来ます。

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補足終わり。

 

 

もしPER12倍で買っていたとすれば、株価は

 

PER12×EPS13.5=162円

 

ここから下限のPER11倍まで売られたとすると、株価は

 

PER11×EPS13.5=148.5円です。

 

どうです?

直近、下げたのってこの辺りまでですよね?

そして、もうだめだと損切りした人、割とこの辺りじゃないですか?

 

ファンダを見ていれば、むしろここは買い時だったはずで、買い増ししないまでも、ここで売るのはご法度というのがわかるんですが、株価だけを見ているとこれがわからないのです。

 

 

 

 

 

みんな同じくらいに不安になり、みんな同じくらいに売って、売る人がいなくなると買う人しかいなくなるので株価は反転。

結果、自分が売るとなぜか上がるという不思議な現象が起こるんです。

 

また、もう少し短期で見た場合には、信用買い勢に追証が発生する水準である30%の下落辺りでも同じことが起こりやすくなりますが、これは仕組みは全く別物。

これについてはまた別の機会に。

 

いずれ仕組みはどうあれ、株は売る人がい無くなれば買う人しかいなくなるので、需給の面から勝手に上がり始めます。

下がっている間は底なしに下がり続けるような錯覚に陥りますが、そうではないことを過去の株価以外のファンダから読み解くと、それが錯覚であることに気づけるんです。

 

 

 

NTTのような企業は、この辺りのファンダが非常に落ち着いているので、分析が容易なんですよね。

 

バフェットのいう所の、割引されたお買い得なハンバーガーかどうかがわかるんですね。

 

これが小型株になると、材料一つで株価がぶっ飛んで、過去何年間かの平均的なPERを出そうとしても、そのぶっ飛び株価の時期に引きずられるため、分析の邪魔になるので、適正な水準が出しにくいんですね。

 

いかがでしょう?

少し前から僕は、長期投資は戦略で勝てると言い切っていますが、こういった分析も、長期投資のほうが短期より再現性が高く結果が出る為、長期投資のほうが有利と思う所以です。

 

長期で見れば見るほど、運の要素が少なくなっていき、手間暇かけた分実績が出せ、上がるか下がるか不安、含み損は不安、という不安が無くなっていき、不安を無くすための決済=利確の必要が無くなり、持っていればインカムが入るという好循環ができやすくなります。