オリンピックでの審判の誤審について、少し前に書きましたが、選手への誹謗中傷もやっぱり沢山あるようですね。
バレーの日本代表選手へ向けたものもあるようで、とても残念な思いです。
元々バレーは、プレーの流れを自分たちでコントロールするのがとても難しい競技です。
速攻を仕掛けようとしたら相手の守備の戻りが早かったから、速攻は諦めてボールをゆっくりまわす。
とか
1球目は見逃して、追い込まれたらバットを短く持ってファールで粘って。
とか
味方が体制崩しているから、自分一人でドリブルしてシュートまで持ち込む
とか
どれも全部できません。
空中にあるボールが重力にひかれて落ちてくる間に、自分は一回だけ、チームとしても三回までの間に、攻撃までのすべてを終わらせなくてはならないのがバレーボールです。

サーブについても
1本目のサーブがフォールトになったら、セカンドサーブはサービスエースを諦めて入れに行く。
とか、出来ません。
自分の行うワンタッチで、すべて決まってしまいます。
イタリア戦では(誹謗中傷されている選手とは別の)西田選手がサーブが絶好調でしたが、西田選手がサーブを打ってブレイクに成功すると、その後イタリアはタイムやチャレンジで、必ず時間を空けてきました。
そして、時間が空いた後のサーブはかなり高い確率でミスしました。
それだけ、誰がやっても繊細なプレーなんです。
この件で河合俊一さんが
「私も球技経験者です。生身の人間が体を動かし咄嗟の判断と瞬発力、そして互いの呼吸でプレイする球技では、百発百中の成功はありません。今日の試合で最高の出来だった選手も次の試合ではミスをする。今日の試合でミスを連発した選手も次の試合では最高のプレイを繰り出して勝利に貢献する。うまくいく日、いかない日、誰にでも同じようにそういった日が巡ってくる。だからこそ、一人ではなく全員でお互いをカバーしながらチームとしての最高のパフォーマンスを追求する。そこにドラマと感動が生まれます」
パリ2024オリンピックに出場するアスリートに愛のある応援を|トピックス| | 公益財団法人日本バレーボール協会 (jva.or.jp)
と言っていますが、まさにその通りです。
誹謗中傷をしているのは競技未経験な人なのでしょう。
経験者ならみんなわかっていることなので。
競技経験の有無に関係なく、リスペクトだけは持っていたいものです。
