日経平均は32000円までは見ておく必要があると先日書きましたが、まさかの一日で到達してしまいました。
その後、先物が1000円以上の反発を見せています。
これがいわゆる、セリングクライマックスになるかはまだわかりませんが、いずれどこかではそのような動きになると思います。
ではセリングクライマックスが起きるときに、相場に何が起きているか、どのような値動きになるのか、起こりやすいパターンを例にして説明します。

まず、これだけ大きく下げる時には、いくらでもいいから売りたい人が大勢います。
そして、下げても値段が付いたということは約定したということなので、それだけ買った人がいます。
この時買った人は、大きく分けて二つのグループに分類できます。
①短期的な反騰を狙って逆張りでインしたトレーダー
②いつか安くなったら保有したいと思って待ち構えていた長期投資家
パニックになって投げ売りしてしまった人から、この①②の人たちに株主が急激に入れ替わっているのが現状ですが、投げ売りした人が売りきってしまうと、今度は①②の理由で買いたい人しかいなくなるので株価は急騰します。
急騰した後、株価はどうなるかというと、もちろんV時回復して一気に4万円を回復してくれたらうれしいのですが、多くの場合、なかなかそうはいきません。
この株主の入れ替わりの最中、売り物が無くなって短期的に急上昇すると、①の理由で買った短期のトレーダーたちは、利益確定をし始めます。
いわゆる戻り売りです。
これによって株価は一度上昇しても、もう一度下落します。
しかし、前回投げ売りした人が売りきっていたとすれば、次に売りに出る売り物の多くは、この①の人の利益確定売りの分だけで、もう半分は②の理由で下げても売りに出さない人なので、前回よりも売り物は減った状態なので中々下げきらず、チャート的にはダブルボトムや逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)と言われる形になり、時間をかけて上昇していきます。
(わかりやすいチャートの例を貼れればいいのですが、急いで書いているのですみません、このチャート形状が気になる人はググってみてください)
ちなみにこれが一日で起きれば、非常に長い髭を付けたろうそく足になることもあります。

こうやって、短期トレーダーや、握力の弱い投資家の投げ売りをこなして株主を入れ替えてから上がり始めます。
なので、ここが底かはわかりませんが、底打ちに向けてこの先も上下動(ボラティリティ)の激しい日が続く可能性があります。
もし、投げ売りする人がまだたくさん残っている場合、さらに下落して二番底を付けに行く可能性もありますので、ダブルボトムや逆ヘッドアンドショルダーの形状を確認してから動くいても遅くありませんので、買い向かう場合でもとにかく焦らないようにしましょう。
打診買いで少量買ったのち、少しずつ目標株数になるように分けて購入するのも手です。
このハイボラティリティの相場で初心者がやってしまいがちなのは、下げに耐え切れずに売ったところ、この急激な上昇が起こり、上がったところを慌てて買い戻す。
すると、短期トレーダーの戻り売りでまた下がり、先日までの急落が恐怖心として残っているので、また下がってから売ってしまう。
これを繰り返すうちに、高値で買って安値で売るという、何やってんだかわからないことになり、損失をどんどん膨らませて相場から退場していきます。
優良な企業の株であれば、今日買おうが明日、もっと下がったところで買おうが、長期で見れば誤差になる可能性が高いですから、ハイボラティリティの相場に振り回されることなく、資金に余裕があれば、下がったら買い増し、下がったら買い増しをするっ位の気持ちで向き合いましょう。
資金がなければ、慌てて売ることだけは控え、今あるものは握力高く持ち続けましょう。

ちなみに僕は、コロナ時にウォーレンバフェットさんを信じ切れずに買い逃した5大商社株が悔しかったので、本日、三菱商事を4年越しにやっと少量ですが買いました。
明日、まだ反発が弱いようならもう少し狙っている銘柄を買い増す予定です。
勿論全力買いではなく、二番底付けに行くようならいつでも買い増しできるように資金と株数を計算しながら買っていきます。
はい、全然買いますよー!
買う時には、先ほども言ったように、何も必ず一度に買う必要はなく、最終的に目標株数をそろえられるように、分けて買っても全然いいんです。
資金が少なければ、単元未満株で買ってもいいです。
どこが底かわからない以上、買った翌日さらに大幅下落する可能性だってありますが、単元未満で10株だけ買ったくらいなら、下落分なんて数百円くらいなものです。
自分のリスク許容度を計りながら、見合った額の投資をすれば、下落相場なんて全然怖くありませんよ。
