一日で2000円以上の下げがあった日経平均ですが、米国市場も荒れていて、先物も日米ともにマイナス推移。
日経平均先物については1000円以上下げているので、月曜もギャップダウンでの下げで始まりそうです。

チャートを見てみると、ここしばらく38000円ではサポートされていたこともあってここには出来高溜まりがあり、今回の下落でも38000円ではいったん下げ止まりましたが、金曜日はこの38000も割れて、その下の200日移動平均線までも大きく割って終わりました。
これによって、サポートになってくれそうなラインはしばらくなく、32000円の出来高だまりまで真空地帯です。
一旦、ということでいえば、ボリンジャーバンドの-2σを下回っているため、-2σまでは戻すタイミングは、ある・・・かもしれませんが、そこからV字に中央線の40000円まで戻すというストーリーはちょっと都合がよすぎです。
やはり、32000円までの下げは、想定しておくべきだと思いますが、必ずここまで下がるかはわかりません。
下げきってから最安値で投資しようとすると、反発の局面「稲妻のか輝く瞬間」相場に居合わせられなくなる可能性が高いです。
「投資家は稲妻の輝く瞬間に相場に居合わせなければいけない」
これは、敗者のゲームに出てくる有名な言葉です。
この言葉をざっくり説明すると
過去35年間、上昇率の高かった、わずか上位30日を逃すと、それだけで35年のリターンが半分近くになるという統計が出ている。
しかしその一瞬がいつかは測ることが出来ないので、タイミングを測らずに、相場に居続けるのが大事である。
実際の統計はこんな感じのようです。
S&P500の年間収益率11.4%
上位30日を逃した場合の収益率6.4%
ですから、ここは買い向かう局面であると思いますが、一方で明日すぐに下げ止まる可能性も低いです。
底打ちに向かって、少しずつ積み立てて買い向かっていくことで、ドルコスト平均法での買い付けをしていくというのが、定石になると思います。
ちなみに32000円は今年の年初、新NISAが始まったころの株価ですから、ここまで下がれば新NISA組の含み益は、年初一括投資した人であってもなくなります。
積み立てていた人であれば、平均取得単価はもっと高い値段なはずなので、32000円到達の前に含み益は消えているはずです。
なので、このラインは、投資1年未満の人たちのうち、狼狽売りしてしまう人のふるい落としが完了するラインだということです。
売る人がいなくなれば株は上がりますので、今はふるい落とされることなく我慢が必要な時期です。
「投資の利益は、忍耐に対する対価」
なのです。
また、もう一つ、現在のファンダについても少し見ておきたいところです。
決算シーズンが始まっているところですので、日経のEPSにも変動があり、EPSは2410円まで上がっているので、好決算の企業が多そうです。
EPSの上昇と株価の下落で、今の日経平均のPERは14.9倍です。
これを元に、この先歴史に残るような大幅な暴落が起きたらどうなるかも想定しておきたいと思います。
仮にリーマンショック級の暴落になる場合、日経平均PERが11倍まで売り込まれることが想定されます。
ではこのPER11倍って株価にするといくらか?
リーマンショックの時のように1万円を割るのか?

答えは
現在のファンダメンタルでいうと
EPS2410円×PER11倍=株価26510.55円
となります。
株価は企業の価値によって決まり、企業の価値は稼ぐ力によって決まりますから、稼ぐ力(EPS)がリーマンショック時より高くなっている現在、同じような暴落、100年に一度と言われたリーマンショック級の暴落が起きたとしても26000円は割らないということです。
もちろん、指数が26000円になれば、含み損はそれなりに大きな額にはなると思いますけどね。
それでも、リーマンショックの底値、7000円まで下げるとことは無さそうですので、過度に不安を煽るような記事には騙されないようにしてください。







