僕は大和-iFreeNEXT FANG+インデックスを年初から新NISAの積立投資枠で購入しています。
先日の記事にも書きましたが、FANG+は年初から絶好調です。
6か月での騰落率は+58.27%となっているのですが、実はそれを超える投信があります。
それが、野村-野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)で、6カ月で+79.56%となっていて、レバレッジ型の投信を除けば、現状最高のリターンです。
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_302.jpg)
【この二つを見比べると】
■ベンチマーク
FANG+:NYSE FANG+
野村半導体:MSCI All Country World Semiconductors&Semiconductor Equipment
■構成比率
FANG+:10銘柄 均等加重
野村半導体:25銘柄 比率上限なし
■NISA対象
FANG+:成長投資枠 積立投資枠
野村半導体:成長投資枠
■分配金
FANG+:実績なし
野村半導体:年1回 今年度は5%程度
■信託報酬
FANG+:0.7755%
野村半導体:1.65%
■リバランス
FANG+:年4回
野村半導体:年1回
となっています。
【なぜFANGよりリターンが高いか?】
特にこの中で、FANGとのリターンの差に優位な影響を与えていそうなのが、比率上限のない構成比率だと思われ、その内訳は以下のようになっています。
お判りでしょうか?
エヌビディアが30%を超えて組み込まれています。
FANG+は均等加重なため、株価上昇により10%を超えた分は売却され、株価の安い銘柄を10%になるまで買い入れます。
これに対して野村半導体は、上昇している銘柄を制限なく組み込みますので、このような比率になります。
右肩上がりの上昇を続けている銘柄は利益が大きく出ますので、エヌビディアの構成比率=リターンの差になっていると思われます。
FANG+の均等加重は、上昇している銘柄を売り、下落している銘柄を買う逆張り投資なので、上昇トレンドにうまく乗れない可能性がありますので、右肩上がりの相場では野村半導体のほうがリターンが出そうに思います。
現在の野村半導体は非常に良いリターンになっていますが、反面、半導体はボラティリティが高いため、エヌビディアが急落した際の落ち込みも大きいことが予想され、更にリバランスが年1回しかないので、エヌビディア急落のタイミングによってはさらに大きなダメージになるかもしれません。
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【NISAの対象としてどちらが良いか?】
NISAでの投資対象という観点で見た場合、FANG+は積立投資枠での買い付けが可能という所が大きなアドバンテージになると思います。
成長投資枠では個別株投資をしたい場合、どうしても投信は積立投資枠で行いたくなりますが、積立投資枠で買い付けれる銘柄は多くがS&P500やオルカンなどの無難なものしかないので、積み立てで買えるFANGは希少です。
【長期投資においてはどちらが良いか?】
また、野村半導体はそれなりの分配金を出しているので、不労所得が欲しい層には、定期的に売却して現金化が必要なFANG+よりも扱いやすいと思います。
反面、この先も入金を長く続けて資産を増やしたいのであれば、分配金を再投資することになる野村半導体は、再投資の都度NISA枠を消費してしまうので、向かないかもしれません。
この辺りは、自身の運用方針によって良し悪しが分かれそうです。
【結局どちらが良いか?】
現状のリターンだけで見るなら野村半導体が優秀ですが、上記のようにそれぞれ一長一短がありますので、投資を検討する際にもそれぞれの方針に照らし合わせて選択する必要がありそうです。
ちなみに僕の場合は、メインは高配当バリュー株の個別株投資なため、投信に成長投資枠は使いたくありませんから、FANG+一択になってしまいます。
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