全然旬な話題じゃないですが。
家族とよく意見が食い違うのです。
何かというと
ジブリの魔女の宅急便のクロネコ、ジジについてです。
ジジは物語の冒頭から、主人公のキキと話をしています。
ところが物語中盤、キキの魔力が弱くなると「にゃ~!」
としか言わなくなります。
キキは最初は「どうしたの、猫みたいな声出して」くらいなもんで気にも留めていませんでしたが、途中でハッと気づき、ほうきに乗ると、魔力が弱くなってうまく飛べないことに気づきます。
このシーンわかりますかね?
僕はこのシーンで、キキは魔力を使って使い魔の猫の言葉を認知していた。
だからこそ、魔力が弱まったキキは、ジジの声が聞けなくなった。
と、思っていたんです。
でも、これ。
結構違う見識の人がいるんですよね。
「ジジの声が聞こえなくなった理由は、ジジが変わったからではなく、キキが変わったからである。そもそもジジの声はもともとがキキ自身の声であって、キキの成長に合わせてジジの声が必要なくなってしまったのだ」
だとか。
そしてこの説、意外にも宮崎さん本人も唱えてるのですよ。。。
あれですかね、リアルでも小さい女の子が、ぬいぐるみや人形と話してることがありますが、そんなイメージですよね、とは思うのですが。。。

だけど、僕はこれどうしても納得できないんです。
というのは、ほうきで飛んでいるキキが、鳥の群れと遭遇するシーンがあります。
鳥はガーガー叫んでいて、それを聞いたジジが
「風がくる、もっと高く飛ぼう、って言ってるよ?」
と、キキに鳥の声を通訳してくれます。
その意見を聞かなかったキキはその後突風にあおられてしまうのですが、これはキキがジジの声を聞けていたと仮定しないと、つじつまが合わなくないですか?
それとも、キキはジジの声は聞けないが鳥の声を聞けていて、ジジが通訳してくれたように脳内変換している?
・・・のですかね?
はたまた、突風が来るのを察知する能力がキキには備わっていて、それをジジから聞いたように脳内変換した?
・・・何その複雑なうえに意味のない設定。
って思うのですが、そうしないとつじつまが合わない。
それから、ジジが、なくしたお届け物の猫のぬいぐるみの代わりになるシーンがあります。
届けられた家でジジは、その家の老犬に助けられるのですが、迎えに来たキキに、ジジは「あの人、いい人なんだよ」と犬の説明をします。
これは、犬と一緒にいたジジじゃないと教えられない情報じゃないですか?
エンディングで記者に囲まれて取材を受けるキキの肩に乗って、ジジは「にゃー」と鳴きます。
このシーン、ジジはもう話さないことの証明らしいのですが、これも僕は、このシーンはキキ視点で見たシーンではなく、沢山で囲んでいる記者視点のシーンなので、魔力の無い記者からは「ニャー」って聞こえるだけで、キキにはこのジジの「ニャー」は、人の言葉として聞こえてる。
この絵面は、楽しそうに会話をしているキキとジジにしか見えないんですよねぇ。
皆さんはどう思いますか?
