【神様】長期投資とウォーレン・バフェット【賢人】 | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

 

 

2010年の三菱UFJの株価は500円程度、配当金は12円でした。

配当利回りは2.4%ほどです。

 

2023年度末の三菱UFJの株価は1500円程度、配当金は41円です。

配当利回りは2.7%です。

 

業績が伸びるにしたがって配当も増えますが、その分株価も上がて行ってしまうので、過去も今も、同じ程度の利回りになっていますね。

 

ただし、2010年に500円で三菱UFJを買って、ずっと持ち続け、今年の41円の配当をもらうとすると、配当利回りは8.1%になります。

この、今の配当金を自分が買った当時の株価で割って出る利回りのことを、YoC、イールドオンコストと言います。

 

 

 

YoCは長期投資をすることによって高まっていきます。

 

投資の神様ウォーレンバフェットにおいては、50年前に買った米コカ・コーラのYoCは50%を超えているとのことで、これは、コカ・コーラが50年にわたって、配当増額を繰り返してきたことを意味します。

配当増に伴って、バフェットは現在では、当時の投資額の半分を毎年配当でもらい、4年で経てば投資額の倍の配当貰っているわけです。

そしてコカ・コーラは現在でも毎年増配をしていますから、バフェットのコカ・コーラ株に対してのYoCは、今でも少しずつ高まっています。

 

オマハの賢人にして投資の神様、ウォーレンバフェット

www.afpbb.com

 

トレードをして売却益(キャピタルゲイン)を得る投資は、一度成功して利益が出ても、その利益を利用して次の投資をし、常に勝ち続けなくてはなりません。

 

しかし、配当(インカムゲイン)をもらい続ける投資は、長期で業績が上がる企業の中から株主還元姿勢の強い企業を探し、それを時間をかけてただただ持ち続けるだけです。

 

その途中でITバブルが崩壊してもリーマンショックが来ても、コロナショックが起きたその年でも、コカ・コーラは株価は下げましたが、配当は増額し続けましたから、その間ずっと所持しているバフェットのYoCは、ずっと高まり続けたわけです。

 

私はバフェットについて知るようになり、投資方法を変えました。

株価の値上がり値下がりに一喜一憂しなくなり、むしろ株価が下がったほうが嬉しいというバフェットの言葉についても、共感できるようになりました。

 

 

 

 

 

バフェット

「毎日食べるハンバーガーは、値下がりしたらみんな喜ぶ。株価も本当は同じはずなのに、株は値上がりしたほうがみんな喜ぶ」

 

つまり、ハンバーガーはずっと買い続ける、食べ続けるもので、株も、企業のオーナーになるという観点であれば、ずっと持ち続けるものだから、それが値下がるなら買い増して株数を増やすチャンスなわけです。

逆にその企業のオーナーとして持ち続けるのなら、株価が値上がりしたところで売るわけでもないので、何のメリットもないんですね。

 

 

バフェットはこんな事も言っています。

「株式相場は長期に渡り上がり続けているのに、どうやったら損するのか?」

1980年代NYダウは1000ドル程度でした、それが2024年の今39000ドルです。

日経平均でさえ1980年代8000円だったものが現在39000円です。

80年代当時に、長期に渡り事業の成長が見込める企業を買い、ただ持っているだけで、これだけ相場が上がったのだから損をするわけがない。

なのに損をする人が大量にいるのは、上がり下がりに一喜一憂して売り買いを繰り返すから。(これは私も身にしみて感じています)

 

バフェット

「卓抜したビジネスについては、その株価にかかわらず一切売るつもりがない。 」

 

そうですよね、その通りです。

 

もう一つ、これだけ上がり続ける相場で損をするのは、企業の業績とその長期潮流を見ないで、その時の株の値段だけを見て買うからです。

 

バフェット

「株式を買う理由のもっともバカげているのは、値上がりしてから買うというやつです。」

 

株価が急騰したのを見て、イナゴのように群がって買う。

それがなぜ急騰したかも見ずに。

これは、仕手化した株の、誰が「1抜け」るかのチキンレースに参加することですから、初心者は最後にババを掴まされて負ける可能性が高いんです。

 

ただしこれは、その株価の値上がりが、長期潮流に乗れるビジネスの初動なのであれば、今は値上がりして高く見えても、長期で見たらあの時はまだ安かったよね?って話になりますから、値上がりイコール悪ではないんです。

 

要は、そのビジネスが今後どうなるかを見ずに、値段だけを見て買うというのが間違いなわけです。

 

 

 

 

 

バフェット

「買い付け前に両眼を閉じて、いま正に投資しようとしている企業の十年後の姿をじっと思い抜く。」

 

このように、今の株価も確かにそうなんですが、その事業が長期潮流に乗れるのか?

これが最も大事なことなんです。

 

株もFXも、トレードは確かに楽しくてギャンブルのような興奮も味わえますが、資産形成をするにあたって、トレードでバフェット以上の資産を貯めた人がいないと考えると、決して長期投資が投資方法として劣るわけではないでしょう。

 

なにより、素質のある一部の人のみが勝てるトレードとは違い、誰もが再現性高く勝てるのが長期投資です。

気になった方はバフェットについて、ネットでもいいですし、本を読んだりして見識を深めるとよいのではないでしょうか

 

ちなみに、最初に話した三菱UFJですが、2010年に500円で購入し、2023年の41円の配当をもらえば、YoC8.1%ですが、今年は50円に増配される予定ですから、YoCはさらに高まって今年は10%になります。

三菱UFJは累進配当を宣言していますので、来年もさらに配当は増える可能性が高いので、さらにYoCが高まる可能性が高いです。