2023年7月24日 真夏の関西3泊ひとり旅2日目その3「祇園祭還幸祭」神輿渡御の熱気の中へ | ミラーレス一眼越しに、私が見た風景たち

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~たゆたうはロマンか、センチメンタルか、メルヘンか

昨年7月のひとり旅2日目の続きです。

 

「祇園祭 後祭 山鉾巡行」「下鴨神社 みたらし祭 足つけ神事」と初体験をした後、ホテルに戻り夕食を終え向かったのが、「祇園祭還幸祭 神輿渡御」でした。

 

7月17日の祇園祭前祭の山鉾巡行の日、八坂神社から三基の神輿で神様が洛中に渡り、前回の記事で触れた「御旅所」にお泊りになられ、この24日の夕方からそれぞれの神輿が町の中を渡御し、遅くに八坂神社へと着輿するのが、この日の「還幸祭」でした。

 

私は三基の神輿のうち、荒ぶる神と言われる素戔嗚尊(すさのをのみこと)をご祭神とする「中御座」を目指して、ルートを確認し「二条城」から南の「三条通」付近でその到着を待とうと思ったのですが、まったく人出がありません。

 

初めての経験なので勝手がわからず困りましたが、人出がないということはこれからいらっしゃるのではなく「もう通過された」と判断し、その先のルート方向である南の方面に向けて歩を進めるとだんだん威勢のよい掛け声がかすかに聞こえてきました。

 

そして近くに来るとその声は突然に大きくなりました。

 

それもそのはず。お神輿に出会えた場所は「三条会商店街」。アーケード街の中でした。

そして出会ったのは「素戔嗚尊の妻」の「櫛名田姫命(くしなだひめのみこと)」をご祭神とする「東御座」のお神輿でした。

 

こちらにアーケード街があったことを私は全く知らず、大きな声がアーケード内に響きわたり、祭の興奮の中に一気に引きこまれました。

 

すると「あけてください。あけてください」の声。振り向くとなんと町の中にお馬さん

京都ではこれまでいくつもの「非日常」を味わってきましたが、この光景との出会いは今までの経験の中でもなかったものでした。

 

もう何だかわからぬまま、ただその興奮の中に引き込まれた私はただ着いていくばかり。「堀川通」を渡り、八坂神社に向かってお神輿はひたすら東へとまっすぐ進みました。

 

途中、この日の山鉾巡行で見た「鷹山」の到着地点も見えました。

 

「烏丸通」も渡り、京都の繁華街へと突入。

 

「寺町京極」のすき焼の老舗「三嶋亭」さんの前に来たところでここで方向を変えて小休止です。

 

初めて止まっているお神輿を見ることができました。

 

 

 

広いアーケードの中に男衆の声が響き渡ります。

 

 

外国からのお客様も含め、人で膨れ上がってきました。

 

そして「四条通」へと出ると、再び東へと方向を向けて、あとは「八坂神社」に向かって真っすぐです。

 

21時半を回っていたと思いますが、通りは人で溢れていました。

 

 

「河原町通」を越えました。

 

そして「鴨川」を越えていきます。

 

明るく浮かびあがる「八坂神社」「西楼門」が見えてきました。

 

お神輿もいよいよゴール目前。

 

「南楼門」へと到着。

 

「楼門」の中へと見えなくなっていきました。とにかくすごい人の数です。

 

境内は舞殿前も人で溢れ、私もここから遥拝して西楼門から抜けて帰路に着くことにしました。

 

「西楼門」前の階段も埋め尽くされた人々が、最後のお神輿の到着を待っていらっしゃいます。

 

夜も更け、祭の熱気と興奮でこの日の歩数も40000歩を超えていた体が、急に力を失ってきたことをこの鴨川まで戻った風景を見て思い出しました。

 

四条河原町から電車でホテルに帰ろうとしていた頃、今度は厳かに進む隊列と出会いました。

 

 

その後ろ姿を見送らせていただきました。

 

ちょっと欲張り過ぎのスケジュールでバテバテになってしまった昨夏の日を懐かしく思い出しました。

 

今回は、山鉾巡行しかり、神輿渡御も初めての経験だったので勝手がわからず「一緒に歩く」ということを選択していました。

いつかまた観覧できるときがあれば、今度は「場所を決めて待つ」ということもできたら、と思いました。

 

真夏のひとり旅の2日目は終わり。3泊旅の3日目へと続きますパー