2023年7月24日 真夏の関西3泊ひとり旅2日目その1 念願の「祇園祭」後祭 山鉾巡行初観覧へ | ミラーレス一眼越しに、私が見た風景たち

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~たゆたうはロマンか、センチメンタルか、メルヘンか

昨年7月のひとり旅は2日目です。


この日も、東本願寺で朝7時からの「晨朝法要」に参加させていただきました。

 

朝から夏の強い陽射しが降り注いでいます。

 

この日も廊下に可愛い修繕跡を見つけました。職人の遊び心もたっぷり感じられます。

 

雲一つなく晴れ渡った東本願寺を後にします。

 

朝はホテルで軽くしか食べていなかったので、地下鉄の「烏丸御池」駅の改札内にある

「志津屋」さんのイートインで「カルネ」をいただき、京都の朝食を楽しみました。

 

そして地上に出ると、この日は「祇園祭」の山鉾巡行の「後祭」の日。この4年前の2019年に「宵山」は見たことはあったのですが、山鉾の巡行を見るのは初めてでした。

私に発動中の「できるうちにやっておこうキャンペーン」の一環。「前祭」よりは多少観覧の方が減るかな、と思いこの日を中心にこの時の旅程を組み立てました。

 

まさに「動く美術館」とはよく言ったものです。初めて動く姿を目の当たりにして、つくづくそう思ったことを思い出しています。

 

 

 

 

 

古都に現れた「空飛ぶ船」? 「大船鉾」です。

 

この巨大な山や鉾が曲がるときが見どころだということは、ここ数年のテレビでの生中継での解説で学んでいました。

 

背丈ほどある巨大な車輪の下に、竹を並べて、さらに水を撒いて滑りをよくする準備。

 

そして掛け声とともに息を合わせて何度かに分けて方向転換をします。

やはり生で見ると、迫力が断然違いました。

 

「鷹山」が見えてきました。屋根の上では電柱と接触しないように、足を出してガードをしている姿が見られました。マンションの3階くらいの高さにいらっしゃるわけで、私だったら怖くてとても務まりません。

 

スタートの「御池通」へと出たところで方向転換です。この前年、なんと「196年ぶり」に巡行への復帰を果たしたという古くて新しい山。そのニュースを聞いていて、この日は「鷹山」を中心に観覧させていただきました。

 

まさに豪華絢爛。スタートの時間となりました。

 

私も一緒に付いて歩きます。

 

途中、御池通を少し入ったところに幕末から200年余りの歴史を持つ宿の「柊屋」さん。

 

その向かいに300年余りの伝統の「俵屋旅館」さん。どちらも憧れの宿です。

 

「巡行」へ戻ります。

 

「御池通」を京都市役所のところまで来ると山鉾は右折します。

その交差点近くの木々では、ものすごい音量での「セミの大合唱」でした。

 

枝の至るところにセミまたセミでした。夏真っ盛りを実感。

 

私も交差点を大きく迂回して進みます。

 

後ろは京都市役所です。河原町通を進んでいる間は歩道がさらに狭くなるため、撮影をせずにひたすら進みました。

 

四条河原町の交差点まで来ると、ようやくスペースができましたが、遠くからでないと見られませんでした。

 

「高島屋」の軒先から。ここで熱中症対策も兼ねてデパ地下の「サンマルコカレー」で早めの昼食をとり、涼むことにしました。

 

昼食後は「四条通」を進む山鉾の撮影を再開します。こうして写真を整理しているだけで「コンチキチン」の音が耳に蘇ってくるから不思議なものです。

 

途中に「八坂神社」の「御旅所」。3基のお神輿は、この夜、八坂神社に戻られます。

 

「大丸」の前を次々に山鉾が到達してゴールしていきます。

 

まずは一息です。暑い中、本当にお疲れ様でした。

 

取材の様子もあちこちで見られました。昔の仕事柄、どうしても興味が湧いてしまいます。

 

町では、山の帰りを待つ姿も。

 

正午過ぎくらいです。巡行を終えた山が、それぞれの町へと帰る準備に。

 

 

「鷹山」が曲がります。

 

 

向きを変えると細い路地へと進んでいきます。

 

また電柱とすれすれに。

 

無事通過。

 

路地へと姿を隠して行きました。

 

私はゆっくりとさらに着いていってみます。

 

途中、すでに帰還を終えた山に出会いつつ。

 

いよいよ最後の曲がり角でした。

 

何度か前進後進を繰り返し、切り返していきます。

 

さらに近くで。多くの方に見守られつつ。

 

行ったか?

 

もう一度バック。

 

進んで行きました。

 

曲がった様子を見に行くと、かつて飛行機に乗降するときに使ったタラップそっくりの階段が近づいていきました。

 

そして接合完了。

 

皆さん、地上へと戻られて行きました。

 

中の様子がよく見えてきました。

 

近くで見ると、その豪華さ、華麗さがよくわかりました。

 

大きな大きな車輪のスポークの部分を見ると「船鉾」の文字が見てとれました。譲りうけたものなのでしょうか。

 

その車輪を支える軸の上の部分には「鷹」の文字が彫られているのも見つけました。

 

電柱には接触、巻き込み防止のためでしょうか、あちこちに黄色いカバーが施されています。

職人の方が柱を上っていかれます。

 

山のてっぺんに付けられていた大木は、それはそれは厳重に縄で巻かれて固定されていたのも分かりました。

 

高所での作業です。

 

以上が私の初めての「祇園祭 山鉾巡行」の観覧記でした。千年もの長い歴史を持つ日本を代表するお祭り。遂に観覧の願いが叶いました。また、この二か月前の「葵祭」、この前年10月の「時代祭」と、この一年の間で一気に「京都三大祭」を経験することが叶いました。

一度、経験すれば心は少し落ち着くもの。今度はさらにゆっくりじっくりと味わいたいと、また新たな欲も沸いてきました。

 

この日、二度目の「烏丸御池」駅構内の「志津屋」さんで、クールダウン。

欲張りひとり旅の二日目はまだまだ続きますパー