(十部)中編・ネパールのカースト制と、秦氏との繋がりを考える | パオンのブログ

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最初から続いている不思議な話です。
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読んで見て下さい。

中編

この十部は、連続して、前・中・後編をUPしてあります。

 

[ネパールの神?と秦氏]

私は、秦氏のルーツを知る鍵として「蟹」を挙げました。

秦氏の拠点の山城国の蟹満寺の名前の由来を探ると、

紙幡多=神幡=蟹幡(カムハタ)

でした。

これから分かるのは、

神=蟹

「かみ」=「カム」

と変化している事です。

「カム」と読むのは、神大根王(カムオオネオウ)がいますが、

この「カム」を白髭信仰が祀っていた高麗王の朝鮮半島では、

「カム」=「刀」

と表します。

渡来系の要素を持つ祇園祭でも、一番重要な山鉾は、長刀鉾で、「高い所の刀に神が降りる」と言う所から来ています。

 

白山信仰も朝鮮半島の白頭山の山岳信仰から来ているとされる事から、白山信仰にも、この「かみ」=「カム」=「刀」の繋がりが見られるのです。

宮城県多賀城にある遺跡は、舞草刀 (もくさとう)で知られる鍛治遺跡です。

その場所は、白山岳にあります。

愛知県の犬山の遺跡も然りです。

刀鍛冶遺跡は、白山信仰とも繋がっていると思われる事から、白山の神「ククリヒメ」の「ククリ」も「刀」であると感じていました。

 

ある時、黄金地区のネパール料理店へ行った時、こんなポスターを見つけました。

店の人にこのポスターの「ククリ」の意味を尋ねると、「短剣」と言う意味だったのでした。

この偶然も、この神の一族のパワーなのでしょうか?

 

以前、養老の読者の方から、ネパールで、

「カミ」と言う一族が「ククリ」と言う短剣を作っているとの情報を頂きました。

 

ネパールには、インドの様なカースト制が存在しました。

その階層は三つに分かれ、

 最下層をバニナチャルネと言います。

ネパールは多民族国家で、それによって階層が構成され、それぞれの民族に固有の言語が存在します。

それ故に、苗字で、階層が分かるそうです。

また、最下層の人々の職業も、鍛治、精肉、服飾、靴の修理などの業種の特色を持ちます。

このポスターから、酒造も含まれるのでしょう。

 

蟹牡丹紋に偶然出会った名古屋の黄金地区や、鍛冶に関わる場所には、精肉業が栄え、近江から長浜、伊吹山周辺にか懸けても差別社会の集落があった事で知られています。

 

後編へつづく