結論から申し上げると糖質制限ダイエットはケトジェニックダイエットのようなものでない限り短期的な効果を期待するのは難しいです。
しかも40代となると体の衰えが始まり、同時に内臓機能の衰えも始まり、高血圧や糖尿病、さらには心臓病や脳血管障害のリスクは上がります。
極端であったり、中途半端な糖質制限はかえって疾患リスクが高まります。
実際私も糖質を控えた食事(ケトジェニックダイエットではなく)でダイエットを試みました。
幸いにも健康面での悪影響には至りませんでしたが、体重や体脂肪と言った数字的な変化もなかったですし、体形も体感的変化は感じませんでした。
根拠性も乏しく、体感もない、そして疾病のリスクが上がるとされる糖質制限について、私はクライアントさんにも推奨していません。
今回のブログでは私自身効果の乏しいと考えた糖質制限ダイエットがなぜ多く目にするのかを解説していき、どのように糖質制限ダイエット、に向き合えばよいか、を説明していきます。
この記事をお読みになられた方は、糖質制限ダイエットとは何か、の実際がおわかりになるかと思います。
当記事はクライアントさんからの声を参考にし、更にダイエット検定士+看護師、という筆者の専門的知識と目線からの記事になります。
この記事をお読みいただければ、最短でのあなたのダイエット成功への糸口になるはずです。
ぜひ最後までお付き合いください。
40代の糖質制限ダイエットの疑問点
では実際に、40代だと糖質制限ダイエットは効果はあるのか、そして、ちまたでよく糖質制限ダイエットの文字を多く見かけるのはなぜなのか。
1つずつ詳しく説明していきます。
効果はあるのか
根拠性と言う部分では短期間での効果の文献(多くはケトジェニックダイエット)は有りますが、長期にわたっての文献は見つかりません。
糖質制限においては「長期にわたる研究」が絶対的に少ないと言われています。
1年程度の研究も多く、何十年にわたって検証されたものはほとんどありません。
逆に糖質制限ダイエットを行うと、寿命が縮まるという論文さえあります。
その論文によると「糖質制限ダイエット」は、通常より寿命が2~3年短いという結果となったそうです(糖質制限ダイエットではタンパク質と脂肪を積極的に取ること推奨されているため、牛肉や豚肉の摂取量が多いことが原因とも言われています)。
データおよび学術的論文上では、効果として短期間では効果はあるかもしれないが、長期的に見ると寿命が縮まるリスクがある、と言えるのではないでしょうか。
「糖質制限ダイエット」の文字をよく見かける理由
糖質制限ダイエット、とグーグル検索するとそれぞれ、糖質制限ダイエットについての説明が記載されています。
加えて説明の最後には何かしらの購入案内につながりました。
それでは1位から10位まで検索結果をあげます。(R.3年 10月現在)
・1位:中華料理店の案内(ページの最後)
・2位:有名食品メーカーサイト(特定の商品にはつながらない)
・3位:有名食品メーカーサイト(特定の商品にはつながらない)
・4位:糖質制限ダイエット講座案内
・5位:くらし案内(暮らし全般、なにかしらの誘導にはつながらず)
・6位:サプリメント案内
・7位:有名食品メーカーサイト
・8位:ケトジェニックダイエット方法
・9位:ダイエット本の案内
・10位:広告
このような結果になりました。
それぞれに糖質制限ダイエットの有用性や注意点は記載していますが、検索結果5位、9位以外は食品メーカーの企業サイト。
でなければ、何か糖質制限ダイエットができるようになる、と関連付けた購入案内にたどりつく検索結果となりました。
この検索結果をご覧になって糖質制限ダイエットにどうお思いでしょうか?
私はこの検索結果こそが糖質制限ダイエットについて多く見かける大きな理由1つだと思います。
さらに言えば信頼できるエビデンスが乏しく、検索するとほとんどが何かの購入を促す結果になる。
更に寿命が縮まるとのデータさえある糖質制限ダイエットについては一度よく考えてみる必要があると思います。
40代の糖質制限ダイエットの注意点
基本的には糖質制限ダイエットは、急激な血糖値上昇を防ぐためと言う意味合いでは効果があると思います。
40代ともなるといわゆる成人病のリスクが高まります
結論から申し上げるとバランよく食事を行う、急激に血糖値が上昇するようなものを食べないことが糖質制限ダイエットの注意点、と言えます。
血糖値スパイク
肥満や内臓の衰えた状態でジャンクフードなどの食後の血糖値が上昇しやすいものを食べつづけると血糖値を急激に下げるように体が反応しやすくなります。
そのため、血糖値が急上昇と急下降を繰り返しやすい状態となります。
この急上昇と急降下を起こす状態を「血糖値スパイク」といいます。
スパイクは「とげ」を意味し、血糖値のグラフを見ると「とげ」のような形になっています。
こうした血糖値の乱高下が血管にダメージを与えてしまいます。
成人病のリスクが上がる40代だとどうでしょうか。
動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中による突然死のリスクが高くなると考えられています。
そのため40代からは健康面を考慮に入れ、急激な血糖値上昇するようなものをさける、ロカボ、という適正な糖質摂取を心がけることを推奨されているものが有ります。
ロカボ
「心筋梗塞」や「脳卒中」などを引き起こすリスクがあると言われている「食後高血糖」(食後の血糖値が大きく上がる)を起こしてしまうのが血糖の急上昇です。
カロリーは同じでも血糖の上がりやすさに違いがでます。
たとえば同じ米飯でも白米のほうが食後血糖値が上がりやすくと玄米だと食後血糖値は上がりにくいとされています。
麺類であればうどんの方が血糖値上昇が早くそばでは血糖値は上がりにくいと言われています。
このように血糖値上昇のその先の疾病リスクを抑えることを考えた食事のとり方、食生活のあり方を、ロカボ、と言いいます。
ロカボ、で糖質の摂り方を工夫し、食後の急激な血糖値上昇を避けることが健康的に、ある意味正しく、糖質制限ダイエット、を行うことが可能だと思います。
一応お伝えしますが何も血糖値上昇が何も悪いことでばかりではありません。
(ドカ食いや、ジャンクフードの食べ過ぎなどでの急激な血糖値の上昇は除いて)
運動や仕事前であれば、白米やうどんの方が血糖値上昇が比較的早いために効率的に脳をはじめ身体にエネルギーが補給ができます。
これから休息を摂る、リラックスする、といった場合には玄米やそばを摂り、血糖値の上りを緩やかにする。
40代の多忙なご自身のライフワークバランスを考え、血糖値の上昇速度を考慮し、身体に負担なく、かつバランスよく食事をすることを注意していくことが大切です。
バランスの良い食事がわからない、と言う方もいらっしゃると思います。
そういった方は地域の”栄養ケアステーション”と言うところに問い合わせするとよいでしょう。
担当者が管理栄養士・栄養士の調整を行い、紹介や医療保険、介護保険の適用などについて検討のうえ適切なプランを作成してくれます(有料)。
定期健診などで高血圧、糖尿病など指摘された方は特に自己流のダイエットを行うのではなく、専門的な指導を受けることをおススメします。
補足:糖質制限ダイエットとは
糖質は三大栄養素の一つです。
三大というだけあり生命活動、維持について必要な栄養素です。
完全にカットすること、制限しすぎることははやはり良くないのではないかと常識的にも感じないでしょうか?
低炭水化物ダイエット(ていたんすいかぶつダイエット、英語: low-carbohydrate diet, low-carb diet, carbohydrate-restricted diet)とは、肥満や糖尿病の治療を目的として炭水化物の摂取比率や摂取量を制限する食事療法の一種である。「低糖質食」「糖質制限食」、「炭水化物制限食」「ローカーボ・ダイエット」とも呼ばれる。炭水化物が多いものを避けるか、その摂取量を減らす代わりに、タンパク質と脂肪が豊富な食べ物を積極的に食べる食事法である。
引用元:低炭水化物ダイエット :フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(一部抜粋)
上記のように、ウィキペディアに記載されています(ウィキペディアには低炭水化物ダイエットと書いておりますが同意義なので引用させていただきました)。
糖質制限することにに対して、タンパク質と脂肪を多く食べるように記述されています。
しかしながらタンパク質と脂質を多くとると、心筋梗塞、脳卒中のリスクは上がり、寿命が縮まるデータがあります。
ですので、健康的に糖質制限ダイエットを行うには、糖質を控える、と言うよりも、糖質摂取を控え、タンパク質、脂質に偏ることなくバランスよく食事を摂取する方が良いと思います。
糖質(炭水化物)は脳にとっては速効性のあるエネルギー源です。
さらに体内における糖質の主な働きは細胞においてエネルギー源となる事です。
細胞、は生命体を構成するにあたり最も基本的な単位です。
ザックリいえば脳をはじめとして人体のほとんどに細胞があるわけで、そのすべてに糖質が必要なのです。
ということは糖質制限、糖質を完全にカットするのは人体を効率よく動かすためにも良くないことは想像に難くないわけです。
糖は脂肪のように脳に貯蔵しておくことができないため、絶えず補充が必要となります。ですのでやはり食事により定期的に摂取することが必須です。
さらにWHO(世界保健機関)では「食事におけるエネルギーの60パーセント以上は炭水化物から摂取するのが望ましい、ヒトが摂取する栄養素のうち、全体の55~75%を炭水化物にするよう」と発表しています。
そのため、糖質はもっとも多く必要とされる栄養素と言われています。
糖質が人体において細胞レベルで不可欠な栄養素なので、糖質制限、糖質を完全にカットするのは脳をはじめ、人体を効率よく動かすためにも良くないことと言えます。
それどころか糖質を摂らな過ぎると低血糖状態になり、それが続くと、人間は最悪死に至ります。
まとめ
今回は40代の方々向けの糖質制限ダイエットについて解説していきました。
糖質制限ダイエットについては、効果の実証も不確かなばかりか検索するとほとんどが何かの購入を促す結果になる
しかも糖質制限ダイエットは健康面でのリスクもあり寿命が縮まるとのデータさえあります。
ですので、40代となれば健康面に配慮し、急激な血糖値の上昇を控える食事の工夫を行い、身体に負担なくバランスよく食事を行うことが本当の意味での”糖質制限ダイエット”だと思います。
くれぐれも自己流でダイエットを行わないようにしてください。
当記事が皆様のダイエットの一助になる事をお祈りして締めさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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