㊵サロン・ド・テで最後の夕食を | 私的パリ案内

私的パリ案内

大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

 今、私達が立っている所はシャイヨ宮。何故か、この近辺に立寄る機会がこれ

までに無かった。だから夜のエッフェル塔の眺めは元より、知らないことだらけ。

気になって調べてみると、1937年の万博のために建てられたシャイヨ宮は元トロ

カデロ宮を建替えたもの。そして新たに水族館が出来ていたり、ヴァルソヴィの

噴水では光のショーがあったりするらしい。次回はもう少し時間を取り、ゆっくり

と見て歩いくのもいいかもと思った。

<http://www.pariscityvision.com/jp/paris/gardens/trocadero-gardens >


 気が済むまで眺めた後でエッフェル塔に背を向け、トロカデロ広場の奥

へ向かう。少し探したが、Carette」(カレット)はすぐに見つかった。

1927年創業の老舗サロン・ド・テ。今でもブルジョワ階級が暮らしている

16区だが、昔も貴婦人達や白襟姿の貴族達が優雅なティータイムを過ごし

ていたらしい。なんだかベルばらのワンシーンにありそうだ。

貼り付け元 <http://www.hayakoo.com/carette/ >

 この店はマカロンやエクレア、クロワッサンの美味しさでも、評判が高

い。マカロンと言えば、1862年創業のラデュレ-は知らない人がいないぐ

らい。サロン・ド・テも人気がある。ベルサイユ宮殿や空港にも出店があ

り、日本にも商品が溢れている。過去に何度か訪れたことがある本店は、

いつも混んでいるという。そこで今回はカレットにと考えていた。スケ

ジュールに変更があり一旦諦めたが、急遽行く事になった。これも縁って

ものだろう。テラスはほぼ満席で、私達は店内に座ることになった。

中よりもテラス席の方が人気がある

カレット正面

サロン・ド・テらしいメニュー(カルト)。

テーブルは大理石

メニュー

床のタイルもとっても素敵

タイル

 パリに来るとバゲットを食べる機会がとても少ない。一晩たてば固くな

るからで、一人で食べ切るのは難しい。娘はクロワッサン派だ。この時と

ばかりに私はバゲットのサンドイッチを独り占めして食べた。山盛りのサ

ラダが付くが、これは母に助けてもらった。娘はパリで本格的なクロック

・ムッシューを食べたいと、言い出す。こっちも母と二人で分けながら食

べて丁度だった。

バゲットもなかなか美味しかった

バゲット

こちらがクロック・ムッシュー。

デンと特大が来る

クロックムッシュ

小花で統一された食器はベルナール社のもの。

リモージュ焼きと言った方が分かり易いか

茶器

 さっぱりとしたものが食べたくて頼んだ、ベリーの盛合せ。本当にただ

苺とフランボワーズだけだったのには少し驚く。ルレのような「赤いフル

ーツのスープ仕立」を期待するのは無理だとしても、そのまんま出てくる

って・・・。さすがに盛付けられている器は銀食器。まぁ、お茶するお店

にフルーツのメニューがあるだけ、ちょっとお上品ってことになるんだろ

うか。シメは娘がシュガー・バターのクレープを頼んだ。やって来たのは

シンプルなクレープ。前回に行ったモンパルナスのクレープ・ジョスラン

と同じように‟砂糖を好きなだけ振りかける式”だった。もしかしてフラ

ンスでは全部そう?娘は「バターに溶けかかった砂糖が美味しいのに。」

と日本式でないのが不満そうだった。

カルトには、ホイップ・クリームを別注文すれば

幾ら幾らとあったが・・・

イチゴ

振りかける砂糖はクレープと一緒に持って来た

クレープ

 食後は、店内の約半分を占めているショップへ。マカロンがウリなだけ

にショーケースに並んでいるものは、どれもが美味しそうだ。向かって右

側にはパン類がある。自家用にマカロンとクロワッサンを買った。

形がぽってりとしていて、可愛い

マカロン