㉖やっぱりルーブルへ行こう | 私的パリ案内

私的パリ案内

大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

1017(金)曇り→やや晴れ

 今日は朝からみんなのんびりしている。スケジュール自体が緩いせいだ

ろう。午前中にルーブル。お昼を近くで食べて、午後は休憩。夜はサント

・シャペル教会での音楽コンサート。ルーブルが以前のように混んでいる

ようだったら、オルセーにしようかと迷っている。母にとってはルーブル

の方が絶対に記憶にあるわけで、‟行った気がする”に違いない。でも今回

はカルトミュゼを持っていない。マジで並ぶことになる。それは無理だろ

う。私も嫌だ。

 この日の朝食はブロアの駅前で買ったピザとパン類。うっかり忘れてた

いたが、コンシェルジェリーの前の「Les Deux Palrais」(レ・デュー・

パレ)から貰って来たポテトもあった。レンジで温めて出す。野菜はトマ

トだけ。ついでにケーキも皿に盛った。持って歩いたせいか多少形が悪く

なっていた。味の方は、残念ながらバターの風味がほとんどしない。これ

はこれで、驚きだ。パリでこれほど美味しくないケーキに今まで出会った

ことが無い。ブロアは地方都市ではあるけれど、昔は城下町だった。ベル

サイユのように王様や貴族が豪奢な生活を送っていた時代ではないからか

?それとも単にお店の作り方によるのか。ピザの方はなかなかにいい味だ

ったが。


店名は「
BRIOCHERIE BLESOISE」。

‟ブリオッシェリエ”はブリオッシュ職人?



パン屋袋


クロワッサン、ブリオッシュ、パン・オ・ショコラ。

職人のお店にしてはバターの風味がイマイチ


クロワッサンなど


ピザはなかなか。母も美味しいと言っていた


ピザ


ケーキ類もバターが命。エクレアは悪くなかったが。


ke-ki


トマトとナプキンに包んで持ち帰ったポテト


トマトとポテト


 食後、ホテルを出たのが10時近くになってしまった。今日はバスに揺られてルーブルの近くまで行くことにしている。私達が乗る予定の67番が来

のはオープンバス・ツアーの日に最初に向かったロシュシュワール 大通り

バス停。そこで待つこと約20分。来ない。全くバスが来ない。仕方ない

で、頻繁に来る30番の乗場に移動して待つ。こちらは5分程度でやって来

た。

 この30番で行く場合、凱旋門で一度降りなくてはならない。そこからメ

トロ1号線に乗換えて「Palais Royal Musee du Louvre」(パレ・ロイヤ

ル・ミュゼ・デュ・ルーブル)まで行く。問題は乗換えが母の足に響くこ

と。タクシーという方法もあるが、今日は急ぐわけでもない。取敢えずバ

スに乗ろうということになった。ナヴィゴもあることだし。


朝の凱旋門。天気のせいなのか、

まだ観光客がほとんどいない


凱旋門


 凱旋門まで約15分。降りてメトロの乗換え。ここは階段を降りるだけな

のでホッとする。ミュゼ・デュ・ルーブルの駅に着いて、ここからは前も

迷った。それでもピラミッドの下の切符売場に辿り着く。行列を見ると20

人ちょっとしか並んでいない。今日はツイているのか?と内心訝りながら、

母と娘を近くのベンチに座らせて私は切符を買うことにした。直前までオ

ルセーにするか、はたまたオランジュリーにするかと迷っていたが、やっ

ぱりルーブルに行こうと決めて良かった。

 で、並んでいて気が付く。なんと(前回も気が付かなかったが)自動販

売機があるではないか!!なんて間抜けな話だ。日本語にもちゃんと対応

している。これを使えば1分も待たずに切符が買えたじゃないかと、うっ

かり過ぎる自分にがっかりする。それでも並んでしまった意地がある。他

にも並んでいる人がいるが、その理由は分からない。みんなが私のように

抜けているとは思えないし。機械が好きじゃないってこと?今の時代に?


これだけ空いているのを見るのは初めて。

曜日(金曜)のせいだろうか?


ルーブル切符売場

自販機の前はガラガラ


自販機


日本語の表示もあり、特に難しそうには見えない


自販機アップ


 結局、つまらない意地を通して切符を買うのに20分ぐらいを費やした。

窓口で色々と注文を付ける人がいたりして時間を喰ってしまったのだ。

まっ、その間母は椅子に座っていたわけで、朝の移動の疲れが多少は取れ

たかも知れない。今回は母と一緒ということで、エレベーターをどんどん

使うことにしている。だが良く見ると、特に高齢者だからということもな

く平気で乗っている人が多い。さすがに20代の人はいなかったが。

 一番最初に向かったのは‟モナリザ”。ここは相変わらず混んでいた。

母は世界の名画中の名画を実際に見て感激している。特に‟ナポレオンの

戴冠式”を見て「こんな大きな絵を、昔の人はどうやって描いたんだろう

か。」と言う。これに似たようなセリフを昨日も聞いたような気がした

が、黙っていた。その後‟ミロのヴィーナス”や‟サモトラケのニケ”等を

椅子に座って時々休みながら観た。「疲れたら無理に観なくてもいいから

ね。」と私が何度か声を掛けたが、その度に「せっかく来たのに、もった

いない。」と言って頑張る母。年のせいでゆっくりだが、良く歩く。しま

いには私も娘もげんなりしているのに、最後まで黙々と観て歩いていた。

いつ来ても混んでいる‟モナリザ”


モナリザ


移動して、ミロ。

私達はこの辺りで疲れて来た。母は元気


ミロ


つい最近まで修復中だった‟ニケ”を見れたのは

ラッキーだった


ニケ