㉔「Chambord」(シャンボール)城 | 私的パリ案内

私的パリ案内

大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

 駐車場を抜けて、一本道を行くとトイレの前に出た。以前は無かったように思う

が、早速3人で用を足す。ここも有料。更に行った先にはホテルやレストラン、カ

フェなどがある。ホテルは閑散として人っ子一人いない。一方、レストランは中で

営業しているようだった。切符売り場も人がいない。途中に礼拝堂があるので、

ちらりと見ておく。そこを出て城へ向かう途中、警備隊と出会った。馬だ。警備隊

と言うよりは、騎馬隊と言った方が良いのだろうか。曇り空だが、雨は上がった。


トイレを出た道の先にお城が見えた


トイレから見た城


ここも有料。真ん中に座っているのが、(旧)トイレおばさん


トイレ


閑散としているホテル


ホテルとレストラン


反対側のレストラン。雨のためかテラス席は使用していない


レストラン


ここには誰もいない。城の中で買えということらしい


切符売場


城の手前に建つ礼拝堂


礼拝堂


小さくて簡素だが、落ち着く礼拝堂の中。



騎馬隊には女性も


騎馬隊

 

礼拝堂の脇の坂を下りて、城の真ん前に出た。中央らしき所にに入口が

あり、出入りする人や車が見えている。来た!シャンボール城だ。相変わ

らずデカイ。でも見掛けほど城の内部は豪華では無く、これまでに放棄さ

れていた期間も多々あるらしい。それこそベルサイユ宮殿と比べると質素

なぐらいだ。

貼り付け元 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%9F%8E >

 元々は狩猟の館を城に改造したのはフランソワ1世。で、様式はフレン

チ・ルネッサンス。イタリア遠征から帰った王はレオナルド・ダ・ヴィン

チを呼び寄せ、アンボワーズ城の近くに住まわせている。アンボワーズは

フランソワ1世の居城。実際に訪れたことがあるが、城とダ・ヴィンチの

住居の間には秘密通路があった。(残念ながら、この通路には入れなかっ

た)

 この王様、遠征ですっかりイタリアかぶれになったんだろうと私は推測

している。当時のイタリアは何かにつけてフランスよりも洗練された国だ

った。例えばナイフとフォークを使って食事する習慣。イタリアから嫁入

りしたカトリーヌ・ド・メディシスが初めて持ち込んだものだ。ぞっこん

惚れ込んでしまったから、ロワール河最大と言われながらも戦闘向きでは

なく優美に見える城を造ってしまったんじゃないかと思う。この奔放さ。

いかにも中世のおとぎ話みたいで私は好きだ。母と言えば「すごいねぇ、

あんな昔にどうやってこんな大きな物を造ったんだろうか。」と何度も繰

り返している。彼女も気に入ったらしい。

 入場券は入口に入ってすぐの所で買えた。以前訪れた時にはなかった、

立派なお土産コーナーまである。入場料一人11€。とにかく観ようという

ことで順路に従って歩き始めたが、結局最上階のテラスまで頑張って昇っ

てしまった。母に「どうする?」と聞くと「せっかく来たんだから。」と

一緒に付いて来る。今夜はまた湿布のお世話になることだろう。


シャンボール城全景


城 全景


車が停まっている所が入口


入口


入場券やパンフレットを貰うコーナー。日本語あり


チケット売り場


この城のシンボル、サラマンダー君が案内してくれる。

彼はフランソワ1世の紋章


サラマンダー


ダ・ヴィンチが設計したと言う螺旋階段


らせん階段


時計のデザインに目が行った。青が素敵だ


時計


365本あると言う屋上の煙突と実際に繋がっている

暖炉の一つ

暖炉


ここは最上階のテラス。鐘楼などがある


最上階


こちらもテラス反対側。

様々な様式が取り入れられている
テラス


テラスからの眺め。芝生と紅葉のコントラストが

美しい、広大な庭が広がる


テラスからの眺め

 母がまた「お土産をここで買っておいて。」と言う。立派過ぎるお土産

コーナーは回ってみるのも楽しいが、タクシーの時間もある。さらりと全

体を見てクッキーを買い、城を出た。ギャラリーラファイエットでもお土

産は買ったが、多ければ自家用にすればいいだろう。

 1700までに15分ぐらいあるので、カフェでアイスクリームを買う。3

人でチョコレートとフランボワーズの2つを交互に食べながら、待ち合わ

せの場所に向かった。なかなかに美味しい。「Art du Gracier」というア

イスクリーム屋は知らないが、見れば「Cote D'Or 」(コート・ドール)

のチョコレートを使っているらしい。コート・ドールはベルギーの王室御

用達。なるほど。  貼り付け元 <http://www.chokonikki.com/cotedor >

 もっと早く来れば、レストランでの昼食も悪くなさそうだと思った。以

前より随分立派なレストランに変わっている。ここの庭で獲れるシカの肉

の料理が出るかも知れない。まぁ、今日はスロースタートだったので、こ

れ以上の贅沢は無理。諦めるとしよう。


シングルコーン、一つ2.60€(約360円)


アイスクリームや