駐車場を抜けて、一本道を行くとトイレの前に出た。以前は無かったように思う
が、早速3人で用を足す。ここも有料。更に行った先にはホテルやレストラン、カ
フェなどがある。ホテルは閑散として人っ子一人いない。一方、レストランは中で
営業しているようだった。切符売り場も人がいない。途中に礼拝堂があるので、
ちらりと見ておく。そこを出て城へ向かう途中、警備隊と出会った。馬だ。警備隊
と言うよりは、騎馬隊と言った方が良いのだろうか。曇り空だが、雨は上がった。
トイレを出た道の先にお城が見えた
ここも有料。真ん中に座っているのが、(旧)トイレおばさん
閑散としているホテル
反対側のレストラン。雨のためかテラス席は使用していない
ここには誰もいない。城の中で買えということらしい
城の手前に建つ礼拝堂
小さくて簡素だが、落ち着く礼拝堂の中。
騎馬隊には女性も
礼拝堂の脇の坂を下りて、城の真ん前に出た。中央らしき所にに入口が
あり、出入りする人や車が見えている。来た!シャンボール城だ。相変わ
らずデカイ。でも見掛けほど城の内部は豪華では無く、これまでに放棄さ
れていた期間も多々あるらしい。それこそベルサイユ宮殿と比べると質素
なぐらいだ。
貼り付け元 <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%9F%8E >
元々は狩猟の館を城に改造したのはフランソワ1世。で、様式はフレン
チ・ルネッサンス。イタリア遠征から帰った王はレオナルド・ダ・ヴィン
チを呼び寄せ、アンボワーズ城の近くに住まわせている。アンボワーズは
フランソワ1世の居城。実際に訪れたことがあるが、城とダ・ヴィンチの
住居の間には秘密通路があった。(残念ながら、この通路には入れなかっ
た)
この王様、遠征ですっかりイタリアかぶれになったんだろうと私は推測
している。当時のイタリアは何かにつけてフランスよりも洗練された国だ
った。例えばナイフとフォークを使って食事する習慣。イタリアから嫁入
りしたカトリーヌ・ド・メディシスが初めて持ち込んだものだ。ぞっこん
惚れ込んでしまったから、ロワール河最大と言われながらも戦闘向きでは
なく優美に見える城を造ってしまったんじゃないかと思う。この奔放さ。
いかにも中世のおとぎ話みたいで私は好きだ。母と言えば「すごいねぇ、
あんな昔にどうやってこんな大きな物を造ったんだろうか。」と何度も繰
り返している。彼女も気に入ったらしい。
入場券は入口に入ってすぐの所で買えた。以前訪れた時にはなかった、
立派なお土産コーナーまである。入場料一人11€。とにかく観ようという
ことで順路に従って歩き始めたが、結局最上階のテラスまで頑張って昇っ
てしまった。母に「どうする?」と聞くと「せっかく来たんだから。」と
一緒に付いて来る。今夜はまた湿布のお世話になることだろう。
シャンボール城全景
車が停まっている所が入口
入場券やパンフレットを貰うコーナー。日本語あり
この城のシンボル、サラマンダー君が案内してくれる。
彼はフランソワ1世の紋章
ダ・ヴィンチが設計したと言う螺旋階段
時計のデザインに目が行った。青が素敵だ
365本あると言う屋上の煙突と実際に繋がっている
暖炉の一つ
ここは最上階のテラス。鐘楼などがある
こちらもテラス反対側。
テラスからの眺め。芝生と紅葉のコントラストが
美しい、広大な庭が広がる
母がまた「お土産をここで買っておいて。」と言う。立派過ぎるお土産
コーナーは回ってみるのも楽しいが、タクシーの時間もある。さらりと全
体を見てクッキーを買い、城を出た。ギャラリーラファイエットでもお土
産は買ったが、多ければ自家用にすればいいだろう。
17:00までに15分ぐらいあるので、カフェでアイスクリームを買う。3
人でチョコレートとフランボワーズの2つを交互に食べながら、待ち合わ
せの場所に向かった。なかなかに美味しい。「Art du Gracier」というア
イスクリーム屋は知らないが、見れば「Cote D'Or 」(コート・ドール)
のチョコレートを使っているらしい。コート・ドールはベルギーの王室御
用達。なるほど。 貼り付け元 <http://www.chokonikki.com/cotedor >
もっと早く来れば、レストランでの昼食も悪くなさそうだと思った。以
前より随分立派なレストランに変わっている。ここの庭で獲れるシカの肉
の料理が出るかも知れない。まぁ、今日はスロースタートだったので、こ
れ以上の贅沢は無理。諦めるとしよう。
シングルコーン、一つ2.60€(約360円)