「Les Deux Palrais」(レ・デュー・パレ)を出てグランド・コースに戻り、続きを回ろ
うとオープンバスの停留所へ向かう。その途中で、どこをどう間違ったのか温室
のような建物が幾つも並んでいる前に出た。ははーん、これが噂に聞くシテ島名
物の「Marche aux Fleurs」(花市)だなと気が付く。母も私も花が好きなので、
ちょっと見て行こうかという話になった。娘は特に好きではないが、一緒にガーデ
ニング・グッズや雑貨が置いてあるので楽しそうに見ている。まだクリスマスには
遠いのにツリーに飾るオーナメント等も置いていた。私はフォークとスプーンの形
をしたハンガーフックを買おうかどうしようかと随分迷ったが、結局荷物になるか
らと諦める。なかなかに日本にはないデザインだったけれど。
両側に色々な植物が並ぶ通りが、幾つも幾つも
ずーっと続いている。
大きな鉢植えとかぼちゃ
ハーブを使った雑貨類
クリスマス・オーナメント①
クリスマス・オーナメント②
クリスマス・オーナメント③
百花繚乱
結局、私は庭を花だらけにしている友人のために花の種を買ってみた。
特に彼女はクレマチスにご執心で、100種以上を集めている。数年前には
アルバムまで作り、1冊贈ってくれたぐらいだ。とにかくクレマチスに関
しては博士号を上げてしまいたいぐらいに詳しい。で、全く詳しくない私
は花の色と形でなんとなくクレマチス?と思って選んでみた。
日本と全く同じ紙のパッケージ
裏の説明はフランス語が分からなくても
図で理解出来るようになっている
花の名前は「Mallow」(マロウ)と書いてある。しかもモーリタニア種。
綺麗な紫の色と大輪の花。友人の庭で似たような花をみたような気がする
ので、すっかりクレマチスと思い込んでしまったのだった。調べてみると
マロウの和名は‟うすべにあおい”。なんとハーブの一種。ネットで‟マロ
ウの画像”を見ると、私が買ったのと同じ花は無いようだった。それだけ
でも(多分)お土産としての値があるのではと、胸を撫で下ろす。
ちなみに種の会社は「Ferme de Sainte Marthe」(フェルム・ドゥ・
サント・マルト)と言い、フランスでも有名な会社らしい。Youtubeで見
た画像には美しい花々や野菜が溢れていた。多分、日本で有名な‟タキイ”
みたいな会社なのだろう。
30分ほどで花市を出る。一度サント・シャペルまで戻って、今度は間違
わないように気を付けた。どうやら1本手前で曲がったのがミスだったら
しい。それでもシテ島は狭いので楽に戻ることが出来る。再びオープンバ
スに乗り、終点のオペラ座までゆっくり座ってパリ市内を見る事にした。
シテ島MAP