さぁ、入ってみましょうか。中はどんなでしょう。本音を言うとファッションが中心
の本店よりも、こちらのグランデピスリーがお目当てです。世界各地の食品を集
めているとはいえ、日本のデパ地下との違いが気になります。
入口は案外にシンプル。
食品と言うよりブティックのイメージ
全体の広さは、日本のデパ地下と変わらないような気がします。まずは
、パリ市内にある有名店の取り揃えがスゴイ。あちこち歩いて集めて歩く
よりも、ここで手っ取り早くお土産買いができてしまいます。そして世界
の食品としてはアメリカを筆頭とする欧米諸国の他に、日本の食品もなか
なかなものです。ただ私が見つけたのは調味料が主体で、日本特有のお菓
子類は見かけませんでした。見逃したのかも知れませんが、和菓子や煎餅
などの銘品が置いてあっても良いのでは?と思います。
次に、缶入りや瓶入り、箱入りの食品に比較して生鮮食品は品揃えがや
や薄いように感じました。日本の場合は全国の生鮮野菜を取り扱っている
所が多いと思います。また、家庭ですぐに食べられるお惣菜やお弁当のお
店も日本では多く入っています。そもそもテナント方式は導入していない
ように見受けられました。この点で、日本のデパ地下の勝ちだなと私的に
は判断しましたが、如何なものでしょう。では、実際に画像で見て頂くと
しましょう。
整然としたディスプレイに好感が持てます
マドレーヌ寺院の側の老舗「Maison de la Truffe」
(メゾン・ド・ラ・トリュフ)の商品。トリュフ風味の
オリーブオイルや塩がお土産にぴったり
「Hediard」(エディアール)もマドレーヌ寺院の
そばにあります。日本のデパートでも見かけますね
そして、「Fauchon」(フォション)
日本の味と言えば、お醤油でしょうか。味噌や米から
作ったお酢もいいと思うんですが・・・
お惣菜売り場はキッシュやパテ、テリーヌ等が中心。量
り売りです
トラックのディスプレイは採りたてのイメージ?
我が家のお土産 その①フォションのチョコレート
一つ一つ味が違います。1枚、2€でした
お土産その②私自身のためのお土産。
アイオリ・ソースはニンニク風味のマヨネーズ。
プロヴァンスの特産です。1個につき3.95€
その③「CANASUC」(カナスック)はパストラール社の
デザイン・シュガーです。日本にも上陸しているとか。
これはパリ1区をモチーフにしています
この他に骨付きの豚肉をアパルトマンでの料理用に1パック買い、本店
に移動しました。懐かしいサファードを見て、写真を1枚。入口にはホテ
ルのようにコンシェルジュの人が立っています。なんだかすっごく敷居が
高い感じ。出発前に少しボンマルシェについて調べてみたところ、高級ブ
ランドを中心としたファッション館として紹介されていました。ほとんど
ブランドに興味が無い私。日本のデパートでも滅多に足を踏み入れない類
のフロアと同じ。がっかりしました。
確かに、今でもデパートは高級感と信頼を同時に購入することができる
場所ではあります。食品館の品揃えも同じでした。それでも、フランスら
しいもの、パリらしいものを見つけることが出来ました。世界中の大きな
都市だったら、どこにでもあるブランドを揃えて高級感を目指す事がボン
マルシェの選択した再生方法だったのでしょうか。このデパートは30年前
にLVMHのルイ・ヴィトンを中心とした会社に買収されています。丁度私が
寂れて来たなぁと感じていた頃。もっと他のデパートとは違う個性を探せ
なかったのかなと残念で仕方ありません。
このサファードの色と形。30年前と変わらないと
記憶していますが・・・
広いスペースをゆったりと使ったディスプレイ
店内の案内標識もブルーで統一
キッチン用品売り場もなかなかにオシャレ
時間が遅かったせいか、ティールームは閑散。
BIOのカフェとして有名な「Rose Bakery」の出店です。
ショーケースには何もありません。ここで一休み出来たら良かった
*「Le Bon Marché」(ル・ボン・マルシェ)のケム