今日も天気はあまり良くありません。予定としてはVersailles(ベルサ
イユ)へ行くことになっています。その前に二人してベッドの上に座って、
相談です。どうしたものか?このアパルトマンを引払って他のホテルに移
るべきなのか?それとも我慢して、ここに留まるか?
昨夜の事でした。バスルームを使っている間に、お湯が水に変わってし
まったのです。娘は私よりも前にシャワーだけ15分使った程度。実はこの
現象について私には心当たりがありました。そのため驚きは大きくは無か
ったものの、これは困ったなと言うのが正直なところ。普通のホテルにし
か泊まった事のない娘はうんざりしている様子。鍵の次はお湯ですか!っ
て、感じですから。
ずーっと昔ですが(どこの国かは忘れました)、ホテルでツアー仲間が
シャワーの途中でお湯が水になった!と怒りまくっていたのです。私の部
屋は大丈夫だったため「何故そういう現象が起きたのか」を、その時しっ
かりと確認しませんでした。ただ、お湯に限りがあるため使いすぎると水
になってしまうらしいと言うこと。何故かは分かりませんでしたが、そー
なんだぁ、なんか日本より遅れてるね。そんな感じで、すっかり忘れてい
ました。
どーする?どーする?まず、ホテルのレセプションに電話してみよう。
それから考えようと言う事になりました。ここでもまたレンタルした携帯
電話の登場です。こんなに役に立つとは思ってもみませんでした。再び例
の英語が話せるお嬢さんに代わって貰います。事情を話して返って来たの
は、こういう答えでした。「このアパルトマンはお湯がタンク式になって
いるので、使いすぎると水になります。ただし、また時間がたてばお湯が
出るので大丈夫。」やっぱり予想していた通りでした。そういうシステム
をフランスでは例え新しくリノベーションしたとしても、使うんですね。
お湯が無くなれば再びお水を溜めてお湯にするのか、お湯が完全に溜まる
までは水しか出ないのか。そのどちらかだとしても、お湯が出るまで待た
なければならないのです。
私としてはバスルームが故障しているわけではない事が確認出来て、少
しホッとしました。ついでにハウスキーピングを頼んでみると、「週に1
回と決まっているが、今回は無料でいたしましょう。」と言います。あら、
「お客の要望により」とはそういう事だったのね、と納得。隔日にすると
言う話はどこか遠くに行ってしまいました。まぁ、普通のホテルでも連泊
すると毎日ハウスキーピングが入る場合ばかりではありません。今回はタ
ダと言うのですから、深く考えずに有難くお受けしようじゃないですか。
多分最初の条件とは違うため、過渡期のお客にはサービスするんでしょう。
次に依頼すれば、1回につき50€だそうです。
お湯の件は娘に説明して納得して貰いました。今夜どのぐらい待てばお
湯になるかを試してみようと話つつ、アパルトマンってこんなものかもと
言う気持ちに二人ともなってしまいました。しかも泊まる場所を変えると
言うことは、最低でも1泊分をキャンセル料として負担すること。他のホ
テルを探すために今日1日が無駄に終わってしまうこと。それらを総合す
れば、ホテルを変えるよりもベルサイユへ行く方が私達にとってはメリッ
トがあると言う結論が出ました。あぁ、頭をシャンプーする前で本当に良
かった。
落着いた所で、朝ご飯にしました。昨日仕込んでおいた「Frenchie to
Go」のホットドッグにストレーのクロワッサン。それに、一昨日のモンパ
ルナスで買ったアップルパイ。トマトにお茶です。ホットドッグは牛肉の
ソーセージ。豚肉に慣れている私達にはイマイチで、肉の旨みが感じられ
ませんでした。温めてみないと本当の味が分かったとは言えないかも知れ
ませんが、残念なことにオーブントースターはありません。
ストレーのクロワッサンは流石の味。上質なバターの風味と幾重にも重
なった生地はしっとり。パティスリーとして特記すべき点は見つかりませ
んでしたが、ブーランジェリーとしては充分美味しいものを提供している
と思いました。もっともストレーの名物は「Baba au Rhum」(ババ・オ・ラ
ム)です。たっぷりとラム酒に漬かったブリオッシュ。残念ながら私達はア
ルコールが駄目なので、試すことが出来ません。
最後に、モンパルナスで買ったアップルパイ。これはこれは、駅の売店
で買ったとは思えない美味しさでした。2日過ぎているのに、まだ表面の
砂糖がシャリシャリと残っています。そしてパイの層が厚過ぎず、薄す過
ぎず、りんごとの食感がぴったり。今のところ私達の中ではパリ一番。こ
れからもっと美味しいアップルパイに出会うことがあるかも知れませんが。
牛肉100%のドッグ。慣れないと美味しいと思えないかも。
このアパルトマンにオーブントースターが無いのが
惜しまれます
予定外の事件は解決しましたが、今日も少し出遅れました。でも昨日ほ
どではありません。そこでヴェルサイユへ行く前に「BASSO」(バッソ)へ
行ってみることにしました。とても近いことは分かっていましたが、アパ
ルトマンを出てギイモケ駅に向かって歩き出して1,2分の距離。近過ぎ
てびっくりしました。
ここでは明日の朝、または夕食用にクロワッサン、キッシュ、アップル
タルト、チョコレートタルトを買いました。合計8.70€(約1,250円)食べ
るのが楽しみです!
「BASSO」のお店の横側。
この具沢山ぎっしりのキッシュはすごいですねぇ。
栄養満点です。
ストレーのクロワッサンに感激して、今回の旅は
クロワッサン・ランキングを決めようかと・・・
BASSOはいかがでしょう。
すごいですね、このヴァリエーション。
パリのパン屋さんはほとんどケーキ屋さんを兼ねています。
しかも、ハンパない!
このお店はスタッフ全員が女性とのことです