Nil通りからの帰り、私達はメトロ「Sentier」(センティエ)に向かう前に少し戻り、
モントルグイユの入口(緑のアーケードがあった所)まで来ました。通り掛かりに
スーパーを見つけておいたからです。「テロワール・ダヴニール」に振ら
れてしまいましたから、何か今夜のための食材があるかな?と言うわけ。期待
はしていませんでした。名前の「Supermarché-U Express」(スーパーマル
シェ U エクスプレス)は聞いたことがありません。でもスーパーなんだから
何かあるでしょうと、入ってみたのです。
パリのスーパーは入口がちょっとオシャレです

営業時間などはフランプリと全く同じ

商品を見ていて気が付いたのは「BIO」の表示が多いと言うこと。思わず
手が出て買い物籠に入れていました。そして肉売り場のショーケースを見
て、私は目を疑いました。ラベルに「Charolaise」(シャロレー)と書い
てあります。フランスで有名なあの牛肉?それがスーパーに?もう有無を
言わさずって感じで買ってしまいました。そう!キッチン付きだから、自
分で料理して食べることが出来るんですよね。
旬のアスパラも忘れずに。産地はしっかりチェック
肉は223gで5.57€。約800円。驚く安さです!一方、アスパラは1袋で
4.75€。約700円弱は結構高いですね。スペイン産の方が3分の2程度の値段
で少しお安くなりますが、折角ですからフランス産を選びました。白く見
えますが、「Violette」と書いてあり、ほんのりと紫色しています。本日
のその他の買物は以下の通り。
U Expressブランドの「BIO Beurre」はバター。
125g入り1.51€。約215円。安い!

U Expressブランドの「The Vert」はミントの香り
がする緑茶。香りがさわやかで和食にもぴったり
それでは、我が家の夕食のメインを見て頂きましょうか。最初はバター
だけで肉をやや中火でじっくり焼きます。仕上げは日本から持参した携帯
用の醤油+粒マスタードの小さいチューブ+ANAの機内食に付いてきた砂糖
と塩、エビアンの水をほんの少量。肉汁と合わせてソースに。(水ではな
くて、ワインが欲しかったところ。画像では分かりにくいのですが、ソー
スが肉とアスパラに掛かっています)
お醤油大好きの私は必ず海外へ持参することにしています。実のところ、
春先にだけ出回ると言う子羊が手に入ったら、使おうと思ってバッグに入
れておきました。「テロワール・ダヴニール」だったら、絶対に入荷して
いるはずと踏んでいたのです。お休みだったので、残念ですが仕方ありま
せん。子羊には敵わなくても、充分なお味だと思いました。肉自体はやや
固め。噛みしめて肉の旨さそのものを味わうのが、フランス風です。
二人で分け合って食べました。
200G以上ありましたが、一人でもイケたかも。

シャロレー牛は日本の銘柄牛のようにサシと呼ばれる脂はほとんど入っ
ていません。固いのですが、赤身の旨さが身上です。かなり前になります
が、B'zのギタリストの松本さんが「ミュージック・ステーション」に出演
していた時の事。タモリさんに最近の話題を聞かれて「赤身の牛肉」と答
えていたシーンがありました。私はすぐに「あぁ、あれだな。」と分かり
ましたが、タモリさんはちょっと腑に落ちない顔。日本人だったら松坂牛
のような柔らかくてジューシーな肉を旨いと言いますから、当然かも知れ
ませんね。でもフランスだけでなく、欧米では赤身の旨さを味わうのが牛
肉です。
調べてみると、フランスにはAOC(ワイン、チーズ、バター等に対して与
えられる認証。日本のJASマークのようなものだと思います)で認証された
牛肉があり、シャロレー牛もそれを受けているとのことでした。主な産地
はブルゴーニュやローヌ・アルプ地方になります。
貼り付け元 <http://paris.jimomo.jp/blog/archive.html?id=14631 >
ブルゴーニュは日本でワインが一番有名ですね。その次は「ブフ・ブル
ギニョン」(牛肉の赤ワイン煮込みブルゴーニュ風)でしょうか。まさに
牛肉を使った料理です。またローヌ地方にはフランス第二の都市「Lyon」
(リヨン)があります。そう、「Paul Bocuse」(ポール・ボキューズ)が
生まれた地。親子代々のレストランを受継ぎ名シェフとなった人で、親日
家としても有名ですね。ご本人はかなりのお年の筈。いまだに世界中を飛
び回っているのでしょうか。私はリヨン市内のビストロで初めて「クレー
ム・ブリュレ」を食べた事が忘れられません。今では普通にケーキ屋さん
に並んでいますが。それこそ、20年前の話です。リヨンはグルメの聖地。
パリ市内にあるリヨン駅は、主にそこへ向かう列車が出る駅だったと思い
ます。オレンジのTGVで。
「Supermarché-U Express」(スーパーマルシェ U エクスプレス)に
ついては時々雑誌等でお見受けする角野恵子さんのブログで見つけました。
自社ブランドのBIOに力を入れているスーパーらしいです。実際に使って見
てUのバターはさほどの美味しさではありませんでしたが、スモークサーモ
ンはとても良質でチーズのコンテも味わい深いとのこと。今度このスーパ
ーに出会ったら要チェック!
貼り付け元 <http://societebon.exblog.jp/11076008/ >
シャロレー牛については、もう少し良い値段のシャロレーを試してみた
いと言う食い意地を張った欲望(笑)があります。800円は安過ぎ。100g400
円じゃないですか。日本では国産牛の切り落しですら買えません。三つ星
レストランで使うようなとは言いません。せめて、100g1,000円程度のシャ
ロレーを食べてみたいなと思うのは贅沢でしょうか。
2014年 5月26日(月)行程表 |
➊アパルトマン 徒歩 → Franprix(フランプリ)買物 徒歩 →アパルトマン |
➋アパルトマン 徒歩 →Ⓜ13号線 Brochant(ブロシャン) → Champs |
Elysees(シャンゼリゼ) 乗換 Ⓜ1号線 → Parais Royal Muse e du |
Louvre(パレ・ロイヤル・ミュゼドゥ・ルーブル) → ルーブル美術館 |
➌ルーブル美術館 → Ⓜ1号線 Parais Royal Musee du Louvre → |
Chatelet(シャトレ) 乗換 Ⓜ4号線 → Etienne Marcel(エティエンヌ・マル |
セル) 徒歩 → Montrogueil(モントルグイユ) |
➍Montrogueil(モントルグイユ) 徒歩 → Nil(ニル)通り |
➎Nil(ニル)通り 徒歩 →Ⓜ3号線 Sentier(センティエ) → St-Lazare(サン・ |
ラザール) 乗換Ⓜ13号線→ Brochant → 徒歩 アパルトマン |
注:Ⓜ メトロ
*今日のケム:パリ1区と2区
駅名はSNCF(フランス国鉄)