⑫アパルトマン生活 その3:シャロレー牛 | 私的パリ案内

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大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

 Nil通りからの帰り、私達はメトロ「Sentier」(センティエ)に向かう前に少し戻り、

モントルグイユの入口(緑のアーケードがあった所)まで来ました。通り掛かり

スーパーを見つけておいたからです。「テロワール・ダヴニール」に振ら

れてしまいましたから、何か今夜のための食材があるかな?と言うわけ。期待

はしていませんでした。名前の「Supermarché-U Express」(スーパーマル

シェ U エクスプレス)は聞いたことがありません。でもスーパーなんだか

何かあるでしょうと、入ってみたのです。

パリのスーパーは入口がちょっとオシャレです

マルシェU①


営業時間などはフランプリと全く同じ

マルシェU②


 商品を見ていて気が付いたのは「BIO」の表示が多いと言うこと。思わ

手が出て買い物籠に入れていました。そして肉売り場のショーケースを見

て、私は目を疑いました。ラベルに「Charolaise」(シャロレーと書い

てあります。フランスで有名なあの牛肉?それがスーパー?もう有無を

言わさずって感じで買ってしまいました。そう!キッン付きだから、自

分で料理して食べることが出来るんですよね。

旬のアスパラも忘れずに。産地はしっかりチェック

Uの肉とアスパラ

 肉は223g5.57€。約800円。驚く安さです!一方、アスパは1袋で

4.75€。約700円弱は結構高いですね。スペイン産の方が3分の2値段

で少しお安くなりますが、折角ですからフランス産を選びました。く見

えますが、「Violetteと書いてあり、ほんのりと紫色しています。本日

のその他の買物は以下の通り。


U Expressブランドの「BIO Beurre」はバター。

125g入り1.51€。215円。安い!

Uのバター


U Expressブランドの「The Vert」はミントの香り

がする緑茶。香りがさわやかで和食にもぴったり


Uの紅茶

 それでは、我が家の夕食のメインを見て頂きましょうか。最初はバタ

だけで肉をやや中火でじっくり焼きます。仕上げは日本から持参した携帯

用の醤油+粒マスタードの小さいチューブ+ANA機内食に付いてきた砂糖

と塩、エビアンの水をほんの少量。肉汁と合わせてソースに。(水ではな

くて、ワインが欲しかったところ。画像では分かりにくいのですが、ソー

スが肉とアスパラに掛かっています)

 お醤油大好きの私は必ず海外へ持参することにしています。実のところ、

春先にだけ出回ると言う子羊が手に入ったら、使おうと思ってバッグに入

れておきました。テロワール・ダヴニール」だったら、絶対に入荷して

いるはずと踏んでいたのです。お休みだったので、残念ですが仕方ありま

せん。子羊には敵わなくても、充分なお味だと思いました。肉自体はやや

固め。噛みしめて肉の旨さそのものを味わうのが、フランス風です。

二人で分け合って食べました。

200G以上ありましたが、一人でもイケたかも。

シャロレーとアスパラ


 シャロレー牛は日本の銘柄牛のようにサシと呼ばれる脂はほとんど入っ

ていません。固いのですが、赤身の旨さが身上です。かなり前になります

が、B'zのギタリストの松本さんが「ミュージック・ステーション」に出演

していた時の事。タモリさんに最近の話題を聞かれて「赤身の牛肉」と答

えていたシーンがありました。私はすぐに「あぁ、あれだな。」と分かり

ましたが、タモリさんはちょっと腑に落ちない顔。日本人だったら松坂牛

のような柔らかくてジューシーな肉を旨いと言いますから、当然かも知れ

ませんね。でもフランスだけでなく、欧米では赤身の旨さを味わうのが牛

肉です。

 調べてみると、フランスにはAOC(ワイン、チーズ、バター等に対して

えられる認証。日本のJASマークのようなものだと思います)で認証された

牛肉があり、シャロレー牛もそれを受けているとのことでした。主産地

はブルゴーニュやローヌ・アルプ地方になります。

貼り付け元 <http://paris.jimomo.jp/blog/archive.html?id=14631 >


 ブルゴーニュは日本でワインが一番有名ですね。その次は「ブフ・ブ

ギニョン」(牛肉の赤ワイン煮込みブルゴーニュ風)でしょうか。まさに

牛肉を使った料理です。またローヌ地方にはフランス第二の都市「Lyon

(リヨン)があります。そう、「Paul Bocuse」(ポール・ボキューズ)が

生まれた地。親子代々のレストランを受継ぎ名シェフとなった人で、親日

家としても有名ですね。ご本人はかなりのお年の筈。いまだに世界中を飛

び回っているのでしょうか。私はリヨン市内のビストロで初めて「クレー

ム・ブリュレ」を食べた事が忘れられません。今では普通にケーキ屋さん

に並んでいますが。それこそ、20年前の話です。リヨンはグルメ聖地

パリ市内にあるリヨン駅は、主にそこへ向かう列車が出る駅だったと思い

ます。オレンジのTGVで。

 「Supermarché-U Express」(スーパーマルシェ U エクスプレス)

ついては時々雑誌等でお見受けする角野恵子さんのブログで見つけました。

自社ブランドのBIOに力を入れているスーパーらしいです。実際に使って見

Uのバターはさほどの美味しさではありませんでしたが、スモークサーモ

ンはとても良質でチーズのコンテも味わい深いとのこと。今度このスーパ

ーに出会ったら要チェック!

貼り付け元 <http://societebon.exblog.jp/11076008/ >

 シャロレー牛については、もう少し良い値段のシャロレーを試してみ

と言う食い意地を張った欲望(笑)があります。800円は安過ぎ。100g400

ゃないですか。日本では国産牛の切り落しですら買えません。三つ星

ストランで使うようなとは言いません。せめて、100g1,000程度のシャ

レーを食べてみたいなと思うのは贅沢でしょうか。


2014年 5月26日(月)行程表

アパルトマン 徒歩  Franprix(フランプリ)買物 徒歩 アパルトマン

アパルトマン 徒歩 13号線 Brochant(ブロシャン)  Champs 

Elysees(シャンゼリゼ) 乗換 1号線  Parais Royal Muse e du

Louvre(パレ・ロイヤル・ミュゼドゥ・ルーブル)  ルーブル美術館

ルーブル美術館  1号線 Parais Royal Musee du Louvre 

Chatelet(シャトレ) 乗換 4号線  Etienne Marcel(エティエンヌ・マル

セル) 徒歩  Montrogueil(モントルグイユ)

Montrogueil(モントルグイユ) 徒歩  Nil(ニル)通り

Nil(ニル)通り 徒歩 →3号線 Sentier(センティエ)  St-Lazare(サン・

ラザール) 乗換13号線 Brochant  徒歩 アパルトマン

注: メトロ

*今日のケム:パリ1区と2


26日MAP

駅名はSNCF(フランス国鉄)