モントルグイユを出た私達はメトロ3号線の「Sentier」(センティエ)へ。ここでも「Navigo Decouverte」は買えませんでした。そして、大きな駅に行かなければ買えないだろうと私は観念したのです。
都合が良いことにアパルトマンに帰るためには「St-Lazare」(サン・ラザール)での乗換が必要です。モンパルナスと同様にメトロとSNCFの国鉄が併用している、大きな駅。必ず定期券を作る事が出来るだろうと思います。
サン・ラザール駅まで来ました。この駅も私にとってはとても懐かしい所。ノルマンディーへ行く時にはサン・ラザールから出発しました。ここも随分と変わりました。駅自体がとても立派。要するに、うん十年前に東京駅が様変わりした時のように大きな駅ビルに変身していたのです。
1階には様々なお店が入っています。目を奪われそう、いやいやナヴィゴ(定期券)を買う方が先でしょう。さぁ、この駅のどこで買うことが出来るのでしょうか。
流石にパリでも大きい駅にはエスカレーターや動く歩道等があります。
この駅にもエスカレーターが1階から3階までありました。メトロへ向か
う通路は下の方ですが、SNCFの窓口はどうやら3階に。そうそう、フラン
スでは1階は0階。そして3階は2階に当たります。ここは日本式に3階
と言っておきましょう。
3階まで来て、辺りを見回すと中央部分はエスカレーターの下り昇りが
占領し、その両脇にお店やら窓口、インフォメーション等があります。更
に片側の脇の奥は、もうホーム。ここからイル・ド・フランスと呼ばれて
いるパリ近郊から遠い遠いノルマンディー地方に向かう電車が出てゆくの
です。あちらこちらで聞きまくって、やっと定期券売り場に辿り着きまし
た。パリ近郊路線の切符も売っている窓口です。
派手な入口ではないため、なかなか見つかりませんでした。
「Billet」(ビィエ)は切符、「Ile-de-France」
(イル・ド・フランス)はパリの郊外
入らないものです
駅には自動切符売り場もありますが、私はどうも面倒な事が好きじゃな
い。ましてフランス語で画面から「はい、次。はい、次」と指示されるの
も気持ちが急いて慌てます。うっかりミスをしてしまったら、また最初か
らやり直しと言うのも気分が悪い。だから出来れば対面でやりたいのです。
自動切符売り場では英語によるガイドもあると、ネットで知ってはいまし
たが。
順番を待って、今日何回か繰り返した言葉を言います。すると、ナヴィ
ゴ1人につき発行手数料として5€、そしてゾーン1~2の分で20.40€。
合計25.40€を支払うと、ナヴィゴのための1セットをくれました。支払い
はクレジットカードで。まとめて二人分を支払って50.80€です。買う時に
「1週間か?」と聞かれます。週はフランス語で「semaine」(スメー
ヌ)。首を縦に振ってOKでした。ナヴィゴには1か月単位のものもありま
すが、それは「Mois」(モア)になります。
5€で貰えるセットは、ケース、磁気で料金を読み取るカード、
身分証明用の裏側。チャージすれば10年間は使える優れものです。
こちら側が表です。身分証の写真の貼る向き、
名前を書く向きが分からないので
係の人に聞きました
ボールペンで名前をアルファベットで入れ、写真を貼ります。(写真を
貼る場所の薄い紙を剥がすと糊面が出で来るので、貼るだけでOK)その後
、磁気で料金を読み取るカードと身分証明用を背中合わせにしてケースに
入れます。係の人に見せて確認。「Perfect!」と言ってくれました。やっ
と、これでメトロに1週間乗り放題出来るのです。ついでにバスやパリ市
内のRERも乗り放題です。乗車料金だけを考えると、約3,000円。1日にし
て約430円です。この値段で乗り放題は絶対にお得だし、一々チケットを
買う必要もないので、とっても便利。スケジュール上でメトロの乗降りを
概算してみれば、3日程度の滞在でもお得になることもあるでしょう。今
回私達はヴェルサイユ行きを計画していますが、CDG空港からはエールフ
ランスのバスを使う事にしたため、ゾーンをパリ市内だけの1~2にしま
した。さぁ、もう怖いものなしになりましたから(笑)ショッピング・ゾ
ーンを覗いて見ることにしましょう。
サンラザール駅の1階(フランスでは0階)に戻りました。ここがショ
ッピングモールになっていて、沢山のお店が入っています。なんと、「無
印」までありました。その他、特に目立っていたのは「Pylones」(ピロ
ーヌ)、「HEMA」(エマ)。日本で普段見慣れているお店は画像を取らな
かったため、記憶がちょっと曖昧ですが「L'OCCITANE 」(ロクシタン)
や「Lacoste」(ラコステ)、「Adidas」(アディダス)等があったかと
思います。
「MUJI to Go」の入口。“to Go”は「移動」を意味する
そうです
「Pylones」(ピローヌ)はステーショナリーや雑貨のお店。何かお土
産になるものをと色々見て回りました。結構面白いものがあったのですが、
パリ生活は始まったばかり。今ここで買わなくても、と出てきました。次
に入ったのは「HEMA」(エマ)です。このお店については後から色々な人がネ
ットに書き込んでいるのを見かけました。オランダ発のヨーロッパで広域に
展開しているショップ。「IKEA」(イケア)に近いお店と言う印象らしいの
ですが、私的には東急ハンズや渋谷の「Loft」(ロフト)に近いものを感じました。
ハンズは安くありませんが、ここは激安のショップに近い値段でグラスや
お皿等のキッチン用品やお菓子類、料理道具等を置いています。パリ在住の人
にはちょっと気の利いた日用雑貨を手軽に買えるお店。でもお土産としては如何
なものでしょうか。古い考えかも知れませんが、純フランス製というわけでもあり
ません。アパルトマン生活を始めた身には買いたいものが結構ありました。女性
誌の記事みたいに、たった数日の滞在でもスタイリッシュなテーブル作りにはぴ
ったりの品々。それを日本まで持ち帰りますか?と聞かれたら答えはNoで
す。ここでも結局、何も買わずに出てきました。私が良く訪ねるパリナビでも
詳しく紹介していますので、興味のある方はどうぞ。
貼り付け元 <http://paris.navi.com/special/5050474 >
可愛い雑貨のお店で、パリ市内に何店かあるようです
化粧品もあったと思います。100均のように、とりあえずの
必需品を買う時はGood!
駅の変貌にとても驚いた私ですが、大きく改装されたのは、たった2年
前のことでした。これもパリナビで知りました。正確にはパリ初の駅ナカ
ショッピングモール、「サンラザール・パリ」とのこと。そうですか、パ
リ初なんですかと、しみじみ思いました。メトロもこれから少しずつ改装
され、エスカレーターかエレベーターが増えて行くんでしょうか。そうす
れば自分で車を運転をせずに、ゆっくりと景色や異国の人々の営みを眺め
てみたい旅人にも優しい街になるけれど・・・と思った次第です。