⑦パリを歩く その2:ルーブル美術館 | 私的パリ案内

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大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

 歩いてブロシャンの駅まで来ました。自動切符売り場もありますが、その他に

窓口もあります。ただ、そこに人がいません。メッセージボードが出てい

て「只今席を外しています。少しお待ちください」みたいな事が書いてあ

りました。フランス語ですが分かるんですよね、何となく。で、待ってい

ましたが全く誰かが来る気配がありません。そこで窓口の傍にあった呼び

出しボタン(赤いボタンです。これ写しておけば良かったですね。他の駅

でもお世話になりました)を押すと、若い女性が出てきました。
Navigo Decouverte、s'il vous plait.(ナヴィゴ・デクーヴェルト

 シルヴゥプレ)と私が言うと、「Non.」と返って来ます。そこで、ギィ

・モケの駅では作れるかどうか聞いてみました。わざわざギィ・モケまで

話で確認してくれたところ、そっちではOK。どうやら、パリの普通に乗

り降りする駅のどこでも定期券が作れるわけではないみたいです。相棒の

娘が観察するに、「定期券が作れる駅には自動写真撮影機がある」。そう

でした、定期券には写真が必要。私達は日本からサイズまで調べて持参し

ました。

 時間が勿体ないので、持っているカルネを使い先に行く事にしました。

先でナヴィゴを作ればいいんです。パリのメトロは新しく変わった所も

随分あります。驚いたのは、次に来る電車の待ち時間が分かること。電光

掲示板に分単位で表示されます。


これから何度もお世話になるブロシャンの駅です


ブロシャンの駅


掲示板の上段はメトロの号線と現在の時刻、下段には行先の終点と

最初の電車が来るまでの時間と2番目に来る時間が表示されています


電光掲示板


 メトロ13号線で「Champs-Elysees」(シャンゼリゼ)まで来ました。こ

で乗換です。ルーブル美術館へ行くにはメトロ1号線で「Parais Royal Musee du Louvre」(パレ・ロイヤル・ミュゼ・デュ・ルーブル)まで行

く必要があります。乗換はごくごく簡単。あちらこちらに標識があります

が、実際にホームに降りる時には壁に表示してある停車駅案内で目指す駅

を確認。反対方向に進む電車に乗ったりしては何時まで経っても辿り着け

ません。でもメトロでうっかりやってしまうことのNo.1のような気がする

のは私だけでしょうか。

 乗換途中の通路で、RATP(パリ交通営公団)の制服を着た数人が待ち受

けていました。これです!まぁ、こんなに早く出会うなんて、ある意味幸

運?切符の点検です。私達はもちろん、ちゃんと持っていましたよ。滅多

に無いと聞いていましたが。そう言えば、昔よりも使い終わった切符が駅

に散乱していません。点検の頻度が多くなったのでしょうか。

 シャンゼリゼの駅を出ずにナヴィゴを買えるかなと探しましたが駄目で

した。そして乗換後の出口、パレ・ロイヤル・ミュゼ・デュ・ルーブルで

も定期券を買う事が出来ませんでした。一体、どこの駅で買えるんでしょうか。

少しばかり不安になって来ました。


 さて、ルーブルです。メトロから出るとガラスのピラミッドの下に出ま

す。(他の出口の場合は違う場合もあるかと思います)見てびっくりしま

した。この行列はなんですか!20年前を思い浮かべたら、思考停止しそう

な混雑です。

ここに並ぶのはカルトミュゼの無い人です。切符を買う前でこの行列。

並ぶのが苦手な私は見ただけで、うんざりしました


ルーブル地下入口

 パリへ出発する1か月前。カルトミュゼを買うかどうか迷いました。買うとしたら、

4日間パス。でも元が取れるほど美術館に行くだろうか?混むと言っても日曜日

じゃなければ大丈夫じゃない?それに4日間続けて使用しなければならない、と

言うのも窮屈。しかし、ネットで調べると「混雑するので・・・」とか「並ぶので・・・」

と、購入を勧める人が多いことに気が付きました。正式には「PARIS MUSEUM

PASS」(パリ・ミュージアムパス 旧カルトミュゼ)と呼びます。本当に渋々ですが、

出発前に買うことにしました。並ぶのが嫌いなんです。それだけの理由で?そう

ですね、後は何回でも出入り出来るとか、ヴェルサイユでも使えるので美術館に

ばかり使うわけでは無い、そんなところでしょうか。

 このパスは日本国内の色々な所でネット販売しています。地球の歩き方「旅

ラザ」やパリ観光株式会社(パリ・ミュージアム・パスの発行元「インターミュゼ

協会(ASSOCIATION INTERMUSEES)」から、販売を正式に認められている会社)

等。その他にHISパリ支店からもネットで買う事が出来ます。私は大阪の

「ツアーデスク」から買いました。普通に買うと8,200円のパスが8,000円だったか

らです。メール便での発送を頼んだので、送料は無料。依頼してから5日間で届

きました。(間に土・日を挟んだため)出発の1週間前には届いて欲しかったので

すが、かなりの余裕でした。


届いたパスの表。4日間有効と左上隅に書いてあります


カルトミュゼ表

2014年中だったら何時から使い始めてもOK。「Valableと書いてある下の

白い空欄に使い始めの日・月・年と記入。私達は「26 05 14」と

記入し、526日から使用開始しました。その下の段の「NOM」は姓、

更に下の「PRENOM」は名を記入します


カルトミュゼ

実はパスを開くとこ~んな感じ。折り畳み式のガイドになっています

カルトミュゼ折り畳み

ツアーデスクからは「パリガイド」も同封されていました。


パリ市内MAP

 日本語ヴァージョンのこのガイド、アパルトマンでも出迎えの女性から全く同じ

ものを貰いました。表側は日本語対応のパリマップ。結構詳しいので、ミシュラ

ンのマップが無い時はこれをスケジュール別に部分的拡大コピーをして持ち歩く

と便利だなと思いました。裏側はギャラリー・ラファイエットを中心に広告がメイン

ですが、メトロのマップがあります。文字がとても小さいのでコンビニで拡大カラ

ーコピーすれば、メトロの乗換にとても便利なアイテムに。パスを購入した「ツア

ーデスク」からは、パスの記入方法や使用方法についての注意事項も一緒に同

封されていました。こちらも大助かり。何しろ浦島太郎的な私達ですので。


 係員の人にパスを見せて入口を聞きます。結構、ぶっきらぼうです。上

に行けと言われて、行きました。ここにもエレベーターはありません。身

障者用はあったようですが、場所はわかりませんでした。様々な表示があ

るにはありますが、外国人に対しては不親切な印象を感じたルーブルです。

上の1階ではこんな風にまたまた行列。


ピラミッドの周りの行列、この画像で分かるでしょうか?

ルーブル外側1階

 地上階でも係の人を見つけて、パスを持っている場合の入口を聞きまし

た。「あっち、あっち、」と言う、そのあっちが分かりづらくて結局、ピ

ラミッドの周りを歩き回ってぐったり疲れました。今朝からの鍵騒動で既

に疲れています。パスを初めて使う人にも分かり易い大きな表示で入口を

示して欲しい、切にそう思いました。それにしても、何故こんなに混むよ

うになったのでしょう?「ダヴィンチ・コード」のせい?それとも近年の

世界遺産巡りの人気?一昔前は全く並ばなかったなんて信じられない、こ

の光景。本当にびっくりしました。

 パスのおかげで入口を見つけてからはスムースでした。私としたことが

全くもってヌかっておりました。こんなに混雑するのなら、パスの入口ま

でチェックしておくべきだったかも、と。実際調べてみると「ルーブル美

術館のHP→来館のご案内→ルーブル美術館へのアクセス」で見ることが出

来ました。ちなみに、入口パッサージュ・リシュリューまたは、カルー

ゼル・デュ・ルーヴル入口、ポルト・デ・リオン入口と3か所あるようで

す。

貼り付け元 <http://www.louvre.fr/jp/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%AB%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9 >


 ルーブル美術館では写真撮影が許可されています。一体どのような趣旨

と手法でそれを可能にしているのかは分かりません。ここで私達が鑑賞し

た絵画の中心は「モナリザ」、「ナポレオンの戴冠式」、「オダリスク」

そして「自由の女神」等々。疲れました。美術館の中にもエレベーターは

障碍者用が(多分)たった1台だったかと思います。「モナリザ」までの

階段が結構長かったですね。ただ、この絵に関しては所々に表示板があり、

探しやすいと思いました。

時計を見ると既に1時を過ぎています。結局私達は広いルーブルのドゥ

ノン翼の部分だけを見て、昼食に向かうことにしました。日本語のパンフ

レットを置いている中央のインフォメーションでは、見たい所を案内係の

人に聞くと効率の良い行き方を教えてくれます。ただ、パンフレットは日

本語でも係の人の説明は英語です。


かなり分かり易いパンフレットですが、全部を1日で回るのは無理かも

知れません 


ルーブルパンフ

折畳みを広げると、このようにメインの絵画を見つけやすくなっています

(良く見えない時は画像の上でクリックして拡大してください)


ルーブルパンフ開き

大勢の人だかりの中で、やっと撮れた画像です


モナリザ

 下は「ナポレオンの戴冠式」の絵。今までに何回か見ているのですが、

今回ちょっと面白いことが分かりました。既にナポレオンは王の冠を付け

ており、妻のジョセフィーヌに冠を授けているシーン。これには依頼され

た画家ダヴィッドが、ナポレオンの権威を表現するために創作を加えてい

ると言うこと。そしてヴェルサイユ宮王立美術館にはレプリカがあり、そ

ちらも同じダヴィッドの作。ただし、ほんの一部だけ違う部分があるらし

いのです。その違いとやらをヴェルサイユに行く前に調べておいて、謎解

きしてみたかったなと思いました。

貼り付け元 <http://www.salvastyle.com/menu_neo_classicism/david_couronnement.html >


ルーブル ナポレオン