⑧パリを歩く その3:モントルグイユ | 私的パリ案内

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大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

  1日のスケジュールを立てる時、私はメインをまず一つ決めます。今日はそれ

がルーブル美術館。メインは大体午前中を占めることになりますので、次に午後

の予定を考えます。こちらはやや軽めで自分の趣味的なものを持ってくる。こうい

う風に大まかにスケジュールの骨格を決めます。そして、午前と午後の間にある

のがランチ。そうそうフランス語では「déjeuner」(デジュネ)と言いますね。ちなみ

プティ・デジュネは「Petit déjeuner」と書いて朝食。

 私にとってデジュネはただのお昼ご飯ではありません。まず2時間ぐ

いかかる事を想定して、午前中の疲れを取るための休憩時間。そして出来れば

お得に美味しいものを食べるチャンスとなりますように、と考えます。どこのレスト

ランでも大概お昼にはお得なムニュを用意していますので。量的に、品数的に少

なめですが、それが日本人にはとても都合が良いのです。こちらの人達のように

もりもりと大量には食べられないですから。


 今日の午後の予定は、「Montorgueil」(モントルグイユ)。パリに到着

した翌日なので、メトロの移動は近い所にしたい。そこで、ルーブルに近いここを

選ぶことにしました。昔、パリの胃袋と呼ばれたランジス中央卸市場近くの市場

通りです。市場通りはパリに幾つかありますが、私が行った事があるのは「Marche

Mouffetard」(マルシェ ムフタール)。通りの両側にお店がずらりと並んでいるの

見所です。市場が移転してしまった現在もモントルグイユの賑わいはなか

なかとのこと。その通りにはパリで一番古いと言われている老舗の洋菓子屋

さん、「Stohrer」(ストレー)があります。名前を知ったのはもう数十年も前ですが、

今まで行く機会がありませんでした。月曜日もやっているので、午後の散策にぴ

ったり。最寄り駅は、メトロ4号線「Etienne Marcel」(エティエンヌ・マルセル)になり

ます。

 この午前と午後の間に挟むデジュネをどうするか?いつもいつも迷いま

す。行きたいレストランがいっぱいあるからですが、月曜日とあってお休

みの所も多いのが頭痛の種。ルーブル美術館の近くで済ませてから移動す

るか、移動してから食べるか。それも考え処です。今までFIGAROやネット

情報から取り溜めておいたリストから候補として選び出したのは以下の

レストランでした。いずれも月曜日営業。


 ①「L’ Absinthe」(ラブサント)予算(1人)約45

  特徴:有名な2つ星レストランのシェフ、ミッシェル・ロスタンの娘

さんが経営するビストロ

  住所:Marché Saint Honoré 75001

  メトロ714号線:Pyramides」(ピラミッド)


 ②Le 39」(ル・トラントヌフ)予算(1人)約100

  特徴:アラン・シャペルやアラン・デュカスに師事したシェフのお店

  住所:39 avenue George V 75008

  メトロ1号線:George V(ジョルジュ・サンク)


 ③「Pirouette」(ピルエット)予算(1人)約18€(2品)、約38

3特徴:シェフはタイユヴァン、ル・ムーリス等で経験を

積んでおり、値段と料理のコストパフォーマンスが良い 

  住所:rue Mondétour 75001

  メトロ4号線:Etienne Marcel」(エティエンヌ・マルセル)


 ①が一番行ってみたいお店でした。ルーブルから歩いて行ける距離にあ

ります。だた美術館の後で、そんな元気があるかな?と言うところ。最寄

りのメトロは「Pyramides(ピラミッド)。食後に移動。モントルグイユ

に行くために「Chatelet」(シャトレ)での乗換が必要です。

 ②はルーブルと同じメトロ1号線「George V(ジョルジュ・サンク)

移動はラク。ただ予算的にお昼で、一人100€は如何なものかと考えてしま

います。「全体的に美味しいお店に出会わなかったから、ここで打上げラ

ンチ。」と言う時にぴったりかも。食後は1号線でシャトレに出て乗換

なります。

 ③はメトロで先に移動してしまうスタイル。疲れているけど、シャトレ

で乗換。ただし着いてしまえば、それ以降のメトロでの移動は無し。目的

地のモントルグイユに向かって歩くだけになります。
 その他にメトロ1号線の「Champs-Elysees」(シャンゼリゼ)にほど近い

SPOON PARIS」(スプーンパリス)も候補に挙がりました。アラン・デュカスがプ

ロデュースしている無国籍料理のお店です。しかし、料理の値段がネットで調べ

ても全く出てこないことと、折角パリに来て無国籍料理と言うのもちょっとかなと

ヤメに。結果、トロで先に移動する③「Pirouette」(ピルエット)に決定しました。


 今朝、このお店に電話予約を頼んであります。果たして、やってくれた

でしょうか?鍵の件では向こうも少しプリプリしていました。予約時間は

1時。30分以上過ぎていますが、予約さえ入っていればいいかも。今日は

平日。仕事の人が多いから2時近くになれば席が空いているかもと、出掛

けました。

 だんだん、メトロの乗換に慣れて来ました。昔取った杵柄とでも言いま

すか。下車した、エティエンヌ・マルセルでは相変わらず定期券を買えま

せんでしたが。少しウロウロして、目指すお店を見つけました。ガラスの

扉を開けて「予約してありますが。」と聞くと、リストを見せながら「無

いですよ。」と言います。「では席は空いてますか?」と尋ねると、全く

無いと言います。ここは予約でいっぱいのお店と予め調べ済みです。お昼

の時間は1400まで。空席はありましたが、もうお客らないのでしょ

う。この時間、ラストオーダーでは無かったらしいです。行くのが遅すぎ

ました。予約も入れてくれたのか、それとも電話した時点で満席だったの

か?自分で取ってみれば良かったなと思います。


 気を取り直して、真っ直ぐモントルグイユへ向かう事にしました。市場

通りには食べるお店もいっぱいある筈です。この通りにはエスカルゴのお

店、「L'Escargot Montorgueil (レスカルゴ・モントルグイユ)がありま

す。入口の庇の上に金色のエスカルゴが鎮座している有名なお店です。こ

こにも一度来てみたかったので、案外に好都合。そう思っていたのですが

見つかりません、お店が。月曜日のせいか閉まっているお店も結構ありま

す。でも目立つ筈なのに・・・。そう思って歩いている内に、ストレーに

着きました。ネットの情報通りにお休みじゃなくて良かった!!


ガラス越しに見えているのはキッシュ等のお惣菜。入って右側です

ストレー店内

ハムの切売りや豆類のおかず。買えば良かったかなと後悔

ストレー総菜


エクレアやチョコレートは入って左側。この他にパン類も色々ありました

ストレー エクレア

 「ストレー」ではクロワッサン、エクレア、小さなチョコレート菓子等

を買いました。合計15.10€、2,000円ちょっとの買物です。ここでは何故

かカードが使えず、現金で買いました。そういうこともあるだろうと、現

金も持ち歩いていて良かったと思います。お財布に出してあるのは、20

3枚と10€5枚程度。50€のような高額紙幣は使う予定がある時に出すこ

とにして、バッグの底に忍ばせてあります。


ブーランジェリーには様々なジャムやマーマレードもありますが、

お土産には重いのが難点です


ストレー チョコレート


上の画像、前列の豚さんと羊さんのチョコレートをお味見で1個ずつ。

それぞれ2.80€(約400円)結構な値段ですが、普通に美味しかったです


ストレー チョコレート豚・羊


可愛いプチ・ガトー達。

100gで4.60€と、グラム単位の売り方が昔風です。


ストレー プチ・ガトー