5月26日 曇り時々雨
朝起きて、電動式のロールカーテンを上げると外はどんよりとした曇り
空。窓を開けて下の道を見ると濡れています。降ったのでしょうか。それ
とも、道路清掃車が通った後でしょうか。20年前のパリでは道路の脇に水
を散水して掃除をしていました。今でも同じやり方なのかどうか・・・。
アパルトマンから見た空
パリ最初の夜が明けて、ひと仕事が待っています。アパルトマンの連絡
先への電話です。無料の筈のローカル電話が全くスタンバイされていなく、しか
も使い方も分からない。ここで思いだしましたね。例の韓国のビジネスマンの評
価です。恐らく、インターネットも最初から使える状態では無かったんでしょう。仕
方なく羽田でレンタルした携帯電話を取り出しました。アパルトマンの場合、フロ
ントと言うものは現場には無く、電話の先にあるのです。
英語が出来る聞きなれた女性に代わって貰い、まず「(常備してあるは
ずの)ヘアードライヤーが無い。」と伝えました。あちらこちらをちゃん
と見ましたか?と言う小学生並みのやり取りの後で、今日の午後には届け
てくれる事に。そして、今日のお昼のレストラン予約にローカル電話を使
いたいと伝えると、「私がやりましょう。」と返って来ました。ここの予
約時のネットにツアー・チケット案内可と出ていたので、頼むことにしま
した。
さて月曜日は日曜日と同じ、ややスケジュールを立て難い曜日ではあり
ます。お店やレストランが月曜休と言う所が結構多いのです。幸いなこと
に美術館の大御所の中の大御所、ルーブル美術館は開館日。今でしょ(笑)
と言うわけで決定。その後、前から興味深々だったMontorgueil(モント
ルグイユ)へ回ります。
今朝の朝食は昨日「Pomme de Pain」で買ったサンドイッチとエクレア。
予定では朝の散歩に出掛けて「BASSO」(出発前のブログで触れた、人気の
パン屋さん。「FIGARO」が紹介していました。)でパンを買ってくることに
なっていました。昨夜「Atao」で夕食を取る事が出来たので、緊急用のパン
は朝食用に変更。+トマト。そして日本から持って来た紅茶です。紅茶は
大好きなので、急いで買わずに、じっくり選びたいのです。だから当座の
しのぎは日本から持参する事にしました。せいぜい4,5回程度のティーパ
ックです。
サンドイッチはまずまず、普通です。エクレアの方はかなり美味しいラ
ンクに入るのではないでしょうか。甘い系統は娘の担当ですが、日本のエ
クレアとは、使っているチョコレートが違うと言うことでした。このエク
レアの値段は2.90€(約400円)。値段的にもちゃんとしたケーキ屋さんと
同じですから、当たり前と言えば当たり前。駅のイートイン的なお店で、
このレベルのエクレアを置いている点において、流石パリでしょうか。
お皿やコップはアパルトマン備付けです
食後、ルーブルへ早速出掛けようとアパルトマンを出ました。今度は昨
夜と同じブロシャンの駅に向かう事に。出て1分も歩かない距離に、なん
と大手スーパーの「Franprix」(フランプリ)がありました!昨日は日曜
日で閉まっていたため、全く気が付かなかったのです。
パリのスーパーについては、いつもお世話になっているサイト「パリナ
ビ」の「パリのコンビニエンスストア事情♪」で詳しく調べておきました。
それがこんな近くにあるなんて、超ラッキーじゃないですか。
貼り付け元 <http://paris.navi.com/special/5035914
>
記事によると、フランプリはBIO製品も多く扱っているスーパーとのこ
と。期待すること大です。「帰りに必需品を絶対ここで買おうね。」と話
しながら歩いていると、雨が降って来ました。仕方なく傘を取りに一度ア
パルトマンに戻る事に。エレベーターで4階。私達の部屋は8号室です。
降りて、鍵を差し込んで回します。何度繰り返したことでしょうか。し
まいには指先が痛くなって来ました。開かないんです、ドアが。何度やっ
ても。昨日は全く問題無く開いたんですよ。それなのに。出掛けるために
貴重品を全部持っていたのが、幸いしました。携帯電話です。使う筈では
無かった、使う事を全く予想していなかった携帯がここでまたまた役に立
つとは!!
電話して、返って来た言葉は「新しくしたアパルトマンだから、絶対そ
んなことは無い。」の一点張り。でも開かないものは開かないんです。仕
方なく「誰か人を寄越してみて下さい。」と言いました。すると、「特別
なコールなので、50€かかります。いいですか?」と来ました。「いいです
よ。」と答えるしかありません。安い料金のアパルトマンを選んで良かっ
たと、プリプリしたい気持ちを自分で宥めていました。パリの生活はまだ
始まったばかりですから。
待つこと30分。昨日の女性がやって来ました。ドアに鍵を差し込んで開
かない事を見せます。するとですよ。彼女がガチャガチャやったかと思う
と、ちゃんとドアが開いたのです。もう一度と、お願いすると。ゆっくり
開けて見せてくれた、その動作。驚きでしたねぇ。ガチャガチャと鍵が引
っかかる所を探した後、一度軽く手前に引くのです。そして、逆の開ける
方向に押す。日本ではですよ、こんな開け方の鍵ってありませんよね。と
にかく、私は今までに一度も経験した事はありません。でもフランスでは
新築のアパルトマンでさえ、こんな鍵を付けてしまうんです。なぜ外の鍵
と同じオートロックにしないんでしょうか。費用が掛かるから?
たったこれだけの作業で約7,500円。いやになりますね、全く。でも何時
までも拘ってもいられません。すぐに気を取り直して出掛けることにしま
した。もう10時過ぎです。帰りの時間によってはスーパーが閉まっている
可能性があります。先に必需品を買って、一度戻って見ることにしました。
その時に、鍵をもう一度試してみたい気持ちもあったからです。予約した
Hotels.comにも連絡を入れると、領収書を取っておいて下さいと言われま
した。返金出来るかも知れないので、と。どうでしょうね。もちろん取っ
ておきますが。そうそう、この女性は同時にドライヤーを持って駆けつけ
てくれました。1件だけ落着です。確かに昨夜は特別なことをしなくても、
ちゃんとドアが開きました。偶然とは言え恐ろしいことです。開け方を正
確には全く知らなかったんですから。
昨夜の点検ではトイレットペーパーが2巻きしかありませんでした。こ
の先いつ補充してくれるのか分かりません。一番最初にネットで見た時は、
1日おきにハウスキーピングがあると書いてありました。でも2度目に見
た時は、「宿泊客の要望により」と変わっていたのです。こういう時には
予約した時の条件が適応されるのか、それとも変更後のものか。そのどち
らもありそうですが、日本のホテルだったら予約時の条件を守ることでし
ょう。それがホテルとしての日本人が考える信用と言うものですから。で
も、ヨーロッパでは違うような気がします。しかも今回はアパルトマン。
宿泊料は1日に付き幾らと、ホテルのように同じ金額で決まっているんで
すけどね。
結局フランプリ最初の買い物は、ティッシュペーパー1箱、エビアン
(大)2本、ラップ1本、トイレットペーパー(4個入)1袋。合計約7€
でした。ホテル生活と違うのは、日常品を自分で買い揃えることだろうと
予測はしていました。やはりティッシュペーパーは無く、電子レンジはあ
ってもラップ類はありません。自分でファスナー式の食品保存用のビニー
ル袋を大・中と2種類用意したのも正解でした。その他に、必要なものと
して色々持参しましたが、それ等は順次ご紹介することにいたします。
このアパルトマンの最初の印象は、悪いことばかりではありません。ま
ず部屋が画像で見た通りに広く、しかも充分に温まっていたこと。暖房が
きちんと入っていたのは幸いでした。パリはまだまだ寒いんです。それと、
ネットには無かったロッカー。ハンガーも備付けで10本程度ありました。
またアパルトマンでは用意されていない場合が多い、バスタオルにフェイ
スタオルも人数分ありました。おまけに洗面所には小さなホテル用の石鹸
にバス用のジェル。ただし、これも2日分です。
今日は朝から散々な始まりだと考えていたら、「雨が降り出して、ルー
ブルへ行く前に鍵の事が分かって良かった。」と若い相棒が言います。確
かに、ものは考えようです。パリ市内を歩き回り、帰って来た時だったら。
電話連絡が出来る時間が過ぎてしまい、最悪アパルトマンの廊下で寝ることになったかも知れません。しかも、思いっきり疲れているのに。もっとも、
実際には1泊だけでもどこかのホテルを探すという方法を取るだろうとは
思いますが。
アパルトマンのすぐ近くにあるfranprix(フランプリ)。品揃えは豊富で、
食品、家庭雑貨の他に文房具なども多少扱っています
営業時間は8:30~21:00 日曜日(dimanche)は13:00まで。
だから昨日は閉まっていたんですね
買物をして戻って、ドアの開閉を二度ほど確かめて。私達がルーブルに
向かったのは11時です。この日、ブロシャンの駅に向かったのも小さな不運
となりました。なぜなら、今日から使う筈のNavigo Decouverte(ナヴィゴ
・デクーヴェルト)を買うことが出来なかったからです。せっかく月曜日の
朝から効率良くスタートしようとスケジュールを立てたのに。