⑤ パリを歩く その1:始めは徒歩で | 私的パリ案内

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大好きなパリ!美術館も音楽もいいけれど
美味しいものもチョコッと食べてみたい
そんなおばさんの旅レポートです

 パリの5月はもう夏仕様です。以前、6月末から7月に掛けて滞在した

時にも夜の明るさにびっくりしました。あの時は11時過ぎまで真昼のよう

な明るさだったように記憶しています。今、夜の7時30分。アパルトマン

に荷物を置き、夕食と周囲を探索するための散歩に出ました。明るい。ま

るで夏の午後の5時ぐらいの明るさです。夕食用にサンドイッチを買って

ありますが、あくまでもそれは非常時のため。今夜は、「Madame FIGARO

japon 2012年5月号 新しいパリ、古いパリ p102」で見つけたシーフー

ドレストラン「Atao」(アタオ)で夕食の予定です。日曜でも開いている

お店が、すぐ足元にありました。でも記事は2年前のもの。あまり喜んで

ばかりもいられません。今でも変わらずにやっていてくれるでしょうか。

 先程来た道と反対側の「Brochant」(ブロシャン)の駅に向かいます。

アタオは更にその向こう。歩いて数分でメトロの駅に出ました。大きな

通り、「Av. DeClichy」(クリッシー大通り)に面しています。この通

の両側に沿って、小さなスーパー、ブーランジェリー(パン屋ですが、

ほとんどのお店がケーキ屋を兼ねています)、ブラッセリ-(カフェを

兼ねたお酒と軽い食事を出すお店)、肉屋等がありました。不自由さを

感じない日常生活が送れそうです。

  私達は小さなスーパーで取りあえずのものを買っておくことにしまし

た。貰ったレシートを見ると、全て「épicerie」(エピスリー)となって

います。食品(又は食料品店)の意味ですが、これではせっかく取ってお

いてもレシートの意味がありませんね。4点買って、0.83€~0.90€の合計

3.43€。水(Volvic)1本にトマト(中ぐらい)2個、洋梨1個、ネクタ

リン2個の買い物で約500円弱。本当に食品の値段は安いです。

 スーパーのビニール袋を片手に、アタオを探します。こちらは比較的広

い「Rue Lemercier」(ルメシエル通り)に面してい たため、迷わずに

着くとが出来ました。これがFIGAROで見た入口です。



全体的に青い外観に赤い庇が目印


アタオ 入口


店内は白いテーブルクロスが清潔でこざっぱりした印象です


アタオ 店内

 店頭のテラスには二人掛けの席が3か所。その席の誰もが生の牡蠣を食

べています。そうです。シーフードと言っても、FIGAROによれば経営者の

実家がブルターニュとのこと。新鮮な魚介類がいつでも手に入るらしいで

す。5月はもう牡蠣の季節ではないと思われますが、実に羨ましい限り。

でも生の牡蠣を旅行中に食べるのはとっても危険。特に一度あたった事が

ある私は食べるわけにはいきません。そこで、メインにはシーフードで一

番美味しそうなものを注文することにして、まず飲み物を決めました。瓶

入りのエビアンです。以前本にも書きましたが、必ずしもフランス料理店

でワインを頼む必要はありません。お水を頼んでも格別珍しいことではな

いのです。


さすがエビアンのお国です。瓶で出てきました


アタオ エビアン

 飛行機の中では予想通り2回の食事が出たので、軽く腹ごしらえをする

事にしました。頼んだのは「Poêle homard」(ポワレ オマール)。暖

かいオマールのグラタン風と言って良いのでしょうか。正確には分かりま

せん。少し塩がキツイように思いましたが、娘には大好評でした。最初に

持って来てくれた堅めの田舎パンと一緒に分け合って食べました。


上に掛かっているのは、最近のフレンチで良く目にするゼラチンで泡を固めた

もの。素材は生クリームのようですが、かなり軽く感じました


アタオ オマール


画像がはっきりしなくてすみません。包装されたままで出てくるなんて太っ腹?

美味しいと評判の「Beillevaire」(ベイユヴェール)の有塩バターです。これは

普段見掛けるものよりやや小さ目。レストラン専用サイズなんでしょうか



アタオ バター


一休みのカマンベール。丁度食べ頃のお味でした



アタオ カマンベール


ブルターニュと言ったらクレープやガレット。デザートのお目当ては勿論、この

クレープです。これは分け合わずに一つずつ。デミセル・シュクレ(塩バターに

砂糖)、チョコレート共に5€です



アタオ クレープ


こちらはチョコレート


アタオ チョコクレープ

食後のコーヒーには必ず小さなお菓子が付いてきます。ほとんどのお店で

出るのがチョコレート


アタオ コーヒー


アタオの店内は全部で30人ぐらいが入るスペース。そこに私達の他に

体さんが二組。テラス席と違い空席が目立っていましたが、厨房は家族

でやっているらしく結構に忙しそうでした。本日の会計は全部で51€。

(約7,300円)コストパフォーマンスはやや普通。安くてお得といった感

はありません。わざわざ遠くから訪れるほどではありませんが、近くに来

た時には悪くないと思います。FIGAROでは他に(多分)ホタテのカルパッ

チョや蝦のサラダ等が画像で紹介されていました。また、トリップ・アド

バイザーにもかなり良好な口コミが入っています。私も機会があれば、も

う一度他のカルトを試してみたいところではあります。今度はちゃんとお

腹を空かせて。


帰る途中で撮ったブラッセリ-。もう誰もいません。普通のブラッセリ-は

夜中や明け方までやっているものですが、今日は日曜日。早じまいした

みたいです。


夜のブラッセリー


2014年 5月25日行程表

①東京(羽田)飛行機  CDG空港 乗換 バス(Les cars AIRFRANCE) 

Montparnasse(モンパルナス) 乗換 13号線  Guy Moquet(ギィ・モケ)

徒歩  アパルトマン

②アパルトマン 徒歩  「Atao」にて夕食 徒歩  アパルトマン

注:メトロ