夕食をゲットした私達は早速メトロでアパルトマンを目指します。13号線は
すぐに見つかりました。このモンパルナス駅はロワール河やシャルト
ル、TGVでブルターニュ方面にも行く国鉄の駅をも兼ねています。メト
ロは13号線の他に4号線、6号線、12号線も交わる大きな駅。正式には
「Montparnasse Bienvenie」(モンパルス・ビヤンヴニュ)とマッ
プに書いてありますが、私は昔のようにモンパルナスで通すことにし
ました。
早速今日行動するための切符を買いました。カルネです。もうご存知の
方も多いことでしょう。10枚の割安切符です。期限なし、分け合って
使って良し、の便利な切符です。ここで初めて日本で両替したユーロを
使いました。いつもはレシートを必ず貰うのですが、うっかり忘れてしま
って・・・。確か13.70€ぐらいだったような。20€は出なかったと思いま
す。
今回、レシートを頼む時は昔の慣れで「L'addition s'il vous plait.」
(ラディッシオン、シルヴゥプレ)で済ませました。でも、ついこの間で
すがもっと適当な言い方を見つけました。「Un reçu s'il vous
plait.」これで「アン ルシュ、シルヴゥプレ」と発音。とても覚
えやすいですね。領収書=ルシュって似てるじゃないですか。私も次回は
これを試してみることにします。
切符売り場です。小さい駅には担当者がいなかったりしますので、注意
*画像はクリックすると拡大します
カルネの表と裏です。入る時だけ使って、後は捨てることが多いですがメトロを
出るまで一応持っておきましょう。たまに出口で検閲あります
カルネを買って、入ります。切符の通し方は日本と全く同じ。ただ、入
った後が面倒です。腰の辺りにあるグルグルと回るバーを押して、更に扉
を押して入ります。
腰の辺りのバーがキャリーケースと通る時にちょっと邪魔な感じ
13号線の終着駅はAsnieresとSaint-Denisの2つ。メトロのマップで
自分の行先をきちんと確認しておきました
メトロ13号線で私達は「Guy Môquet 」(ギィ モケ)に着きました。
実は「Brochant」(ブロシャン)で降りたかったのです。この線は途中で
枝分かれしています。やって来た電車で区別をしようと思っていました
が、慣れないせいか間違ってしまいました。ただ私達が泊まるアパルトマ
ンはどちらからも大体同じ距離にあるので、ここで降りることにしました。
今回、メトロを久し振りに使って分かったこと。エスカレーターやエレ
ベーターが小さな駅にはほとんど無い!!重いキャリーケースを階段を使っ
て運ぶって、ありですか?これが一人でベビーカーを運ぶ場合やお年寄り
だったら、どんなに困るでしょう。もう初日から、この不便さにびっくり
です。東京は都内だったらほとんどエレベーターかエスカレーターがある
かと思いますが。パリは20年前と全然変わらないんですか?!って思いまし
た。実は北海道の名湯「登別」。ここのJR駅もそうなんですよ。温泉です
よ。お年寄りがいっぱい来るじゃないですか。私も年取った母と行ったり
します。その度にエレベーターぐらいあってもいいんじゃないの?って思
うんです。あの木製の古い階段も悪くは無いですが。観光都市パリですが
古い景観を損なわずにエレベーターぐらい作れませんかねぇと、しみじみ
思いました。
とにかく、頑張って地上に出ました。アパルトマンの所在はしっかり
ミシュランのマップやネットで確認済みです。間違えずにたどり着きまし
た。でも、入口を見て唖然。普通のマンションの入口なんです。見たとこ
ろ、やはり古い建物をアパルトマンにリノベーションしたようです。
見ての通り、誰もいません。管理人室があるわけでもなく、レセプショ
ンがあるわけでも無し。二人で周囲を見回しましたが、隣は駐車場。そこ
にも誰もいません。一体、どうしたら中に入れるのでしょうか。
この間口、普通のマンションみたいです。右下に見えるのは私のキャリーケース