「パリから行く街」でお話しましたが、出発が少し早
まりました。そこで、5月中旬から下旬にかけての出発
と言うスケジュールに合わせて、最初にホテルを決めま
した。ホテルは条件にキャンセル無料の所が多く、変更
が効くからからです。飛行機の場合は変更可能でもキャ
ンセル料は無料ではなく、チケットそのものも変更不可
のものより高くなります。万が一の事を考えて慎重にす
ることにしました。
ホテル探しは変更が決まった3月下旬から始めました。
参考にしたのはサイト、「hotels combined」です。この
サイトには私が過去にホテル探しのためにチェックを入
れておいたvenere.com やAgoda、Hotels.com等が登録さ
れていて集約的にホテルを探すことが出来ました。
最初は何度も訪れたことがある、慣れている地区を探
しました。出来れば3つ星程度のランクで納得の行く値
段のホテルを、と。探しているうちに、チラチラっと目
に入るのが「Studio」や「Appartement」の文字です。う
~ん、今回は遠出をしない代わりに違ったスタイルのホ
テルにしてみたいな。そんな気持ちがどんどん強くなっ
て行きました。
「Studio」や「Appartement」形式のホテルの特徴をも
うご存知の方も多いと思います。キッチンが付いている
んですね。その代わりホテル自体には食堂が無く、朝食
は自前で用意しなければなりません。ずーっと以前は長
期滞在の専用アパートが主でした。短期宿泊の場合は、
とても割高だったのです。それがなんと、手頃な価格の
ものが出てきているではありませんか。時代のニーズが
変わったんでしょうか。
実は以前から普通のホテルの、パンとジュースとヨー
グルト等の変わり映えのしない朝食にうんざりしていま
した。朝食を外のカフェで取っても朝は似たり寄ったり
です。このように考える旅行者が増えたのでしょうか。
キッチン付きであれば、好きな食材を買って調理するこ
とが出来ます。疲れていてやりたくなければ、無理して
食べることもありません。好きなようにお茶だけ飲んだ
り、サラダだけ食べたりすることが出来ます。その自由
性に加えて、フランスならではの食材を使って好きなよ
うに料理する。それを滞在中の1回か2回程度でも、宿
泊料金に大きな影響が無いのならば。是非是非やってみ
たいと思っていたのです。
色々なホテルをこのサイトで幾つ見たでしょうか。多
分、数百にはなるかと思います。私が掲げる条件として
は、
①慣れている場所にあること
②メトロから近いこと
③バス付きのツインであること
④小さいホテルの場合でもエレベーターがあること
(驚くほど狭くても、エレベーターは必須です)
⑤出来ればエアコンが無くても、暖房があること
(多分5月のパリは寒い日があるはず)
⑥支払いを持っているカードのクレジットで出来ること
(大金を現金で持ち歩きたくないので、これも必須)
その結果、パリ18区にあると言うアパルトマンに決め
ました。予約はHotels.comで、宿泊2日前まではキャン
セル無料です。上の条件のほぼ全てを満たしています。
ただし、ホテルの所在は18区、バティニョール地区にあ
ります。慣れているかって?いいえ、全然。全く行った
ことがありません。なのに、何故?
それは2011年~2012年発行の「FIGARO」のパリ特集を
読んでいたからです。2011年の「パリ20区全ガイド」の
中では週に一度のBIOマルシェがあり、下町ながら新しい
お店やレストランが増えつつある生き生きとした街と紹
介されています。BIOマルシェについては「続続マルシ
ェの話」で取り上げました。行くはずだったラスパイユ
のマルシェではなく、バティニョールのマルシェに行く
事になるなんて!全く考えてもいませんでした。不思議
な縁を感じます。
気が早いかもですが、早速マルシェのためのエコバッ
グを作成してみました。お手本は家の近くにある「LBC
マーケット」で見掛けたエコバッグ。少しだけ工夫を付
け加えて、出来上がりです。
底を丈夫にして、ボタン留めの口にしました。
たっぷり入る大容量です。二つ口なので、
野菜や生鮮食品とパン類を分けることが
出来ますね。ここがおっ!と思った
「LBCマーケット」のアイディアです。
折り畳むとこの大きさ。縦17㎝、横12㎝。
エッフェル塔のイラスト付きの小さな皮タグ
をアクセントにしました。
2012年のFIGARO「新しいパリ、古いパリ」でも、若い
クリエーターたちが移住する街として紹介されています。
特に気になったのは「ここにはハイブランドのショップ
やチェーン店ではなく、オーナーの趣味が詰まった個性
的なお店がある」というくだり。果たして、その通りか
どうかは分かりません。
でもメトロからたった数分の場所。そして本格的なキ
ッチンにツインでバスタブ付き。ただし、エアコンはあ
りません。今回は真夏ではないので、暖房付であるだけ
で良しとしました。
全6室でワンフロアーに一つと言う縦長の建物。エレ
ベーター付き(多分ものすっごく狭いでしょう)、クレジ
ットOK。これだけ条件が揃っていて、部屋の料金は2~
3つ星ホテル程度。唯一、問題なのは新築のアパルトマ
ンであること。情報が他のホテルより少ない点が気にな
ります。嫌な点が見つかったらキャンセル出来るんだか
らと、取りあえずこのアパルトマンを押さえてみたので
すが・・・。