『キューポラのある街』を見て思い出したこと♬ | しのぶのブログ

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主に趣味に関したことと日々の出来事を時々書いています。萬収集家しのぶのブログです。

GW中はカミさんは実家へ帰省したので、1人気ままにネットで映画三昧でした~ッ♬

そうして久し振りに日本映画の旧作を観たくなり、Amazonプライムで吉永小百合さん主演の「キューポラのある街」を観ました♬




この「キューポラのある街」は1963年(昭和37年)に公開された作品ですが、浦山 桐郎 監督、吉永小百合主演で共演に浜田光夫、東野栄二郎、菅井きん、加藤武、吉行和子の日活映画でモノクロ作品です。

この作品は、当時キューポラという煙突が立ち並ぶ鋳物工場の街で有名な埼玉県川口市を舞台にした人間ドラマですが、吉永小百合さんは本作でブルーリボン主演女優賞を受賞しています♬

そうしてこの「キューポラのある街」を観ていたら、私が当時住んでいた川口のことを思い出しました♬
私は北海道の釧路生まれなのですが、この「キューポラのある街」が撮影されていた頃に父親の仕事の関係で釧路市から川口市に引っ越して来ていたのです。

映画「キューポラのある街」の舞台は鋳物工場が密集していた金山町だと思うのですが、私が移り住んだのは元郷という地名の地域でした。
金山町は映画の画面でも確認出来ますが、荒川の土手沿いに川口駅へ向かう京浜東北線(ボディが茶色だった)が見えたりしているけれど、元郷はそれより東に位置していて鳩ヶ谷に近かったようです。


映画は鋳物工場で働く労働者とその家族らの生活や貧困、差別などが描かれているのですが・・・子供の頃に観たときには理解していなかったと思うのですが、そこで働く在日朝鮮人についての帰還事業(北朝鮮への集団的な永住帰国・1950年代~1984年)が描かれています。

そうして映画を観ていたら、私が住んでいた元郷にあった鋳物工場の社長の息子だった同級生T君のことと、私を可愛がってくれたお姉さんのことを思い出しました。


住んでいたアパートの入り口(左側)で撮った写真で右側に鋳物工場が有った!

私は当時家族と元郷氷川神社の近くに建っていた「富士見荘」という古い木造アパートに住んでいたのですが、T君の家はかなり広い家で私が遊びに行ったときにT君が「しのぶちゃんは僕を差別しないから嬉しい!」とッ言ったことを思い出しました!

ただ私はT君が朝鮮人だと知っていたワケでは無かったと思うし、T君が誰かから差別されたり虐められるのを見たことも無かったので、何故あの時T君が私にそのように言ったのかは分からないままでした。

このことは前回の東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)の出来事で、翌年の1965年(昭和40年)に私は家族とよその市へ引っ越したので、T君と家族がその後に帰還事業で北朝鮮へ渡ったかは不明です。




もう一つ思い出したのがこの写真で、アパートの近くでよく遊んだ場所である元郷氷川神社の境内で撮ったスナップ写真です。
写真中央が私の母親で子供は妹です。そうして母親の左側にいる少女が、同じアパートに住んでいたお姉さんで、私のことを凄く可愛がってくれたお姉さんでした♬
このお姉さんのことは、60年以上経ったいまでも忘れられない遠い美しい思い出ですッ♬


<付記> R6 5月15日(水) JFKクラブジャパンでの友人Iさんが本ブログに掲載されていた私の川口時代の白黒写真をカラーライズしてくださったので差し替えました・・・より鮮明に当時を思い出しています♬ Iさん有り難う御座いました😂

<いつまで経っても忘れない思い出があるものですッ♬>