仕事に就くとは、どういうことでしょうか。何を求めその企業へ入りたいと願い就活するのか―。
学生が考える“働き方”への意識について、今年は少し変化が出てきているようです。
昨今は、残業時間が多すぎる、休暇が取れないなどの問題が注目を集めています。就活をする学生にもこの問題は大きく響き、企業へ求めるものが変わってきました。
企業がアピールするのは、若手も活躍できる点や社会へ積極的に貢献している点ですが、学生はこれには関心がない模様。就活において学生が重視するポイントがブラック企業だったのはつい最近のように感じますが、今最も関心が集まっているのは、企業の安定性に加え将来性や休暇・休日です。
就活リサーチの学生調査によると、5年前にとったアンケートでは3位に仕事内容の魅力が入っていましたが、現在は10位まで下降。ブラック企業が問題になり、強まった企業への警戒心が影響されていると考えられます。これが働き方改革へと変わり人気企業へも広がっていったのでしょう。
これまでは学生へ仕事のやりがいについて強く説明していた企業が、今年からは将来性やキャリアステップについて話すよう途中で変更したという話もあります。某企業の採用担当者は、OB/OG訪問の際に休日や残業について質問されることが多くなり、その変化を感じるようです。
売り手市場といわれている今、学生の変化にいち早く気づくことが企業にとって課題だといいます。
学生が重視する企業選びのポイントは、時代の背景を映し出すといわれていますが、このようにわかりやすく変化が現れました。
みなさんは、何をポイントに企業を選んでいますか?自分もやはり同じ結果です。学生の変化と共に、企業ももっと働きやすい方向へと変わっていくといいですね。