『自然界とは「ひとつながり」』

この度の北海道での地震、
また列島を縦断した台風21号は
多くの方々、様々な方面へ
大きな影響を及ぼしました。

札幌にある
弊社事務所と自宅は
おかげさまで大きな被害もなく、
スタッフも家族も
皆無事でしたが、

停電や断水、
交通機関の規制などを体験し、
「当たりまえ」のことが
いかにありがたいものであるかに
改めて気づかされました。

また、お互いに
たいへんな状況の中で、
労わり励まし合う人々の
温かさにも触れることができました。

ご心配や、励ましのお言葉を
いただきました皆様へ
改めて心より感謝申し上げます。

被災された方々へ、
そして今も避難所での生活を
余儀なくされている方々へ
心からお見舞いを
申し上げますと共に、
1日でも早く平穏な生活に
戻ることができますよう
心よりお祈り申し上げます。

　
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この度、

列島を縦断した台風や
北海道で起こった地震。

多くの人にとって
「災い」と映る
こうした自然現象ですが、
数年前、ある雑誌に
掲載されていたコラムは、
それまで台風などに抱いていた
マイナスのイメージに
別な角度からの視点を
与えてくれるものでした。

「台風は地球の浄化作用の一つです。

台風が撹拌（かくはん）してくれるおかげで、

空氣は澱（よど）まずに、

海も山も活性化するのです」

海が撹拌されることで、
海水温は上昇し過ぎることがなくなり、

珊瑚とそれを取り巻く
生態系の生存が可能になる。

森林も、
空氣の澱みがなくなることで
生命力が高まり、
生態系を維持することができる。

人間もまた、
その生態系の中に存在している
自然界とひとつながりの存在です。

台風や地震などの自然現象は、
その時に必要な大きさと動きで

「地球」という
私たちと「ひとつながり」の
大きな生態系を維持してくれる
自然界の大切な働きだと思えば、

今のたいへんな状況も
素晴らしい未来への
「ひとつながりの出来ごと」
と考えられるかもしれません。

明治・大正・昭和という
3つの時代を生きた哲人・
中村天風さんは、

身体に起こる急性の症状を
台風などの自然現象に見立てて
次のような言葉を遺しています。

「まこと急性病は恐るるに足らず、

　むしろ吾人（ごじん）を
　より長く生かさんがための
　天からの妙なる配剤であれば、

　一時的には
　大いなる苦痛はあれど、
　一過の台風にすぎず、

　やがては爽快なる秋晴れが
　吾人の眼前に来ることを信ずる」

大きな自然現象が
過ぎ去った後の清々しさは
素晴らしいものだと信じて、

日々の生活を、より丁寧に
満喫したいものです(^_^)