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前回はこちらです
そして少し経って、メガギラス爆誕!!
全てのメガニューラは1匹の仲間をメガギラスへと成長させるためにエネルギーを差し出す役割だったという事実判明!!
結構バトラ(ゴジラVSモスラに出てくる怪獣)っぽい見た目な気が。
その力は飛行するだけで周囲の建物が破壊されて行くほどです。
渋谷は下は湖にされるわ上は飛行で破壊されるわで、メガギラス達に完全蹂躙されてます。
うーん、歯が殺傷能力高そうです。
強そうだし硬そうだし怖いし素晴らしい造型です。。
破壊。
破壊!!
背面を見るとバトラとは大きく異なりますね。
渋谷109の上にとまる!
「渋谷を完全に支配した!」って感じで好きな画です。
この辺りで工藤元と自衛隊員たちが逃げるシーンも良かったです。
必死に走って逃げながらも落下した瓦礫に背後の隊員が呑まれたら立ち止まって振り向いて、自分にはどうしようもないと悟ったら再び必死に逃げ出す彼の姿に、普段はお茶らけてるけど人命を尊ぶ心が見えて良かった。
あと瓦礫崩落の特撮表現も迫力がありました。
グリフォンのモニターからのこの画も好きです。
メガギラスとゴジラの対峙を背後から捉えたモニター。
モニターにあれこれ文字が表示されてるのも良い。
ゴジラとメガギラスの戦闘中、一瞬だけ映る工事現場?も良かった。
一瞬しか映らないのに細かいミニチュアが良い。。
トンボらしく高速で羽を羽ばたかせ高周波を生むメガギラスも良い。
巨大トンボがゴジラの相手になるのかと思いきやゴジラが全く付いて行けない熱線も当てられないあまりの素早さで翻弄し続けながら一方的に攻撃し続けて普通に強いという。
モスラも蝶なのに強いどころか昭和ゴジラでは幼虫の頃からゴジラを撃退するくらいですし、怪獣は見た目によらないという事がつくづく思い知らされます。
そしてメガギラスの生んだ高周波で機器に異常が生じ、ディメンション・タイドが発射不可能になったのも燃えました!!
「きっとゴジラとメガギラスが戦ってるところにディメンション・タイドを撃ち込んでメガギラス撃破、直撃を避けたゴジラは海に帰って行って終わりだろうな~」
とぼんやり本作の展開を予想していたのですが、そもそも発射不可に!
「良いぞ!怪獣同士の戦いに人類が水を差すなんておこがましいんじゃ!!
怪獣の神聖な戦いを邪魔するな!!ざまぁみろ人類!!」
みたいな高揚感すら湧いてました(笑)
ここまではちゃんと人類側に感情移入して見てたんですが、いざゴジラVSメガギラスが始まると「これを邪魔するんじゃない!!」という気になってたんですよね(笑)
なので急遽発射不可になった展開に燃えました!
そしてメガギラスはゴジラの顔面に真正面から組み付く好戦的ぷり。
当然そんな事をしたら目の前の口から熱線を放たれて直撃不可避・・・と思いきやメガニューラの頃からお馴染みのエネルギーを吸い取る尻尾をゴジラにぶっ刺して放たれる寸前で熱線は消滅!!
人類のみならずゴジラもメガギラスに必殺砲を封じられた形に。
これをわざわざゴジラの真正面から組み付いて行うメガギラスの度胸たるやですよ。
ゴジラがついていけない速さで背後を容易に取っていたんですからゴジラの側面や背中に組み付けばエネルギー吸収が間に合わず熱線を真正面から喰らう恐れもなくもっと安全にできたでしょうに。
案外ゴジラの尖った背びれが邪魔だから真正面から組み付くのが一番やりやすいと判断しただけかもしれませんが(笑)
ここのビルに突っ込まされて倒れ伏したゴジラの主観アングルも面白い構図でした。
メガギラスに見下ろされてるという。
モニター越しのゴジラとかここのシーンとか、面白い画が印象に残りましたね。
あとVSメガギラスでゴジラがストップモーションアニメみたいな動きをするシーンもあってそれも変わった映像だなあと思いながら見ていました。
落下させたモニュメントをゴジラの頭に直撃させるメガギラス。
モニュメントをすぐ叩いて落とさずわざわざ勿体ぶって足をワキワキさせてから一気に落下させて頭部にぶち当てるのがゴジラを挑発してるようで、メガギラスの好戦的で凶暴な性格や、こっちが戦闘で優位に立ってるんだぞとアピールしてる様子が見て取れるようで印象的です。
ちなみにこの戦場はお台場で、という事はメガギラスが落下させたモニュメントは建物の外観的にもフジテレビ本社ビルにある銀色の球体・・・
のはずですが、本作では御覧の通り、黄色いひし形の物体に変わっています。
これはおそらく、かつて東京が遷都の必要が生まれる程にゴジラに破壊された歴史を辿っているのが本作の世界なので、歴史のifで同じ建物でも微妙にこちらの世界のそれとは異なっている、という事ではないかと想像しています。
本作の設定ならではのちょっと面白い箇所だなと思いますね。
熱線も封じられるわビルに突っ込まされてから頭にモニュメントぶち当てられるわでもうゴジラも為す術なしかと思いきや、突進してくるメガギラスに向かって頭を下げて背びれをぶち当ててメガギラスの片腕を切断してみせるのがカッコ良かったですね。
まるで居合斬りのような背びれ斬りでした。
少し時間が経ってからメガギラスの腕が切断されて落下するのも居合っぽかった。
背びれが鉱石削り出しナイフみたいになってるミレニアムシリーズのゴジラの特徴を活かしたシーンですよね。
そして先の渋谷破壊で病院送りになっていた工藤元が怪我を押して来るのが熱かった!
これは自分の仕事だ、命に代えてでもディメンション・タイドを復旧して見せると桐子に啖呵を切るのがカッコいい。
桐子を始めとした人類側が窮地に陥ってる中での発言だから熱いのもそうですし、普段は飄々としてる姿とのギャップもあって尚更ですね。
やっぱり人間側のドラマが盛り上がるとそれ自体も良いし、連動してそこに関連する怪獣側の戦いも盛り上がるなぁー!と思いましたね。
ちなみにゴジラが建物に頭を突っ込んで口に何か引っ掛かってるシーン。
これスタッフコメンタリーを少し聞いたら映画館の椅子のミニチュアらしいです。
「ちゃんとロケハンしたのに映画館の椅子だって分かりにくい仕上がりになってしまった、映画のチラシでも撒けばよかった」
と語られていました。
確かに言われればそう見えますが言われるまで気付いてませんでした。
公開当時は当然ですが映画館の椅子に座って見てるわけで、ゴジラが頭を突っ込んで顔を上げたら極小の椅子が連なってぶら下がってるというのはゴジラの巨大感や、ゴジラが今自分の座ってるシアターに頭を突っ込んできたらこうなるという恐怖感、臨場感も湧くシーンでしょうね。
そして人類サイド、以前出ていた工藤元のオリジナルOSがここで活きてくる伏線だったという展開。
OSのアバターというかマスコット?に「桐子ちゃん」と名付けてたところで「あ、工藤元は前々から桐子に気がありそうな様子だったけどあれ本気だったんだな」となりましたね(笑)
態度が軽いからふざけてるだけなのか判断付かなかったんですがこのネーミング1つで一気に本気さが増してました(笑)
システム復旧状況を可視化するオリジナルOSの機能。
シリアスなドラマからこのコミカルな表現になるので落差でちょっと毒気を抜かれましたが、まあ本作は子供向け色が強い感じですからね(というかこのシーンが子供向け色の結構な割合を担ってる気がする)。
一方のメガギラスはとうとうエネルギー球を生成して飛ばすという大技繰り出し。
お前そんなことまで出来たのか!
しかしやはり怪獣がこういう事をすると燃えますわ!
ゴジラから吸い取った熱線のエネルギーをそのまま返してぶつけたとも取れます。
流石のゴジラもそんなのをモロに喰らったら応えたようで、しばらく耐えた後に倒れてしまいました。
なんとか立ち上がるもフラフラで満身創痍といった状態。
そんなゴジラに向けて容赦なく尻尾の針を突き刺しに突っ込んで来るメガギラス。
フラフラでまともに動けないゴジラの首元に鈍い音と共に針が突き刺さる!
・・・と思いきやアングルで隠していただけで実はゴジラが口で尻尾の針を噛んで受け止めていた!
フラフラで動けないけれど口だけで反撃して見せていたゴジラ!!
ここ、メガギラスが突き刺しに行く瞬間と突き刺さった(と思われた)シーンはしばらくスロー~ほぼ一時停止に近い程の極限スローで見せたりと、この辺りもゴジラ映画では珍しい気がするタイプの映像表現がなされてたのも印象的です。
背びれで相手の足を切断したのが居合斬りぽく見えるのと合わせると、
これは真剣白刃取りぽいとも言えますね。
尻尾をかみ砕かれ悲鳴を上げてるメガギラスに向かって、エネルギーの再生成が済んだのか、それともメガギラスに自分から奪い取ったエネルギーをぶち当てられたのが功を奏してそれを吸収したためか、即座に熱線発射体勢を取るゴジラ!
もう直撃も直撃、大直撃です。
悉く高速移動で交わされていた熱線が遂にメガギラスに堂々と大直撃。
首を刺されてやられたと思いきや実は反撃していたところからすかさずのこの大直撃。
気持ち良いね。
念を押すように二連射して二重直撃させるゴジラ。
燃え上がりながら墜落するメガギラスに更に追い打ちを掛けて大炎上させるゴジラ。
流石に二連射、二連直撃、二重炎上は燃えます(メガギラスもこっちのテンションも)。
これにてメガギラスは絶命、爆発。
渋谷を徹底破壊した古代昆虫はここに散りました。
(何気に全てのメガニューラは命と引き換えに1匹のメガギラスにエネルギーを捧げて成長させるために死ぬ生態という設定が上手い気がします。
このお陰で「まだ生き残ってるメガニューラがどこかにいてまた繁殖するんじゃ?」という可能性が潰されて、スッキリと全滅確定と思えますし)
長くなったため続きます。
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