前回も書きましたが、皆様今年も1年間このブログを
ご覧くださり、本当にありがとうございました。

 

 

※いつもの音楽療法とは違うので、音楽を聴きたい方は

1番下だけご覧ください。

 

 

今日は前回の続きです。うまく書けるか、うまく伝わるか心配

ですが、カミングアウトする部分もあり、また独断と偏見に満ちた

内容となるかもしれませんのでご了承ください。

なるべく皆様のお役に立てるよう書いてみます。

 

 

 

そして今日のテーマ「耳」「聴覚」です。

 

 

前回をご覧いただくと分かりますが、大阪にNPOを移転し、

ヒーリングコンサートや講座をたくさん行ってきました。

 

音楽療法の勉強と同時に心理学、ハーブ、アロマを

勉強し、大阪医科大学の大阪LDセンターに1年通い、

発達障害を学びました。

 

さらに心療内科2件で音楽療法や診療の補佐を行いました。

そこで分かった事は、これは私の意見ですが、ストレスを抱えたり、

鬱や不安障害になる方には脳の特長があり、「音楽を好む」

または「音楽が必要」という事でした。

 

だから音楽好きの方々は繊細で傷つきやすかったり、

ストレス発散が下手だったりする方が多いと思います。
またコミュニケーションが苦手、下手な方も多いかと思います。

そんな方々は音楽のジャンルとは関係なく、音楽を好まれる
傾向にあります。

 

科学者、学者、音楽家、芸術家など、1つの事を貫いた方、

1つの分野が好きな方、こだわってやっている方は

ASD(アスペルガー)的な脳の持ち主が多いと思います。

それでないと専門的に追及できません。だから私もASD的

脳の持ち主だと理解しています。

 

 

そんな方の今日は耳のお話しをしたいと思います。

 

以前にも言語訓練で知能指数が上がったブログを書きましたが、

今日はその反対です。

 

「耳(音楽)を使わないとどうなるか」という内容です。

音楽を聴く量、演奏する量が減ると心を癒す場、発散する場が

減ってきます。コロナ禍ではなおさらです。

 

特に発達障害ではなくても、その傾向がある脳を持った方の場合
(たくさんおられると思います)、耳の能力が低下する場合があります。

これは高齢者の「耳が遠くなった」「聞こえにくい」とは違います。

「耳の認知能力(耳と脳の繋がり)」が落ちると言う事です。
 

 

例えば私の知っている例を上げましょう。ほとんどが耳と

コミュニケーションの関係です。年齢ではありません。

 

1,3つ仕事を頼んでも(話しても)1つしか分かっていない。→脳が認知していない。
2,耳の能力低下によりコミュニケーション全体の能力低下が起こる。→話し方が下手になる。

3,音楽が言葉にできない心のモヤモヤを、演奏(練習)していた頃は
  発散できていたが、それができなくなり余計イライラする。→人に攻撃的になる。

4,音楽が言葉にできない心のモヤモヤを、演奏(練習)していた頃は

  説明できたり話せていたりできたが、それができなくなり自信を無くす。→説明がうまくできない。

5,感情が減る→感動したり、思いやったり、相手の立場に立ったりする脳の機能が落ちる。

 

 

これは音楽に関わっていた量と深く関係があります。

多ければ多いほど、それが急に減ったりなくなったりすると問題が

起きてきたりします。

 

毎日何年もピアノを練習していた人が突然やめてしまうと、

無意識にこんな変化が起こる場合があります。

 

私の娘で言うと、かなりピアノを練習させていましたが、辞めた
とたん、学校の成績が落ちました。また性格も変わりました。

 

さらに分かりやすく言えば、ミカン農家に生まれた人が、毎日
ミカンを5個を食べていたのに、それが無くなるとビタミンCが
欠乏し、シミが増加するというものです。

 

音楽はこんな身体や心の栄養素に似ています。一定時間、

一定量採っていないと、心が安定しない、脳機能が定価する

人が増えるのだと思います。

 

現に幼児虐待、高齢者虐待、親虐待と、学校の音楽や図工の

時間が減る事で増えています。テレビの歌番組も減り、聞き方が

変わってYOUTUBEで聴くとしても、生音を聞いたり、実際に

楽器に触る量が減っています。

 

またIT化により携帯やパソコンを使う事で、脳の「創造部分と

想像部分」が減り(何でもパソコンで探せば答えが見つかり、
自分で考えない、想像しない)、人への攻撃、思いやりが

減っているのだと思います。「思いやり」は「想像」です。

 

「このケーキを買って帰ってあげたら、お母さんが喜ぶかしら」

これは想像です。

 

耳から入る音楽はその聴く音、音楽により、その景色を想像したり、

作曲した人の思いを感じたり、またその時代を感じたりします。

 

「さいたーさいたー」のチューリップを聞いただけで、あなたは

チューリップの絵が見ませんか?

 

行動成長期の昭和40年代、学校教育の一環で「オルガンを弾く」と

いう事が推奨され、そのせいで子供たちはピアノ教室に通う子が

増えました。

 

町のあちこちからオルガンやピアノの音が聞こえ、少々うるさくても

下手でも「〇ちゃん頑張って練習しているね」と、近所のおばさんが

声をかけたりしたものですが、今は悲しいかなすぐ「うるさい」「迷惑」

との苦情が出る時代です。それくらい心のゆとりがないのだと思いま
す。文句を言うのが当たり前の時代になりすぎていると思います。

 

医学的にも攻撃性のアスペルガーが増え、人の攻撃性が増えてい
ます。音楽はそれを阻止し、慰め、寄り添い、心の傷を回復させて
くれるものだと思います。

 

あなたは最近どれくらい音に耳を使い、音楽を聴いているでしょうか。

音楽を聴かなくても、雨の音、樹々のざわめきに耳を傾けて下さい。

 

長くなりましたが今日の曲です。

 

リストの「慰め」。

 

バレンボイム氏の素晴らしい演奏です。

本当に慰められます。

 

 

 

♪慰め

 

これを持ちまして本年度の音楽療法は終了です。
今年も1年ありがとうございました。

 

 

※来年度より、心が傷ついた人のためのカサンドラ症候群の
 ためのサークル、児童養護施設を退所した人のための
 居場所作りをしたいと思います。

 コロナ禍のためまずはネットから始めたいと思います。

 音楽を通して皆様の心がつながればと感じます。
 よろしくお願いします。

 

 

 

 

♪ピアノレッスン、各Therapyは随時お受けしています。  
 
悩み事、不登校、発達障害ほか、心の健康維持、ストレス解消、鬱、不安神経症や
パニック障害の皆様にご利用いただけます。


 

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