こんにちは、Fineメンバーのmasayoです
2020年6月16日(火)早朝に自由民主党で
「不妊治療への支援拡充を目指す議員連盟」が設立され、その設立総会が衆議院第一議員会館で行なわれました。
Fineは当事者団体として、オブザーバー参加をしました。
この議員連盟の設立趣旨は、少子化対策の観点からの不妊治療への支援拡充と同時に、不妊治療にチャレンジしている当事者が安心して不妊治療に臨める環境づくりを目指すというものです。
設立総会の流れです。
規約・人事の承認
不妊治療に対する支援の説明(厚生労働省)
不妊当事者の現状・課題の説明(Fine)
質疑応答
不妊治療に取り組む人は増えているのにも関わらず、不妊当事者は、経済的負担、周囲の無理解によるストレス等さまざまな悩みを抱えています。
発起人の野田聖子先生は不妊当事者のおひとりで、この問題を20年前から取り組まれてこられました。
孤立した時期もあったそうですが、年々若い方の賛同が得られるようになってきたのは、「不妊」が身近な問題になってきているからではないか、と仰っていました。
この議員連盟の中には、近しい人が不妊でつらい思いをしながらがんばっている、不妊当事者の思いを理解していている、または、不妊を理解しようとしている、そのような先生方がたくさんいらっしゃると質疑応答を聞いていて伝わってきました。
オブザーバーとして参列したFineからは、松本代表より、不妊治療の現状や問題点を発表しました。
体外受精によって産まれてきている子どもの数の推移
不妊治療と仕事の両立が難しく離職などによる経済的損失は1,345億円
不妊治療の4つの負担「身体的、精神的、経済的、時間的」
中でも強調してお伝えしたところは、
医療の質の担保についてです。
日本では認められていない検査や治療が多くあり、患者は戸惑いながら進めて、妊娠しないと他の病院、と何度も転院を繰り返して
その都度検査のやり直しをしています。
1回の体外受精で出産できる割合は12%、
そのため、何度も繰り返してしまう。
この理由は、病院・クリニックの成績開示が
義務付けられていないからです。
設備や医師・培養士の技術も大きく差がありますが、患者には分かりません。
患者がきちんとした施設・技術を選べて
何度も無駄な治療を繰り返さない
何度も転院を繰り返さない
スタートから自分に合った病院を選ぶためには、
クリニックごと独自の成績開示ではなくて、
法整備や第三者によるチェック機構などを設けて
公平な情報開示をして培養士の資格制度なども作るなど医療の質の担保をはかってほしい!ということを切にお願いしました。
経済的支援は来年か再来年と明言されていましたので、今治療中の人にとって夢ではなさそうですよ
まさに日本において、不妊をとりまく環境の大改革が始まろうとしているのだと感じました。
この転換期だからこそ、Fineは当事者の声を一層国へ届けて参ります!
◆プレスリリース
【速報】不妊治療への支援拡充を目指す議員連盟 設立総会にて発表
<アンケート実施中>
「こんな病院に通いたい!」 病院選びアンケートを実施中!
不妊・不育症治療の病院に対する患者の要望・希望を社会に届けます。
ぜひ、声をお寄せください。
「どうする?教えて!病院選びのポイントアンケート 2020」
https://questant.jp/q/EL42EYQ8