新年あけましておめでとうございます
NPO法人Fine 代表の松本亜樹子です。
外はまだ暗く、厚い雲に覆われた東京の朝。
初日の出はちょっと難しそうですが、これからきっと晴れてきそう！
皆様は、どんな年明けを迎えていらっしゃいますか？
さて、Fineは今年の1月で満16年。
17年目を迎えます！ 
17年というと、子供の成長でいうなら高校2年生。
本当にビックリです。
毎年思うのですが、こんなに活動が続くとは、正直思ってもみませんでした（笑）
私たちは、全員が不妊を体験したメンバーです。
自分たちが体験した「不妊ゆえのつらさ、淋しさ、悲しさ、くやしさ、不便さ」などを
「もう他の人には体験してほしくない」という
ただそれだけの想いでFineを立ち上げた17年前。
自分の不妊の体験が、誰かの役に立つんだろうか。
私に何ができるだろう。
そういって、手探りで、まったくのゼロベースからFineが始まったのです。
それから16年。
Fineは
日本で初めての不妊ピア・カウンセラー養成講座を立ち上げて
130人を超える認定者を輩出し、カウンセリングを実施し、
審査員の一人として、患者代表審査員を長年務め、
不妊治療助成金の引き上げにも貢献し、
日本でも自己注射ができるよう、また、新薬が認可されるよう、
さらに新薬の効能追加および 保険適用について、厚生労働省に働きかけて認可されるなど、
少しずつですが、歩みを進めてきました。
（詳細は国政への働きかけをご覧ください）
また、厚生労働省や文部科学省に多数の要望書を出したり、
国の制度に関わる厚労省の、さまざまな会議や委員会の委員を務めるなどして
国政の場に声を届けることも、してきました。
多数のアンケートを実施し、多くのマスメディアの取材を通じて
当事者の声を常に届け続ける活動も行ってきました。
それらは、ほんとうに小さな、小さな一歩かもしれません。
けれど、確実に歩みを重ねてきたなぁ・・・とも、思います。
そして、仕事と不妊治療の両立に関しても、今年は様々な動きがあります。
2020年６月１日改正される「労働施策総合推進法」で、
企業はパワーハラスメントの防止に向けた措置を講じることが義務付けられますが
その中に、プレ・マタニティハラスメント（不妊治療に関するハラスメント） が明記されます。
仕事をしながら不妊治療をしている女性の5人に1人が両立できずに退職をし
その要因のひとつとしてプレ・マタニティハラスメントが多数見られたことは、不妊白書にも詳しく掲載しました。
これは、長年のFineの要望がまた一つ、実現したことになります
さらに、厚生労働省ではこの春、企業に向けた「不妊治療と仕事の両立」に向けたマニュアルが発表される予定です。
私もこの会議の委員として参加させていただいていますが、
年明けすぐに会議が開かれるため、年末ぎりぎりに送られてきた大量の資料を、
今、おせちをつまみながら拝読しています（笑）
Fineでは、今年は、いくつかの特別なアドボカシー活動も予定していて
私たち不妊当事者の声を直接国政に届けることを、
これまでよりもさらに積極的に行っていきます
私たちと一緒に活動をしていただける方も、募集していますので
ご興味お持ちいただけたら、ぜひメッセージやコメントを下さいね。(^^)
そして、一番大切なこと。
私たちFineがこうして活動を続けていられるのは、
Fineを支援してくださる大勢の皆様（特ににっぽん妊活応援団であるPASサポーターの皆様）
また、声を届けてくれる、全国の不妊当事者仲間の皆さん
さらに、私たちを応援してくださる、たくさんの皆様のおかげです。
皆様、本当にありがとうございます！
皆様のおかげで、私たちは、なんとかかんとか、こうして16年間走り続けていられます。
Fineは17年目となる今年も、変わらず愚直に声を集めて、届け続けていきます。
2020年、オリンピックイヤーの今年も
NPO法人Fineを、どうぞよろしくお願いいたします。
2020年1月1日
NPO法人Fine 理事長 松本亜樹子
＜お知らせ＞
Fineのメールマガジン配信中。
ぜひ、登録を♪イベントなどの情報をお届けします。
https://www.mag2.com/m/0000136889.html
Fineでは東京だけではなく、
全国各地でさまざまなイベントを主催しています。
http://j-fine.jp/activity/event/index.html
◆内閣府「平成30年度女性のチャレンジ支援賞」受賞しました！
https://goo.gl/Txp7rT
◆『不妊白書2018』発行のお知らせ
https://j-fine.jp/activity/hakusyo/index.html
◆Fine活動カレンダー 参加できるイベントはこちらからイベント・カウンセリング等の情報はこちらからご確認ください。
https://j-fine.jp/cgi-bin/annecho/annecho.cgi