福原愛さん“子供連れ去り”、似たケースで「未成年誘拐罪で有罪」判決…過去判例を弁護士が説明 | 親子交流(面会交流)支援団体の代表であり、お坊さんでもあり、母でもある私の日々徒然日記

親子交流(面会交流)支援団体の代表であり、お坊さんでもあり、母でもある私の日々徒然日記

一般社団法人びじっと・離婚と子ども問題支援センターの代表理事であり、大法寺副住職でもあり。そんな自分の日々徒然日記。

 卓球女子で五輪2大会連続メダリストの福原愛さんの元夫で、2016年リオ五輪台湾代表の江宏傑さんが27日午後3時頃から都内で緊急記者会見を行った。

 

 江さんは、7月20日に日本の裁判所の審判結果を受け取ったといい、「福原愛さんに対し、息子を私に引き渡すよう命じる内容です」と述べた。弁護士である大渕愛子氏は保全命令について非常に珍しいものだと説明し、「緊急に引き渡す必要性があるということ。双方、非常にたくさんの証拠を提出し、たくさんの尋問を行い、十分に審理が尽くされた」とした。

 

 通常、離婚した夫婦における子供との面会交流について「夏休みの期間」が基本だという。福原さんは、面会交流で長男が日本に訪れて、「そのまま引き渡さなかった」。似たようなケースとして、昨年8月、福岡地裁で離婚係争中の夫婦の間の子供について、夫側が面会交流の約束の日の期限を超え、自宅に1か月間とどめ置いたケースについて「未成年誘拐罪で有罪」になったことも紹介した。ただ、江さんは「子供たちにとってただ一人の母ですから、今後の面会についてはもちろん考えます」とも話した。

 

 日本外国特派員協会のホームページによると江さんは「福原が子どもを台湾に帰らせることを拒否している。昨年子どもを日本に連れ帰り、その後接触を断ち切った」と主張。「弁護士と一緒に日本外国特派員協会にて、彼の立場と訴訟を説明する」と記載されている。

 

 江さんと福原さんはリオ五輪後に結婚し、17年10月に長女、19年4月に長男が誕生。21年7月に離婚している。

 

 ◆福原 愛(ふくはら・あい)1988年11月1日、仙台市生まれ。34歳。3歳で初めてラケットを握り、10歳でプロ転向。全日本選手権はシングルス2度、ダブルス4度、混合ダブルス2度優勝。世界選手権は2003年から13年連続出場し団体で銀メダル1、銅4、混合ダブルスで銅1個を獲得。12年ロンドン五輪女子団体銀、16年リオ五輪女子団体銅。18年10月に引退を表明。

 

 ◆江 宏傑(ジャン・ホンジェ)1989年2月22日、台湾・新竹市生まれ。34歳。2008年プロツアー・グランドファイナル21歳以下の部優勝。09年ユニバーシアードではシングルスと混合ダブルスの2冠。13、15年の同大会では男子ダブルス金メダル。14年東京世界選手権団体戦銅。16年リオ五輪は団体戦代表で1回戦敗退。右利き。180センチ、70キロ。