リアルにレベルアップする音 | Passione Diary

Passione Diary

NPO法人京都難病支援パッショーネ 
難病患者さんへの就労支援活動を行っています

 どうも、僕です。

 春にうちに来た子猫が同じ月齢の通常の子猫の1.5倍の大きさになりました。体力も異常にあるし手足も家猫とは思えないほど大きくて食欲も尋常じゃない。

 

 間違ってヤマネコとかもらってしまったんじゃないかと戦々恐々の日々です

 

 朝起きたらまず家の中のものが無事か確かめるところから1日が始まります。台風が早く来て災害が心配される今年の日本列島ですが、毎日我が家の中でも台風を経験しています。子猫にも育休が欲しいスタッフ[R]です。

 

 平日はむしろ休憩みたいな職場なので土日は自分をいじめようと毎週欠かさずジムで筋トレに勤しんでおります。スクワットで自分の体重よりかなり重いおもりを挙げられるようになりました。バスケも再開したので土日とも運動してる日もあります。

 土日休まなくていいの?と思う人もいるでしょうが、月曜日に辛いのはだいたい土日をダラダラ過ごしてしまうせいという研究結果があるそうです。

 平日が鬼のような肉体労働でもない限りは土日にむしろ体を動かした方が月曜日の疲労感はマシなんだそうです。

 現にプロのスポーツ選手なんかは月から金まで練習をするわけですが、土日も軽いジョギングや筋トレ、柔軟体操をするのは普通です。それで過労で死んだりはしません。むしろ毎晩規則正しく休むことの方が大事で、過労死とかになる人は無茶苦茶な生活リズムで且つストレスフルな環境で仕事してるから1日くらい休日を休んでも死んでしまうわけです。

 きちんと夜規則正しく寝て、ストレスなく体を動かしていれば週7で動いても別に疲れないんですよ。

 ましてパッショーネなんてPCの前に座ってるだけの簡単なお仕事なので(怒られるぞ)

 

 僕的には今生涯で最も体力も気力も使わずに仕事させてもらってるので、土日くらいは追い込んでおかないとダメになりそうなのでゴリゴリ頑張ってます。

 よく運動好きなんだねって言われますがそんなことありません。別に体を動かすのは好きじゃないです。ジョギングしながら「なんでこんな辛いことせなあかんのやろう」とずっと思っています。甘いものを食べてずっとゴロゴロしてたいです。ジムでも「あぁぁぁ早く帰りたいぃぃぃ」って思いながらしんどいことしてます。

 

 生きるって辛いことやん

 

 辛くなくて自分という人間が腐っていくのが怖いだけ。それだけ・・・

 

 

 筋トレもそうですが、何かができるようになる瞬間って

 

 ゲームのレベルアップみたいに急にできるようになるよな

 

 部活とか趣味とか仕事とか本気で取り組んで努力したことがある人は「あるある」とわかると思いますが、スキルアップってだいたい「だんだんできるようになる」わけじゃないのが面白いですよね。

 バスケで3Pシュートの練習を始めたときはゴールに届くのがやっとで20本打っても30本打っても一本入るかどうかで素人のまぐれと変わらないわけです。毎日何百本も練習して少しずつ入るようになるのかと思いきや、ああいうのって全く入るようにならないんです。

 ある日突然10本打てば必ず一本は入るようになるんです。自分でも「あれ?なんで入るようになったんだろう」とか半信半疑なんです。

 それをさらに続けているとしばらくはやっぱり10本に1本から上達しないんです。

 でもまたある日突然3割の確率で入るのが「普通」になるんです。で気づくといつの間にか最初あんなに力んで必死だったのに、体の全部が脱力してるんじゃないかというくらいリラックスした状態でスコンスコンと入るようになっているという。その頃にはどうして入るのか、どうやって体の力を一点に集中させられるのかという理屈もわかるようになるんです。

 そして若い時からずっとやってるとおっさんになって体力が落ちて体が重くなってコロナで運動不足で3年ぶりにやっても、5分もアップしたらすぐ感覚戻るんですよね。

 

 めちゃめちゃ息は上がるんですが・・・

 

 何が言いたいかというと、なだらかなスロープで物事は上達するんじゃなくある日突然大きな段差を一段上がるようにレベルアップするもので、その瞬間というのは自分でも驚くというより拍子抜けなくらい突然訪れます。

 

 その瞬間を味わったことのある人はその快感が忘れられずに努力することがやめられないのです。

 

 よく世間では努力しなさいと言われることもあれば、努力するのは苦手という人もいますが、どちらもズレた感覚で、実際努力してる(ように見える)人というのは本人は「努力しよう」なんて思わないんですよね。

 

 あのレベルアップの瞬間の快楽が忘れられなくて辛くてもまたシコシコやってるだけ

 

 

 僕は楽器とかも弾くんですが、全く初心者や未経験の人からはよく「それくらい弾けるのに一日何時間くらい練習するんですか?」と聞かれます。聞きたいことはわかるけどちょっと何言ってるかわからない、というのが正直なところ。

 

 答えは「できるまで」としか言いようがない

 

やってみて10分でできれば別にそれでいいし、何年頑張ってもできなければ10年でも20年でもやってればいいと思うのです。

 

 多くの人は先に結果を見てそれを欲しがるけど、何かができるようになる人って「できるようになること」はもちろん目指してるんですけど、それ以前にあのレベルアップの瞬間を味わうことを目指して一心不乱になれるんだと思います。

 

 多彩な人っていうのはさらに欲張りでね、しかも一つのことで「コツ」の掴み方を覚えていくので他のことでもそのレベルアップの瞬間を迎えやすくなるわけです。そうすると「もっともっと」とまだ自分がレベルアップする余地のあることに手を出してはまたあの快楽を得ようとした結果、多彩になっていくだけなんですよ。

 

 

 最近は歳のせいなか貪欲さが減ったのかちょっとのんびりした頑張り方しかしておらず怠惰だねぇと自ら思うこともあるのですが、その度に僕のポリシー「己のリビドーに従え」というのを思い起こし、あのレベルアップの音を聞くために一心不乱ゾーンに入っています。

 

 

 

 最近レベルアップの音聞こえました?