東京電力福島第一原発事故で発生した放射能汚染・化学汚染被ばくによる複合公害被害の原因裁定を!
公害等調整委員会への原因裁定を求める申立てにご支援を!
└──── 藤原寿和(福島原発事故被害放射能毒・化学毒原因裁定を求める会)
前例のない未曾有の原発災害をもたらした東京電力福島第一原子力発電所爆発事故から13年目を迎えました。
福島被災現地では、ハードな復旧・復興事業のほとんどが完成していますが、人や地域の絆は依然として取り戻せていません。
いまだ数万人余の人たちが、生まれ育ち生活していた土地に戻れず、避難生活を余儀なくされています。
しかも、2011年3月11日に発令された「原子力緊急事態宣言」はいまだに解除されていません。
事故を起こした原子炉サイトからは依然として高レベルの放射性物質が大気や海洋に流出し続けており、事故収束作業も廃炉工程も大幅な見直しが避けられない状況です。
にもかかわらず、岸田政権は、まるで原発事故など起きなかったかのように、気候危機対策に便乗した原発再稼働、40年寿命を大幅に超える60年稼働、さらには新規原子炉の建設などに大きく舵を切りつつあります。
しかし、2024年1月1日の能登半島地震が明らかにしたように、日本列島には危険な原発を稼働させる適地などありません。
◎放射能毒及び化学毒の複合汚染による健康被害「核分裂関連物質被ばく症候群」が多発
そして、原発の爆発事故によって放出された放射能による汚染の影響で、事故後の10数年間で子どもたちの甲状腺がんは370人を超えています。
小児甲状腺がんの多発以外にも、東北関東地域では放射線が原因と思われる様々な健康被害の発生がみられます。
広島・長崎原爆で発症した初期のいわゆる「原爆ぶらぶら病」と命名された急性原爆症をはじめ、過去の原水爆実験や各種核災害で発生した健康被害及びチェルノブイリ原発やスリーマイル原発事故等による放射能汚染及び放射性核種の中にはプルトニウムやウラン、ラジウム、テルルなどの猛毒な化学毒性を有する化学汚染の複合影響による「慢性原爆症」の健康被害の発生も確認されています。
その症状は、鼻血や脱毛、全身のだるさ疲れ、眠気、などの初期症状から、甲状腺がんをはじめとする様々な臓器・部位のがんや心臓障害がい、消化器障がい、呼吸器障がいなど、全身に及ぶ「核分裂関連物質被ばく症候群」とでも称すべき様々な健康被害の発症が見られています。
放射能汚染は、環境基本法が定める「公害」です。
そのため、私たちは「核分裂関連物質被ばく症候群」の原因を明らかにするため、「福島原発事故被害放射能毒・化学毒原因裁定を求める会」(略称:「原因裁定を求める会」)を設立し、国の公害等調整委員会に対して原因裁定の申立てを行うことにしました。
◎公害等調整委員会への原因裁定を求める申立てにご支援を!
公害等調整委員会では、申立てを通じ賠償請求もできます。
また、国費による実態調査も行なわれます。
「被ばく公害」による健康被害として、白血病や小児甲状腺がんといった「がん」ばかりでなく、放射線で目の水晶体が侵される白内障をはじめ、被ばくの初期症状とされる脱毛や鼻血、金属臭味覚、疲労感などは、原発から放出された大量の汚染物質のうち、化学毒と放射能毒を併せ持つ「テルル」による典型的な症状であることや、過去の原爆実験や核災害、チェルノブイリや福島での原発事故による初期被ばく症状の典型例であることが、内外の文献等から明らかになっています。
(山田國廣著『核分裂・毒物テルルの発見 原爆/核実験/原発被害者たちの証言から』藤原書店、2023年2月25日刊)
詳しくは原因裁定を求める会のホームページをご覧ください。
そこで、関係各方面の皆様へのお願いです。
ぜひこの申立てへのご支援とご協力をお願いしたいと思います。
【問い合わせ先】福島原発事故被害放射能毒・化学毒原因裁定を求める会
(略称:「放射能毒・化学毒原因裁定を求める会」、「原因裁定を求める会」)
〒272-0821 千葉県市川市下貝塚2-19-2 藤原寿和方 TEL:080-4868-7388
fujiwara.t2015@gmail.com