東京都/24年度にグリーンインフラの先行事業開始、都有地などで効果検証 | 市民自治ノート - NPOまちぽっとから

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東京都/24年度にグリーンインフラの先行事業開始、都有地などで効果検証

 

日刊建設工業新聞 2023年11月23日

 

東京都は2024年度、自然資源を防災に生かす「グリーンインフラ」の先行事業を始める。都有地などの公共用地に樹木や芝生などを植え、雨水がどの程度地面にしみこみ、流出の抑制に効果があるか検証する。有効性が確認できれば、激甚・頻発化する豪雨の対策として活用したい考えだ。

 

都都市整備局は24年度の予算要求に「雨水流出抑制に資するグリーンインフラ先行実施事業」として5000万円を計上した。事業は洪水が懸念される河川の流域などでの実施を想定している。

 

都は8月に新たな緑のプロジェクト「東京グリーンビズ」を始動した。同プロジェクトでは、自然環境が持つ機能を使って社会課題を解決する計画も掲げている。課題の一つが豪雨を含めた風水害。都有施設や民間施設にグリーンインフラを広めることで被害の低減を図る。

10月に公表した都の総合的な治水対策を定めた「豪雨対策基本方針(改定)」の中間まとめでも、グリーンインフラを生かしたまちづくりの推進を掲げている。都市開発時には都市開発諸制度などを利用。雨水の流出抑制に効果のある雨水浸透緑地帯(レインガーデン)や緑地の整備を誘導する。景観を向上するだけでなく、防災機能の強化にもつなげる。

 

同基本方針ではこのほか、民間事業者のグリーンインフラへの取り組みも促進。積極的に取り組む企業を認定・認証し、企業価値の向上を後押しする考えだ。