「ダイナースクラブ イタリアン レストランウィーク 2014」開催記念イベント | 中村祐介 オフィシャルブログ 「中村祐介のユーマネーダイアリー」 Powered by Ameba

「ダイナースクラブ イタリアン レストランウィーク 2014」開催記念イベント

大人のクレジットカード、ダイナースクラブカードの「ダイナースクラブ イタリアン レストランウィーク 2014」に先駆け、イタリアワインを楽しめるダイニングイベントが開催された。これは今年のテーマの一つである、「エッセンツァ(L'Essenza)」、つまり本質を一足早く味わうことができるというものだ。


ミシュラン認定の味が楽しめる名店「ブルガリ イル・リストランテ


訪れたのは「ブルガリ イル・リストランテ (BVLGARI Il Ristorante)」。ダイナースクラブ イタリアン レストランウィーク 2014にも参加しているこのレストランはブルガリ銀座タワー9階にある。

シェフのルカ・ファンティン氏はローマの名店である三ツ星レストラン「ラ・ペルゴラ(LA PERGOLA)」の副料理長などを経て2009年に就任、3年連続ミシェラン1つ星を獲得する唯一のイタリア人総料理長という実力者だ。


古代から続くワインの歴史

料理と一緒に堪能できるのはイタリア・カンパーニ州の創業1986年のワイナリー「Feudi(フェウディ)(フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ)」。イベント当日はイタリアのブドウ研究の権威、ミラノ大学のシェンツア教授と、ワインジャーナリスト宮崎勲氏による解説を聞きながら食事が楽しめた。


ナポリで知られるカンパーニ州は、古代からワイン作りが盛ん。そもそもイタリアワインの起源はカンパーニ州だとも言われている。ギリシア人が古代ローマにワイン作りの知識をもたらしたと言われているが、そのころのイタリアでは半島の中部にエトルリア人が文明を築いていたという。


エトルリア人についてはいまだ謎めいた部分が多いが、ローマ人はエトルリア人から多くのことを学び取ったといわれており、この両方の知識がイタリアワインの起源に大きく影響しているとシェンツア教授。


料理とワインの組み合わせをアッビナメント(Abbinamento)といい、この相性がよければよいほど、料理のおいしさが広がるといわれている。今回もメニューにあわせてワインが提供された。普段は自分で選ぶことが多いワインだが、お任せできるというのは気も楽である。


様々に調理した旬野菜 パルミジャーノのクリーム



イタリア料理は食材にこだわる。イタリアにはDOPとよばれる原産地名称保護制度があり今年の「ダイナースクラブ イタリアン レストランウィーク 2014」ではDOP食材を1品以上使うという決まりがある。ここで使用されているパルミジャーノ レッジャーノもDOP食材のひとつだ。サラダに後からパルミジャーノのクリームをかけてもらうと、チーズの香りが鼻腔をくすぐる。


しっかりとした旬の野菜が生きるこのメニューは「"ドゥブル"ファンランギーナ・スプマンテ(DUBL Falanghina Spumante)」と。これは人気ワイン漫画「神の雫」にも登場した一本でご存じの方も多いのでは? カンパーニアの土着ブドウ、ファランギーナを瓶内二次発酵後澱とともに18ヶ月熟成させて出来上がったきめ細かい泡はシャンパンファンから人気があるのも頷ける。アルコール度数が低く、胃にやさしく刺激するスプマンテはイタリアでは食事の最初に飲まれることが多い。日本人の「とりあえずビール」も同じ発想なのかも。


海老 松の香りと海老のマヨネーズ


目の前にお皿が置かれた瞬間に松の実のよい香りが広がった。ブルガリ イル・リストランテのシェフ、ルカ・ファンティンは味覚だけではなく視覚や嗅覚にも訴える料理が特長。


ここで提供されたのは「2013 グレコ・ディ・トゥーフォ(2013 Greco di Tufo)」。これは力強い味わいのグレーコという固有品種による白ワイン。辛口の白で、熟した果実のほかバニラの香りも楽しむことができる。またフレッシュな酸味は料理との相性もいい。


カルナローリ米のリゾット ウナギとピーマン



引き続き「2013 グレコ・ディ・トゥーフォ」と楽しむ料理は日本人に馴染みの深いウナギ。ルタという山椒に近い香草と万願寺とうがらしがアクセントになっていた。

リゾットといえばイタリアンの定番だが、お米は寿司など日本食で使われるジャポニカ米が使われている。おにぎり協会代表としても、この点は見逃せません。今回のお米は、ジャポニカ米の中でもリゾットにぴったりで、最高峰と評されているピエモンテ州のカルナローリ米だ。


国産牛のグリル ナスのバリエーション オレガノ


食べる直前にソースをかけていただく。2種類のナスとの組み合わせもよく、思っていたよりもずっとさっぱりとした感じ。肉料理にはやはり赤。ここで登場したのは「2009 セルピコ(2009 Serpico)」だ。



古代から「幸多きカンパーニア」と讃えられたカンパーニア州の中でも、フェウディ・ディ・サングレゴリオは樹齢200年近いアリアニコ種の古木を所有。そこから収穫されるブドウも一部使用しているため、長老的ワインだともいえる。アルコールと酸とタンニンが凝縮し、長く余韻を楽しむことができた。


メロンのセミフレッド 胡椒のビスコット



メロンのセミフレッドにあわせて提供されたのはなんとリモンチェッロではなく「メロンチェッロ」。



リモンチェッロはレモンを用いたリイタリア伝統的なリキュールで、南イタリアでよく飲まれている。メロンチェッロは初めてだが、レシピと飲み物の相性へのこだわりを感じることができた。

お酒と料理が進むにつれ、参加者同士の会話も弾み、笑顔が増えてくる。これがイタリア料理を食べている時の楽しさなのかもしれない。

開催概要
ダイナースクラブ イタリアン レストランウィーク 2014
会期:2014年10月25日(土)11月9日(日)
参加店:日本全国のイタリアンレストラン約200店
特別コース:アンティパスト/プリモピアット/セコンドピアット/ドルチェで構成
価格:ランチ  2,000円または5,000円(税・サ込)
   ディナー 5,000円または10,000円(税・サ込)
予約開始:一般予約        2014年10月18日(土)
     ダイナースクラブ会員  2014年10月11日(土)※一週間前の先行予約特典

公式サイト



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