「元国立大学准教授の夫と、
国立大学附属教員夫婦による、
頭も体も心も最大限に高める子育て」
我が家のオレゴン州での子育ての日常をお届けします。
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うちのリサイタルが近づいてきています。
娘は、ピアノと歌とダンスを披露するのだけれど、その練習にも少しずつ熱が入ってきたような。
まぁ、リサイタルがあろうがなかろうが、年中歌って踊っているので、いつもと変わらないと言えば変わらないのだけれど。
娘はあまり楽譜が読めないので、基本は、耳で聞いた音楽を、覚えていくタイプ。
アメリカで受けた音楽教育そのままに育っています。
何度か聞いて覚えたら、あとは、歌詞を見て何度か繰り返すと、自然とすぐに覚えてしまうそう。
歌えるようになると、次は、音声をレコーディングして、自分の歌い方を確認する作業。
そして、最後に、振付をするために、動画を撮影しながら、練習していきます。
それが、何だかとっても面白い。
振付というより、自分の映っている姿を見ながら、もう、飛んで跳ねて回って全力で踊るのです。
決して、上手なダンスや目を見張るあれこれではなくて。
手をくねくねさせたり、画面からゆっくり左にアウトしたかと思ったら、右側から出てきたり。
(もはや、全く、舞台上の振付の練習ではない。)
それを毎日ブラッシュアップして、新しい変な動きを発見し、全力で踊り続けている。
なめらかで美しいメロディーのはずなのに、なぜか蹴りのポーズが出てきたり。
娘の目的は、ただ、私を笑わせること。
でも、舞台って、こういう、「人を楽しませたい。ハッピーにさせたい。笑わせたい。」
と思うことが、何だかとても大切なような気がする。
私は、ピアノに向かっているので、演奏中は、娘を見ていないんだけれど、ドタンバタンやってるのは、感じている。
それで、ちょっとウキウキしちゃったりして、こんなことを考えている私がいる。
「次はどんなへなちょこな動きをやってるんだろう。」
ワクワクさせてくれた後、録画を一緒に見て、娘は、私の反応をじっと見てくる。
「どう?」
私が爆笑すれば、娘の中で100点のよう。
『上手に歌う』
って、もちろん大切な目標。
私も、音が違っていると訂正したり、リズムが揃っていないと、子ども達に「違う」と言う。
でも、『正しく歌う』ことは、一番大切なことではない。
正しいという価値観は、日本ではとても重んじられているし、子どもたちの能力は、世界でみてもトップだと思う。
音楽も美術も体育も家庭科まで、正しくきちんとできるし、計算を正しく速く答えることも、世界トップレベル。
それは確かに誇れることだけど、正しく生きることを目標にしてしまうと、ちょっと苦しくなっちゃう。
ワクワクすること。
心動くこと。
心揺さぶられること。
それを続けていると、いつか、心を掴めるようになる。
娘、毎日楽しい時間をありがとう。
アメリカでの我が家の日常や子育て、
日米で小中高大の教員経験のある我が家の目線から、いろいろお届けします。
皆さんの家庭教育や子育て、夫婦の形、自分の人生についてのお話も、たくさん聞かせてください。
いつか、オンラインやインパーソンで会える日を願って!!