「元国立大学准教授の夫と、
国立大学附属教員夫婦による、
頭も体も心も最大限に高める子育て」
我が家のオレゴン州での子育ての日常をお届けします。
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娘は、学校の放課後アクティビティで、2年間合唱をやっていました。
これは、学校のプログラムで、放課後、希望者だけが集まり、比較的安い値段で、学校の音楽の先生が指導してくれるのです。
娘は、この他に、地域の合唱にも入っていて、シーズンによっては、学校の合唱から地域の合唱にそのまま移動するような生活。
どちらも、それぞれの良さがあり、学校の合唱でも、毎度ソロを勝ち取り、楽しく活動していました。
娘は、純日本人ということもあり、根は真面目なので、先生の言うことは聞くし、言われたら指示通り行動します。
これは、アメリカの中では、当たり前のことではなくて、リスペクトフルと認めてもらえる行動でした。
授業中、先生が前で話す時、座っているうちの何人かは寝転んでいるし、勝手に場所を移動したりは、当たり前。
授業が始まるので、「部屋に入って」と伝えても、「今スナック食べてる」と、時間に間に合わせようという感覚も少ない。
先生が、「トイレは、授業が始まる前に行きましょう」と、毎時間伝えているけれど、それでも、5人ほど毎時間トイレに出る。
みんな自分の主張、伝えたいことを口々に話すし、先生の意見に「No」なら、それを伝えるし、なかなかの戦場です。
私も、日本で90人相手に授業をしていたけれど、アメリカでは、10人も一緒に教える自信はない。
そんな中で頑張ってくれた先生が、今年、退官されるということが分かりました。
娘は、先生に、何かプレゼントしたいと言います。
私は、校長先生に相談し、合唱メンバーから何か渡すことはできないかと伝えました。
時間的に、合唱メンバーからお金を集めることはできなかったので、喜んで学校から花束の費用を出すとのお返事。
娘は、大喜びで、先生に似合いそうなお花を選び、個人的にも、お菓子お手紙と一緒に準備しました。
コンサート終了後、娘は、同じくリスペクトフルなお友達を誘い、一緒に花束贈呈を。
私も、この先生の元で、2年間ボランティアで伴奏をさせてもらい、毎週授業を一緒に受けさせてもらいました。
幅広い音楽の知識があって、面白おかしく授業を進め、たくさんアメリカの曲を教えてくれた先生。
この先生の元で、娘も私も、楽しい2年間が過ごせて良かった。
このコンサートに、ご家族も来られていて、終わった後、みんなで泣きながら抱き合っておられた姿が印象的でした。
奥様も子どもさんも、先生をリスペクトされていて、最後の舞台をしっかり見届けられたよう。
お疲れさまでした。これからは、ゆっくりと音楽を楽しんでください。
アメリカでの我が家の日常や子育て、
日米で小中高大の教員経験のある我が家の目線から、いろいろお届けします。
皆さんの家庭教育や子育て、夫婦の形、自分の人生についてのお話も、たくさん聞かせてください。
いつか、オンラインやインパーソンで会える日を願って!!