「ゴリラの所に帰らないで」と泣きながら伝えた私。 | のぞみブログ

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子育て、教育ブログ

「元国立大学准教授の夫と、

国立大学附属教員夫婦による、

頭も体も心も最大限に高める子育て」

 

我が家のオレゴン州での子育ての日常をお届けします。

 

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学年の終わりが近づき、夏休みが迫っている今日この頃、毎日のように学校イベントが盛りだくさん。

 

先日、娘のELDのクラスで、遠足がありました。

 

ELDとは、英語を母国語としない人たちの授業で、どうやら数人ほどだけで行く遠足だったよう。

 

市の図書館に行って、古い本を一冊ずつもらい、動物をテーマにしばらく学習していたそうで、モルモットに会えたそう。

 

(たぶん、シェルターかアニマルセンターの方が、連れて来てくれたとか、そういう話だと思う。)

 

 

 

その日の帰り、遠足がどうだったか聞こうとしたのだけれど、娘から出てきた言葉は、これでした。

 

「ターザン見たい!チケット取って!バスで図書館行ってんけどな、ターザンやってるって書いててん!」

 

と、どうやら、図書館の近くにあるセンターの掲示板に、ターザンの案内があったそう。

 

すぐ見てみると、なんと、残り数席が空いている!

 

そんな急展開で、私たちは、ターザンを観に行くことになりました。

 

 

 

ディズニーのターザンを見た記憶はないのだけれど、これがもう、まさかの号泣の作品で。

 

 

人間がふとしたきっかけで、ゴリラに育てられ、ゴリラの世界でも人間の世界でも適応できず、だけど、人間と恋に落ちてしまう。

 

ターザンを育てたゴリラの母は、泣く泣く、ターザンを人間の元に返すことを決心する。

 

愚かな人間が、銃でターザンの群れのリーダーを撃ち殺してしまう。

 

 

こんな話なんだけれど。

 

『自分の育てた子どもが、ある日本当の親でないと分かり、元の家族の元に行きたいと行ったら、どうしたらいいんだろう。』

 

私でいうと、自分の子ども(人間)が、ゴリラの元に帰ってしまうということか。

 

しかも、それが、本来の生きる場所であり、子どもにとっての幸せなのかもしれない。

 

 

 

と想像すると、もう号泣してしまい、娘にこう伝えました。

 

「もし〇〇が、ゴリラの子どもと分かっても、ゴリラの所には返らないでほしい。」

 

と言うと、

 

「当たり前やん。」

 

と、冷めた声で言われました。

 

 

 

家に帰って、息子たちにも、涙ながらに同じセリフを伝えました。

 

「え?何言ってんの?お母さんらしいな。」

 

と、同じく、鼻で笑われました。

 

 

 

ミュージカルは大好きだけど、まさか、ディズニーの「ターザン」で号泣することになるなんて。

 

今いる子どもたちを、大切にしよう。

 

いつか、きっと家から出ていくことになることに、かわりはないのだから。

 

 

 

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