娘の無茶なリクエストに応じる大臣。 | のぞみブログ

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子育て、教育ブログ

「元国立大学准教授の夫と、

国立大学附属教員夫婦による、

頭も体も心も最大限に高める子育て」

 

我が家のオレゴン州での

子育ての日常をお届けします。

 

何か質問があればコメントへ!

 

 

うちは、子どもにあまり物を買い与えない。

 

これは、小さい頃からなんだけど、

歩いている時に、何かを見つけて、

「これ買って」

と言われることもほとんどないし、

スーパーで

「これほしい」

と泣きさけばれたこともない。

 

だって、結局買わないことを、

子どもは知っているから。

 

もちろん、特別の日はあるけどね。

 

 

欲しければ、作る。

いくらでも、一緒に作る。

 

欲しければ、工夫する。

いくらでも、協力する。

 

そして、今くらい大きくなると、

欲しければ、自分で稼げばいい。

いくらでも、できることは一緒にやる。

 

 

そんな我が家で育った子どもたち。

 

当然、色々欲しいものはあって、

その都度どうやって手に入れるか考えてる。

 

 

ある日、娘が、こんなことを言ってきた。

 

「お友達が持っててな。

四角で、ふたつ棒が出ててな。

こうやってこうやって(実演)順番に動くねん。

中見たら、ひし形になってて、

棒は、まっすぐ上がったり下がったりするねん。

それ欲しいから作って。」

 

話を聞いた大臣は、「うーーーーん」と唸る。

 

いくつか質問して、

設計図を書きながら、質問していく。

 

 

大臣は、3Dプリンターを愛用していて、

家の諸々や、子どものあれこれを、

よく設計して作っているので、

こういったことは得意だし、大好き。

 

なのだけど、見たこともないもので、

娘の言葉からのイメージだけで、

掛かること数日。

 

自信満々に、「できたで!」と、娘に見せる大臣。

 

うん。

四角い箱に、棒二本。

それぞれが、順に下に下りる。

きゅっきゅと鳴りながら、垂直に。

そして、中には、ひし形の形。

 

確かに、娘の言った条件に当てはまっている。

 

そして、娘。

「ちょっと、うーん。

なんか違うけど、でも、ありがとう。」

 

娘は、とってもいい子。

一生懸命作ってくれていることを知って、

相手を傷つけるようなことは言わない。

 

だから、たぶん、きっと、だいぶ違うんだと思う。

 

出来上がったものを、友達に見せて自慢するのだと

張り切っていた娘。

 

いざ出来上がると、

「んー、ちょっと大きいし、

学校で怒られるかもしれないから、

持っていくのは辞めとくわ。」

とのこと。

 

正解や、いかに?

 

 

正解でなくても、欲しかったものでなくても、

そのために考えることだったり、

自分で工夫することは、

お金でその物を買うこと以上に、価値があると思ってる。

 

3Dプリンターで、

少しずつ部品が仕上がっていくのを眺める娘は、

とってもいい顔をしていた。

 

まぁ、明らかに大臣のほうが、

ワクワクしているんだけどね。

 

 

 

 

 

アメリカでの我が家の日常や子育て、

日米で小中高大の教員経験のある我が家の目線から、

いろいろお届けします。

 

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