合唱コンサートで、お祭り騒ぎの子どもたち。 | のぞみブログ

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子育て、教育ブログ

「元国立大学准教授の夫と、

国立大学附属教員夫婦による、

頭も体も心も最大限に高める子育て」

 

我が家のオレゴン州での

子育ての日常をお届けします。

 

何か質問があればコメントへ!

 

うちの子育てのポイントなどを交えながら、

お答えしたいと思います。

 

 

小学校の合唱ボランティアに入っている私。

 

授業内ではなく、放課後アクティビティとして、

合唱の授業があります。

 

 

私は、日本では長く教員をしてて、

国立附属では、かなりハイレベルな

合唱を指導していました。

 

それは、私の力ではなく、何より

生徒が本当に優秀だったことに尽きます。

それに助けられて、人生の中でも

最も充実した、最高に楽しい時間を

過ごさせてもらって、感謝ばかり。

 

 

10年以上指揮を振ってきても、

アメリカに移住したら、全てが初めてで

授業では、毎回驚くことばかり。

 

音楽教室に机や椅子はなく、

生徒は、床に自由に座っているんです。

先生の話を聞きながらも、

次々と挙がる、生徒からの質問や感想。

映像を見る時には、

何人もの生徒が、寝転がっている。

 

そして、楽譜を使わない。

 

これほど楽譜を使うのは、

日本だけと聞いたことがあるけれど、

確かにその通り。

授業で見るのは、プロジェクターに

写された、歌詞を見るだけ。

 

基本的に、自分たちで

荷物の管理をする感覚がないので、

紙を配られることもないし、

宿題や家での課題ももちろんない。

 

(学校で使うものは、基本シェア。

教室にある筆記用具を、みんなで使う。)

 

先生が数回歌ったり、音源を聴いて、

すぐにみんなが歌い出す。

 

日本で音楽教育を受けた私には、

楽譜がなくてもすぐに覚える彼らに驚愕。

 

 

そして、何より驚くのは、

その空間、時間を体いっぱい楽しんでいること。

 

コンサート会場では、始まりの

アナウンスの段階で、すでに皆熱狂。

各演奏ごとに、歓声は上がるし、

毎度スタンディングオベーション。

 

まさに「お祭り」。

 

舞台上では、それぞれが好きに踊り、

歌詞カードを見ている子もいるし、

全然違う方向を見ている子もたくさん。

 

親に手を振り、全員が、

「私が主役!」の雰囲気で、

自信満々に歌い、叫び、踊る。

 

 

 舞台では、髪の毛を触らない

 キョロキョロしない

 一人目立つ格好をしない

 当日までに、暗譜をしてくる

 人の演奏中、音を出さない

 手を振らない

 

私は、今まで、

みんなが、同じ動きをし、同じ音を出し、

同じ音楽を奏でることを目標にしてきた。

 

だけど、ここでは、目立ったもん勝ち。

誰もが、自分のカラーで勝負し、

自分が一番楽しんでナンボ。

 

私には、その全てが衝撃で、価値観が

一気にぐらんぐらん揺れたのです。

どっちが上か下か、右か左か分からないくらい。

 

 

日本人がアメリカ人にはなれないし、

アメリカ人も、日本人にはなれない。

 

日本人がアメリカ人を目指す必要もないし、

日本人は、日本人の強みを生かせばいい。

 

だけど、ほんの少し、肩の力を抜いて、

「正しい」よりも、「楽しい」ことを

主軸に置いてもいいんだ。

 

 

 

アメリカでの我が家の日常や子育て、

日米で小中高大の教員経験のある我が家の目線から、

いろいろお届けします。

 

N&M Academy LLC

 

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夫婦の形、

自分の人生についてのお話も、

たくさん聞かせてください。

 

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会える日を願って!!