6歳♂、小1です。
初めてのお友達トラブルを経験しました
完全なる庇護のもとの保育園から、直接的に子ども同士が関わりともに生活する小学校へ。
そりゃー・・・いろいろありますよね
▼小1になって、いろいろ変です。
「学校に行きたくない…」に対して。
我が家は「行かせない」を選びました。
お友達トラブルと「行きたくない」
2週間ちょっと前に、クラスで初めての席替えがあった6歳♂。
席替えの日、「お隣のAくんとお友達になれなかった・・・」としょんぼり帰ってきました。
それまではとっても仲良しの近所のBくんがお隣だったので、そのギャップにやられてしまったようです。
「それは困ったねえ・・・」
共感の声掛けをしながら思いました
6歳♂の保育園は子ども同士のコミュニケーションを尊重する園で、
「こうやってお友達になりましょう!」的なことはもちろん示さないし、
先生も無理やり「お友達をつくりましょうね〜」とくっつけたりしないんです(そこが好き)。
6歳♂は、その園で本当にのびのびとお友達とうまくやっていく方法を彼なりにつかんできて、
だからこそ保育園がたのしかったんだと思います。
でも、小学校にはいろんな園の出身のお友達がいます。
「違うタイプの子とお友達になる方法を模索しているんだな〜」
そう、ピンときました。
初めて出会った人とのコミュニケーションって本当に難しいですよね。
33歳になっても、たぶんおばあちゃんになっても、一生難しい。
だから、これは6歳♂が自分でくぐり抜けるべき試練かなと思いました。
あれこれ言わず、この日は「こまったねえ〜」と共感するにとどめました。
1週間後。
ふとした会話の中で
「Aくんにたたかれたりするよ〜、ほかにも(ゴニョゴニョ)・・・」
「え?!(まだ、お友達になれていなかったのか!)」
少し心配になったのでよくよく話をききました。
「それされて、6歳♂くんはいやなの?」
「うーん、いやじゃないよ」
「そうなんだ。やめてっていったらやめてくれるの?」
「やめてっていったらやめた。」
「何があってもふざけても、たたいたりするのはよくないから、やらないでほしいよね。。。」
お友達の間でじゃれ合う中で起きることもあるし、6歳♂の様子が深刻そうでもないので、
これまたここでとどめました。
そして先日。
4歳♀が6歳♂をたたいて私が叱ったとき、6歳♂がふといいました。
「Aくんもたたくよ。ほかにも(ゴニョゴニョ)・・・」
「(!)・・・まだ続いてたんだね。」
「やめてっていってもまたするし、ごめんって言ってくれないんだよ。」
「そうなのかあ・・・叩かれるのいやだよね。(そろそろ介入しないとまずいかな)」
パパも心配してやってきました。
「6歳♂くん、話してくれてありがとうね。恥ずかしいことじゃないから全部話してね。」
「Aくんが間違っていると思うよ。」
「先生に相談したほうがいいかもしれないね。自分で話せる?お父さんは昔ばあばに助けてもらったよ。」
「学校、お休みしたかったらお休みするのもありだよ。」
パパ、かなりの心配モードです
「…がっこう、いきたくない。」
「うん、辛いよね…隣の席だと離れられないし。
おかあさんも、もし会社で同じことがあったらとても辛いよ。6歳♂くんは、何が一番いやだ?」
「Aくんにたたかれるのと、やめてっていってもやめてもらえないの。」
「そっか、うん。いったんお休みするのもいいかもしれないね。
ほかに、6歳♂くんが学校に行っている間に、お母さんから先生に相談する方法もあるよ。
学校に行くとたのしいことも、きっとあるでしょ?」
「Bくんとあそぶこと、給食のうどん、ほか(ゴニョゴニョ)…」
「楽しくないことはほかにある?」
「あれと、これと…」
「楽しいこと7個、楽しくないこと8個があるのね。明日は学校に行く?行かない?」
「いきたくない…」
「そしたら、明日はお休みして、お母さんから先生に相談して、Aくんがもうたたいたりしなくなったら学校に行くのでいい?
楽しいことも8個もあるしねえ。」
「いいよ。」
というとこで、翌日は学校をお休みすることにしました。
明日のお昼は二人で美味しいハンバーグを食べに行く約束をして、6歳♂は安心したように眠りました。
私はというと、欠席連絡の方法を確認したり、明日どう過ごすかを脳内イメトレしたり…
なんだか気持ちも落ち着かない
「ずっと休むと言い出したらどうしよう」とか
「休むなんて大げさなんだろうか…」とか
気持ちが落ち着かないので、パパと我が家のスタンスを確認し合ったり、
信頼するママ友さんにちょっと話を聞いてもらったりしました。
ようやく
✔緊急避難的に休ませる!
✔明日、解決にちゃんと介入する!
✔我が家のゴールは6歳♂が楽しく毎日を過ごせること!
✔仮にずっと学校に行かなくなっても、幸せに過ごす方法はいろいろある!
✔話してくれて本当によかった!
と腹が据わって、寝たのは0時近くでした
自分で先生に話せるか
翌朝、6歳♂は目が覚めて開口一番
「今日のお昼は何食べに行く?」笑。。。
こりゃー気が変わることはないな、と思い学校に欠席連絡。
理由は、備考欄にAくんとのことを簡潔にありのままに記載。
すぐに担任の先生からお電話がありました。
「6歳♂くんとAくんからお話をききたいと思うので、登校できそうですか?」
6歳♂にきいてみると、
「うーん・・・」
と渋っていたけど、取り急ぎ「5時間目には伺うようにします」といって電話を切りました。
(先生はとってもお忙しいので時間を確保させてもらったほうがよいかと思った)
さて。
ここからが長かったです。。。
何が長かったかというと、「自分で先生に話す」ことに気持ちを向けさせること。
自分で、先生が差し伸べてくれたサポートを活用して解決に向かってほしい。
だから、無理やり学校に連れて行って先生の前に座らせることはしたくないと思いました。
結果、図らずも、コーチングや仕事で培ったコミュニケーション能力をフルに発揮(笑)
する機会となりました。
「お母さんと0歳♀ちゃんと1日お休みだ〜」とのんびり過ごしていた6歳♂(自宅学習はさせましたが)。
遊びが落ち着いた頃を見計らって、話しかけました。
6歳♂の大好きな足裏マッサージをしながら。
「H先生が、6歳♂くんと話したいから5時間目から学校に来ませんかっていってるけど、どうする?」
「H先生とは恥ずかしいから話したくない・・・」
「何が恥ずかしいの?」
「・・・どきどきするから話せないよ!」
「H先生と2人で話したこと、ある?どんな風に恥ずかしかった?」
「2人で話したことないよ。」
「ないのかあ・・・そしたら初めてだから恥ずかしいのもあるんだね。H先生じゃない人だったら恥ずかしくないの?」
「・・・横断歩道で旗振りしてるおじさん🚩なら恥ずかしくないかな。
男同士なら話せるの。おじさんなら恥ずかしくない。」
いつも登下校を見守ってくれる、気さくなおじさん(おじいさん?)🚩がいるんです。
「(あのおじさんか。難しいところきたなあ・・・)じゃあ、H先生に旗振りのおじさん🚩となら話せそうですって話してみようか?旗振りのおじさん🚩がいなかったらH先生と話すことにして。」
「H先生は、女でかわいいからドキドキして話せないよ〜おばさんならいいかな・・・。音楽のおじさん先生🎼でもいいよ!」
「(先生たちすみません・・・)じゃあ、①旗振りのおじさん🚩②音楽のおじさん先生🎼③H先生でお願いしてみる?
旗振りのおじさん🚩と音楽のおじさん先生🎼はほかのお仕事で難しいよって言われる可能性も高いけどね」
「H先生とあって話すのはドキドキするから無理だあ〜・・・電話ならできるかな」
「電話だとお耳でしかお話がきけないから、会って話すのがいいと思うなあ・・・」
「やーだー!!(涙)」
6歳♂、足をバタバタさせて「恥ずかしい!学校行かない!もう話したくない!」モード全開。
泣きながら、耳を貸してくれなくなりました。
※H先生がこわいのではないです。かわいらしくてやさしい先生です。
深呼吸して、ちょっと間隔を空けて、また話しかけました。
「・・・話をちゃんときいてほしい。
人と話す力は生きていく上で本当に大切だから、恥ずかしくても人とお話できるようになってほしい。
お母さんの話もちゃんときいてほしい。」
「(・・・耳を傾ける様子)」
「お母さんもH先生も、6歳♂くんが助けてって話してくれたから、あなたを助けたいと思ってるよ。
助けたいと思ってくれている人に助けてもらえるようにすることは大事な力なんだよ。
お母さんは、このままずっとおうちにいるのは違うと思う。
Aくんとの問題を解決して、また早く学校に行けるようにすることが大切でしょ。
自分の生活を楽しくするのは自分。今日できることを一緒にやろうよ。」
「・・・わかるけど、ドキドキする。。。」
「そうだよね。とりあえず、ハンバーグ食べにいって考えるか!」
←おうちにいるとネガティブ発想が続きそうだったので、環境を変えることにしました。
気持ちの良いお天気の中、自転車で移動🚲
ハンバーグ改め(笑)うどん屋さんにて。
案の定、6歳♂「図工の先生もはなせるかもな〜」なんて前向きになってきたようです。
「旗振りのおじさんと音楽のおじさん先生と話したいよって相談して、できなかったら、H先生とお話するのがいいんじゃない?H先生、6歳♂くんのこととっても心配してくれているから、お話したくないって言われたらちょっと悲しいかもね。」
「・・・うーん。」
「空手の稽古でも大きな声で読み上げするじゃない?あのときはドキドキしてる?」
「してるよ。」
「そのどきどきは、身体のどこが恥ずかしいの?」
「お腹がどきどきするよ。H先生と話すときは、頭の中がどきどきして何を話すかわからなくなっちゃうの。」
「ああ、緊張してるんだね。わかるよ。
おかあさんも、会社で年上の男の人に話しかける時、頭の中がどきどきして何を話すかわからなくなっちゃうんだ。
去年、空手の大会で優勝したでしょ?あのときはドキドキしてもどうしてがんばれたの?」
「金メダル🏅がほしかったからだよ」
「そっか、ほしいものがあったからがんばれたんだ。H先生と話すのがんばったら、また何かうれしいことをするのはどう?6歳♂くんが今一番ニコニコするものって何かなあ。」
「・・・ほいくえんで、あそびたい。」
前日に卒園児クラブがあって、たのしかったんです。
「久しぶりに、保育園でみんなと遊びたいよね〜。もう2ヶ月も入ってないもんね。
卒園児クラブで、園長先生、いつでもピンポンしてお話しにおいでって話してたよね
H先生にがんばってお話できたら、今日保育園にピンポンしにいくのはどう?」
「・・・いいよ!」
よしっ!自分で行くと決められました!
最後に、昨晩パパと話した大切なメッセージを伝えました。
「おかあさんとおとうさんは、6歳♂くんが毎日楽しく生活できるようにお手伝いしたいな〜って思ってるよ。
もしがんばって話して上手くいかなくても、お友達のいる別の小学校も近くにたくさんあるからさ。
絶対今の小学校にずっといないといけないわけでもない。
でも今の小学校を楽しくできるならとってもいいことだよね。6歳♂くんならきっと大丈夫だよ」
こうやって気持ちを切り替えた6歳♂は、うどんを食べ終えるや否や、
急いでおうちに帰ってランドセルを背負って(笑)、私と手をつないで小学校に行きました。
いったん切り替えたら行動が早いのは、素晴らしい!
小学校に到着。
お友達に「6歳♂くん、今日はどうしたの??」とかH先生に「ランドセル背負ってきたんだね〜!」なんて
声をかけられてちょっと照れくさそうな6歳♂。
「旗振りのおじさんと音楽のおじさん先生に話したいって相談してみる?」ときいてみたけど、
「いい。大丈夫」とちょっと頼もしい背中で、H先生とお話のお部屋に入っていきました
H先生に、何をされてどう感じたのか伝え、Aくんも加わってお話できたとのこと。
H先生からも詳しくお電話もらったけど、帰ってきた6歳♂が
「Aくん、ふざけていただけだったんだって。ごめんって言ってくれたよ。」
と落ち着いて教えてくれたので、ひとまず前には進めたようです。
この日は学校に行ってみんなが「どうしたの?」って声をかけてくれたことがとってもうれしかったんだそう
6歳♂は、お話のとき緊張して頑張ったからか、帰ってくるなり「お腹痛い〜」
とトイレに駆け込んでうなっていました(笑)
その頑張りを、たくさん労いました。
結局、公園でお友達と遊ぶのに夢中で、保育園ピンポンには行かなかったけれども
保育園の存在にとても助けられました
翌日から、元気に登校して元気に帰ってきて、元気にお友達と公園遊びする6歳♂。
ほんとよかった!
「復職したらこんなにエネルギー使って向き合えるのか?!」と不安もちらりとよぎるけど・・・
お休みをとってしっかり6歳♂と向き合えてよかったです!
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