「やったー！」
目標が達成した時
試験などで合格した時
そんな瞬間に
思わず出てしまう言葉
この目標を達成したとき
脳から出てくるホルモン
「ドーパミン」
この時の気分
達成感
満足感
などは
このドーパミンという
物質が関与しています
一度このドーパミンが脳から
放出さると
この時の感情を記憶して
もう一度味わいたいという
気持ちになります
別の言葉で言えば
「成功体験」
です
この「成功体験」は
自分の努力の成果として
人の行動に有効に働いているときは
いいのですが
意外と
この「成功体験」の扱いは
難しいのです
それは
上手くいくと
人によって
有頂天になったり
天狗になってしまう
危険性を伴うからです
そうすると
普段一生懸命努力していたことを
忘れ、怖いものがなくなってしまう
自分は何でもできる
と勘違いしてしまう
ことがあります
こうなると
手がつけられなくなり
人のアドバイスなど
聞く耳を持ちません
バレエだったら
コンクールで1位になった
発表会で主役を踊ることに決まった
この成功体験以来
急に人に対し態度がデカくなる
上から目線で話をする
本人だけならまだしも
お母さんも
同じになってしまう
そんな例に遭遇したことは
ありませんか？
実は
私たちのスタジオでも
このような例がありました
急に偉くなって
最後は
先生の教えやアドバイスも無視
「私はこんなところにいるべきじゃない」
「もっと上手な人たちのいる、
有名なバレエスクールに移る」
そして
プロのダンサーになって
プリンシバル
（エトワール）
になる！
と
息巻いて
親娘でスタジオを出て行ってしまった
ことがあります
結果
実現したという話を
聞きませんでしたが・・・
誰でも
成功体験で味わう
達成感
幸福感は
とっても
嬉しく、楽しく
もっと！
という気持ちにさせてしまいます
この人間の感情面に作用する
「右脳」の働きは
人間の情緒
感性
などの芸術にはとても
重要な役割をもっています
が
先ほどの例のように
行きすぎると
感情のコントロールが効かなくなり
冷静さを失ってしまいます
ここで
「左脳」の出番です
冷静な分析
論理的思考
この左脳が大いに働き
右脳の働きに
ストップをかけて
「右脳」と「左脳」の
バランスを保ってくれれば
安定した思考と行動に
落ち着くのですが
どちらかに
脳の働きが
偏ってしまうときは
注意が必要です
「成功体験」そのものは
とっても重要で
もっと上を目指す
新たな目標、動機付けともなり
さらに努力をする
という
いい循環につながります
その一方で
一歩間違えると
悪い感情に支配されて
手が付けられない
天狗になってしまう危険性も
はらんでいます
目標の達成に
やる気の持続
努力を惜しまず練習すると同時に
冷静に、論理的に分析を行う
もう一人の自分の存在が
常に、自分の行動を反省し
見直をする習慣を忘れさせない
バランス感覚を
もって
「成功体験」を
さらに
上を目指す指針になれば
良いのですが
人の成長を邪魔しない
成功体験を重ねて行って
欲しいものです
相模原のバレエ教室なら
