バレエコラム|野沢きよみバレエスタジオ(相模原・淵野辺)

バレエコラム|野沢きよみバレエスタジオ(相模原・淵野辺)

バレエで出会った出来事や舞台、ダンサー、作品から生まれたイマージュを、自分の言葉にして、そっと置いておく場所。

AIがバレエを分析する時代

 

最近、AIについての記事を読んでいて、

ふとバレエのことを考えました。

 

 

AIというと、私たちの生活を便利にするものというイメージがありますが、今ではさまざまな分野で、人間の身体や行動そのものを分析するところまで進んでいるようです。

 

 

そして、バレエもその例外ではないのかもしれません。

 

たとえば、踊っている映像から身体の動きを読み取り、

 

       

「脚の角度はどうなっているか」

「身体の軸は安定しているか」

「左右の動きに違いはあるか」

「お手本の動きと、どこが違っているか」

 

 

といったことを分析する研究が進められています。

 

 

何度も同じ動きを繰り返しながら、少しずつ身体を整えていくバレエにとって、こうした技術は、これから役に立つ場面が増えていくのかもしれません。

 

 

人間の目では気づきにくい小さな変化を、AIが教えてくれる。

そう考えると、少し面白いですね。

 

 

だけど、そこでもう一つのことを考えました。

 

バレエには、「正確に動く」ということだけではなく、「どう踊るか」という部分もあります。

 

 

同じ振付を踊っていても、なぜか心に残る踊りがあります。

技術的にはとてもきれいなのに、どこか少し物足りなく感じる踊りもあります。

 

 

その違いは、身体の角度や脚の高さだけでは説明できないのかもしれません。

 

 

目線だったり。

音楽の感じ方だったり。

その人が踊りながら何を思っているのかだったり。

 

そうしたものが重なって、一つの踊りになっているように思います。

 

 

特に子どものバレエでは、

 

 

 

 

「脚が何度上がったか」
「正しいポジションができたか」

 

 

ということだけではなく、

 

「今日は少し勇気を出せた」

「失敗しても、もう一度やってみた」

「人前で踊ることが、少し怖くなくなった」

という変化も、とても大切です。

 

AIが身体の動きを細かく見てくれるようになったとしても、そうした小さな心の変化まで、同じように捉えられるとは限りません。

 

 

だからこそ、

これからAIがバレエの世界に入ってきたときには、

 

 

 


AIには「正確さ」を見てもらい、

人間は「その人の踊り」を見る。

 

 

 

 

そんな関係も生まれてくるのかもしれません。

 

AIによって、

これまで見えなかった身体の動きが見えるようになる。

 

 

その一方で、

 

「では、人間にしか見えないものは何なのだろう」

 

と考えてみる。

 

 

AIの進歩を見ながら、そんなことを考えるのも、バレエを知る一つのきっかけになるのかもしれません。

 

 

そして、ふとこんな問いが浮かびました。

 

 

 

       
「上手に踊る」とは、身体を正確に動かすことだけなのだろうか。

AIとバレリーナの融合イメージ

 

 

この問いの答えは、

もう少しゆっくり考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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野沢きよみバレエスタジオ

 

 

 

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