2022年4月1日にNOZ音楽制作工房をリニューアルオープンしました。
これをキッカケに、ヘッドホンとスピーカーを新しくしました。
今まで使っていたヘッドホンはSONY MDR-CD900ST CE02改と、スピーカーはYAMAHA KS10でした。
MDR-CD900ST CE02改と言うのは、業務用MDR-CD900STをベースに、民生機MDR-CD900の部品を使って折り畳み機構に変更、イヤーパッドもMDR-CD900用に交換、断線し易い渡り線を対策改善したカスタムヘッドフォンです。
私が購入したのは2013年11月でしたけど、現在も販売、アフターメンテナンスも継続されております。
このSONY MDR-DC900ST SE02改とYAMAHA KS10の組み合わせでで不満をあげるとしたら、ヘッドホンとスピーカーではミキシングに差が出るのです。
私はなるべく、この差を無くしたいのです。
あと、時代はハイレゾ音源になって来ていることも考慮しました。
そこでまず、私が決めたヘッドホンは、YAMAHA HPH-MT8です。
最初からモニターヘッドホンの定番と言われるSONY以外で考えてました。
YAMAHAのFMシンセサイザーを使っているので、同じメーカーのほうが相性が良いとも思いました。
今風のハイレゾ音源にも対応しているところも注目です。
後は著名人のレビューも参考にしました。
特に氏家克典さんのレビューが後押しになったかな。
実際に使ってみた感想と、SONY MDR-CD900ST CE02改とYAMAHA HPH-MT8を比較してみた感想です。
特に高周波数は28KHzまで再生するので、FM音源ですと高音域も無理無くしっかり出てて、安定感があります。
そして、音の輪郭がクッキリした感じがしまして、音が重なっても1音1音の奥行を感じ取れます。
ミキシングや波形編集の時に、エフェクトの切れ目も分かり易いです。
あと、耳パッドの中で空気感があることかな(笑)
イヤホンですと鼓膜にダイレクト感が強いのですが、耳パッドの中に空間があると、空気を伝わって鼓膜に届くので、臨場感があるんです。
これはかつて定番と言われたSONY MDR-CD900ST CE02改では味わえなかった空気感です。
このYAMAHA HPH-MT8を聴いた後にSONY MDR-CD900ST CE02改で聴くと、音のツヤが減った感じがしました。
SONY MDR-CD900ST CE02改の周波数特性は5~30KHz、YAMAHA HPH-MT8の周波数特性は15~28kHzと、数値上ではSONY MDR-CD900ST CE02改が優れているけど、聴感では明らかにYAMAHA HPH-MT8が優れてます。
単純に数値では判断出来ない部分が、聴感に出て来ます。
まあMDR-CD900ST CE02改は25年前の定番であり、HPH-MT8は2022年現在の音質感かなと思います。
さて、モニタースピーカーなのですが、YAMAHA MSP5 STUDIOにしました。
MSP5 STUDIOにした理由は、ヘッドホンYAMAHA HPH-MT8と相性が良いとの評判です。
YAMAHA HPH-MT8でミキシングして、YAMAHA MSP5 STUDIOで鳴らすと、ほぼ同じように鳴るとの事です。
MSP5 STUDIOの周波数特性も、こちらは50Hzから40KHzと広い帯域となっており、HPH-MT8の再生周波数もカバーしております。
以前の音楽制作工房は自宅兼だったので、MSP5 STUDIOを置けるほどのスペースが無かったんです。
でも2022年4月から音楽制作工房を独立させたおかけで、やっと導入してみようと思ったんです。
実際の作業で使ってみて、第一印象は、実に低音が安定してます。
まあ以前のフピーカーがKS10でしたから、スピーカーの口径が狭かったのです。
MSP5 STUDIOになると、スピーカーの口径が広くなって、音の迫力が段違いです!
あと、気になっていたミキシング時のヘッドホンとスピーカーでの差ですけど、このHPH-MT8とMSP5 STUDIOの組み合わせで差が縮まったと感じます。
以前のスピーカーYAMAHA KS10の周波数特性は20~20KHz、ヘッドホンSONY MDR-CD900ST CE02改は5~30KHzの組み合わせですと、ヘッドホンでミキシングした後にスピーカーで聴くとドラムが大きくなりがちでした。
今回のスピーカーYAMAHA MSP5 STUDIOの周波数特性は50~40KHz、ヘッドホンYAMAHA HPH-MT8は15~28kHzの組み合わせですと、ヘッドホンでミキシングした後にスピーカーで聴くと、ドラムだけ突出する事も無くなりました。
やっぱり最終的にはスピーカーから出る音でミキシングしますけど、それだけヘッドホンとスピーカーの誤差が少ないと言うことです。
誤差が少なければ、ミキシング&マスタリングの作業時間も短縮する事が出来ます。
趣味でやってれば時間は掛けれるけど、納期が関わる依頼制作ですとミキシング&マスタリングはスパッと決めたいところです。
現在、FC用ゲームソフト「美少女麻雀塾其の一」のBGMをFMシンセサイザーでアレンジしている真っ只中です♪
既にYAMAHA HPH-MT8とMSP5 STUDIOを使って3曲作りました。
とても好感触です!
残り3曲もバッチリ仕上げます♪