2015年現在で、モバイル型のシーケンサーにも、いろいろ種類がありますよね。
楽器メーカーが販売している専用機や、ソフトウェアを追加して、市販の携帯ゲーム機や携帯通信機器、タブレット型の端末などを、シーケンサーとして使えるようにしたりと、いろいろな使い方があります。
私は、外出先で曲のフレーズやコード進行を思い付いた時に、記録する装置として、2015年03月01日の記事でも紹介しましたけど、YAMAHAモバイルシーケンサー「QY10」を使っております。
「QY10」は、1990年にYAMAHAが開発した、モバイル型シーケンサーの第1号機種です。
もう25年前の製品なんですね(ノ゚ο゚)ノ
「QY10」には、PCM音源によるプリセット30音色とドラムマシンが内蔵してますので、その場で弾きながら作曲する事が出来ます。
マンガン電池6本で8時間も使えるので、時間を気にせずに使えます。
使い捨ての乾電池は勿体無いので、私はPanasonicの充電式電池「エネループ」を使ってます。
この「QY10」と、イヤホンと、「エネループ」12本を、普段からバッグの中に携帯しております。
携帯しているだけでも、常に音楽を身に着けているような感覚になり、作曲する意欲を高める、精神的効果もあります(笑)
毎日使っていると言う訳ではありませんが、出先で時間を持て余す状況になった時に、音楽が出来たら良いなと、手持ち無沙汰の解消と、時間の有効活用として、「QY10」を普段から持ち歩く事にしました。
私がこの「QY10」に求めているものは、曲のスケッチや、作曲のメモ帳です。
「QY10」に打ち込むパートは、主にメロディーとベースです。
私の作曲は、先にベースを作って、その上からメロディーを作ります。
曲の進み方を先に指定して置いて、それに対してメロディーが追従するような感じでしょうか。
曲全体を一気に作るのではなくて、イントロやAメロ、Bメロなど、思い付いた部分から、ぶつ切りに作って行きます。
その、ぶつ切りした部分から、前後を付け加える感じで、少しずつ曲を長くして行きます。
場合によっては、別々に作ってあった部分を繋げて1つにする事もあります。
演奏データの入力方法は、手弾きで入力してからクオンタイズでタイミング補正します。
手弾き出来ないフレーズに関しては、ステップ入力します。
ただし、ステップ入力は根気が要りますので、弾けそうだったら、テンポを遅くして、ゆっくり弾いて入力するように心掛けてます。
それでもミスしてしまいますけどね(^^;
けど、そのミスのおかげで、何度も弾いているうちに、別のメロディーが思い付く時もあるので、逆にミスがきっかけで、良い方向に向かう事もあります(笑)
頭の中での作曲ですと、音が無いので、ぼやけた感じで実感が沸きませんが、そこから実際の音にして具現化すると、音で表現出来た実感が沸きます。
そんな「QY10」ですけど、半年ほど使ってみた感想です。
まず、意外と、電車の中では使わなかったです。
一番使う場所が、電車の中かと思っていたのですが、実際に電車に乗ると、降りなければならない駅が気になってしまい、落ち着かなかったのが理由です(^▽^;)
使う場面が多かったのが、駅のホームで乗り継ぎの電車を待っている間や、ファーストフード店などでコーヒーを飲みながら「QY10」をピコピコ操作したり・・・など、座る場所があって落ち着ける時間がある時です。
今までは、出先で音符をメモして置いて、自宅で弾いて確認していたのですが、「QY10」だと、その場で音を確認出来るので、以前よりも、フレーズを実音にして確認するまでのタイムラグが無くなって、直感的なったと思います。
次に、再生電池の「エネループ」ですけども、「QY10」に限っては、全く問題無く、長時間使う事が出来ます。
元々が、マンガン電池で動作する製品なので、「エネループ」でもバッチリです♪
まあ、私が「QY10」を選んだ理由が、電池駆動で長時間使用出来る事が一番の条件だったので、長時間使用がエネループでも実証出来て、とても満足してます(^^)
機能面では、鍵盤が12個なので、リアルタイム入力では少し不便を感じました。
しかし、鍵盤から外れてしまう音程については、一度入力した後で、鍵盤のオクターブを切り替えてから、オーバーダビング方式で後から弾き足す事で対応してます。
私にとって「QY10」は、頭の中で浮かんだフレーズを具現化するツールなので、結果的にフレーズを記録出来れば、それで十分なのです♪
こうして「QY10」を使って、出先で作った曲の断片を、自宅にあるYAMAHAシーケンサー「QY700」に入力し直します。
実際には、「QY10」で作ったフレーズを、今度は自宅の鍵盤で弾いて入力します。
「QY700」に移し終わったら、「QY10」のデータを消去して、記録出来る容量を空けて置きます。
この繰り返しで、「QY10」は、私の日常生活と音楽制作とを結ぶ「インターフェイス」のような役割を果たしております。
いつも音楽を身近に感じていたいですからね(o^-')b
これからも、作曲のお供に「QY10」を連れ出そうと思います。
PS:
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