アルプス一万尺♪(槍ヶ岳登山) | 目指せナイスミドル!

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こうも暑いと、走るどころじゃないですね。。

8月の4日~5日にかけて、かねてから登りたいと思っていた”アルプス一万尺”に登ってきました!

 

※アルプス一万尺=北アルプスの槍ヶ岳のことです。

 

槍ヶ岳には複数の登山コースがありますが、初めての槍ヶ岳登山は、上高地発の槍沢コースでテント泊で行こうと前々から決めており、その通りのルートで決行しました。

なぜ槍沢ルートにこだわるのかというと・・特に理由はありません。何となく、です(笑)

ちなみに今回も、前日時点でザックの総重量がちょうど11kg(飲料除く)。もっと軽くしたいんですが、私はテント場で快適に過ごすことを重視していることもあり、なかなか軽量化できません。

 

1日目は3時過ぎに自宅を出発し、さわんどで車からバスに乗り換え、8時半前に上高地をスタート。天気もよく河童橋近くからみる穂高連峰はさすがの絶景です!

上高地は2016年に奥穂に登って以来7年振りの来訪ですが、あらためていいところだなと感じました。母親が元気なうちに連れてこようかな。。

 

上高地から林道を2時間ちょっと歩いて、分岐点の横尾を過ぎると、いよいよ本格的な登山道に入ります。

梓川沿いに、少しずつ高度を上げていく感じです。

 

ババ平くらいまでは傾斜も緩く、ほとんど辛さを感じなかったのですが、ババ平を過ぎて標高が2000mを超え、岩場に入ったあたりから勾配が急になると、とたんにしんどくなり、一気にペースダウン。ザックの重さがずっしりと体にのしかかってくる感じで、少し進んでは脚を止めてを繰り返すように。

 

なので、やっと槍ヶ岳がお目見えした時はちょっと感動しました。

 

 

14時半頃にテント泊をする殺生ヒュッテに到着。(怖い名前ですが普通の山小屋ですよ 笑)

テントを張った後、そのまま山頂アタックしてしまうか、あるいは翌朝にするかで悩みましたが、まだ時間もあったし、翌日の天気がどうなるかもわからないし、何より”さっさと片づけてしまいたい”(笑)と思い、思い切っていくことに。

ヒュッテから30分弱で槍ヶ岳の山頂直下に到着した後、ヘルメットを装着し、意を決して出発。

 

岩場は「足場はちゃんと確保されている」と聞いており、実際にその通りだったんですが、分かっていても怖かったです。何せ私は高所恐怖症なので。岩場は得意だと思っていますが、これだけ高度感があると常に緊張を強いられている感じでした。しかも、たまたま私の前後に人が誰もおらず、どこか心細く感じられたことも、余計に私の恐怖心をあおった気がします。

 

特に、ラストの山頂直下の長はしごは心臓バクバクでしたが、何とか無事に山頂に到着!

達成感というよりも、安どの気持ちが大きかったのをよく覚えています。

残念ながらガスで真っ白で景色は全く望めませんでしたが。。

 

山頂では韓国から来たと思われる10人くらいのグループが先行していました。私は「写真撮って欲しいけど、頼みにくいな。。」という気持ちを目で訴えたところ(笑)、おひとりの方が快く写真を撮ってくれました。それが上の写真です。

ですが私は、とっさに韓国語の「ありがとうございます」が出てこなくて・・ついつい「ありがとう、thank you」を連呼してしまいました。お恥ずかしい限りです。

そう、ここでの正解は「カムサハムニダ」です。皆さん覚えておきましょう(笑)

 

山頂から下山時に下を見下ろした写真です。ガスで真っ白なので、あまり高度感が伝わらないですね・・ 

でも、高いところが苦手の私にとっては、ガスが濃くて下が見えなかったおかげで、かえって怖さを感じずに済み、下りやすくてありがたかったです。

 

その後40分程かけて16時40分頃にテント場に戻ると、まるで私が戻るのを待っていたかのように、直後に大雨が降ってきました。その前にちゃんと戻ってこれてよかったですが、やはり山頂アタックは早朝から午前中が無難ですね。実際翌朝は超がつくくらいの晴天で、やはり次の日の朝に山頂に登るべきだったかな、というのは少しだけ後悔してます。

 

大雨の中、仕方なくテントの中でお湯を沸かして晩御飯。でも19時くらいにはすっかり雨もあがり、暗くなっていく槍ヶ岳の眺めを楽しめました。この日は売店で缶ビールを1本だけ購入して飲みました。この日の山行がハードで疲れていたこともあり、それ以上のお酒はうけつけない感じだったので。まあ、高山に来ると酒好きの私でもビール1本で終了という、だいたいこのパターンですね。

殺生ヒュッテのテント場は、グループも何組か居たので21時くらいまでは話声が聞こえる感じでしたが、21時過ぎにはピタッと静かになり、私もそのタイミングで就寝。例のごとく、寝てるのか起きてるのかよくわからない状態で、気づいたら朝方の3時という感じでした。

 

 

2日目は下山するだけなので、片づけや食事の準備をのんびり進めました。

早朝は気温10℃くらいだったでしょうか?寒かったので、温めて食べたパスタと、食後のホットコーヒーが身に染みておいしかったです。

 

↓こちらはテント場から眺めた朝方の東の空。4時40分くらいに撮影してます。

 

5時過ぎの槍ヶ岳。朝陽に照らされているところが、またかっこいいですね。

 

6時前に準備を終え、お世話になった殺生ヒュッテを撤収。

 

歩き出してすぐに、せっかくだから槍ヶ岳をバックに自撮り写真を撮りたいと思い、ユーチューバーの人たちがやっているように、スマホのセルフタイマーを使って自撮りに挑戦。

 

↓こちらはまずまずうまく枠内に収まった写真。

 

そして、究極の失敗作がこちら↓

進みすぎて、槍とまるかぶりしてしまった私(笑)

でもこれはこれでお気に入りの1枚になりました。

 

その後、11時過ぎには上高地に下山し、1泊2日の山行を終えました。

今回も無事に帰ってくることができ、本当に良かったです。

 

こうして、念願だった槍ヶ岳登山を終え、やっと「槍ヶ岳に登ったことがある」と言えるようになり嬉しいです(笑)

素敵な山だとは思いますが・・ 高所恐怖症の私は怖さの方が大きかったので、次はちょっと遠慮したいかな、というのが本音ですね。。今後は遠くからあの三角を眺めて楽しみたいと思っています。

 

さて、今シーズン2回目のテント泊登山を終了。8月の週末はすでに予定一杯なので、できれば9月の第二週あたりにもう一度テント泊登山に行きたいなと。まだどこにするか決めてませんが、今のところの候補は笠ヶ岳、火打・妙高のセット、もしかしたら木曾駒、そのあたりになりそうです。

 

その前に、9月の第一週には、久しぶりに富士山に登る予定です。今回は1泊2日の工程で、すでに山小屋も予約済みです。

今年の富士山は外国人登山者も多く、連日混雑しているとの報道をよく聞きますが、平日も絡めて、特に登山者が集中する山頂ご来光の時間帯をずらせば、そこまで混雑せず登れるのではないかと思うのですが、果たしてどうなることやら。